auの5Gフラグシップ機「OPPO Find X2 Pro」の実力は? カメラやパフォーマンスを検証(3/3 ページ)
auが始めて取り扱うOPPOのスマートフォン「Find X2 Pro」が7月以降に発売される。「Find X」のように目を引くギミックがあるわけではないが、カメラ性能がセールスポイントだ。試作機をOPPOから借りて使うことができたので、ファーストインプレッションをお届けしたい。
パフォーマンスや基本機能の満足度も高いが、価格が気になる
プロセッサは、QualcommのSnapdragon 865を搭載している。2.8GHz×1+2.3GHz×3 + 1.8GHz×4の8コアで、現行機種向けでは最高グレードの性能を有する。12GBのメインメモリも頼もしい。実際に使うと、アプリの起動やタッチレスポンスが速かったことに加えて、ディスプレイ内に搭載された指紋センサーの反応もすこぶる速かった。
「Geekbench 5」というベンチマークアプリで処理能力を測定した結果、シングルコアが「894」、マルチコアが「3294」というスコアをマークした。ちなみに、筆者がSnapdragon 855搭載機種で測定した場合は、シングルコアが710~730、マルチコアが2500~2600といった結果だったので、Find X2 Proの処理速度はかなり速いといっていいだろう。
4260mAのバッテリーを搭載しているので、バッテリーの持ちも良好。借りた端末には、日本仕様の充電器が付いていなかったが、「SuperVOOC」という独自方式の急速充電にも対応している。筆者が所有しているFind Xは最大50WのSuperVOOCに対応していて、驚くほど速く充電できるのだが、Find X2 Proの急速充電は最大65Wに進化。わずか10分で40%、38分でフルに充電できるとのことなので、期待していいだろう。最近は、スマホ充電用のコンセントを備えたカフェも多いので、モバイルバッテリーを持ち歩くよりも、充電ケーブルをバックに常備しておくのが賢明だろう。
OSはAndroid 10をベースとする「ColorOS 7.1」というOPPO独自のものだが、他メーカーのAndroidスマホと同じように使える。ホーム画面やナビゲーションボタンなどは自分が使いやすいようにカスタマイズでき、ジェスチャーによるショートカットなども一通りそろっている。
OPPO独自といえるのは、画面端をタップするだけで表示できる「スマートサイドバー」。よく使う機能のアイコンを表示でき、よく電卓を使う人や、スクショを撮る人にも便利だろう。
OPPO Find X2 Proは7月以降に発売予定で、価格はまだ発表されていない。海外では1199ユーロ(約14万円)で発売されているが、au版はそれよりも安い価格設定になる可能性が高く、「かえトクプログラム」を利用することで、実質負担金をさらに抑えられる。カメラ性能の高い5Gスマホを買いたい人は、7月まで待つべきだろう。
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