インカメラが見えない「Rakuten BIG」と「ZTE AXON 20 5G」はどこが違う?:山根康宏の海外モバイル探訪記(1/2 ページ)
世界で初めてインカメラをディスプレイに内蔵したスマートフォン「Rakuten BIG」。そのベースモデルであるZTEの「AXON 20 5G」とどのくらい違うのか比較してみた
2020年9月30日に日本で発売された「Rakuten BIG」は、世界で初めてインカメラをディスプレイ下に内蔵したスマートフォンです。
実はRakuten BIG発売前の9月1日、ZTEが先に世界初のアンダーディスプレイカメラスマートフォンとして「AXON 20 5G」を発表しました。AXON 20 5Gの発売は11月とRakuten BIGより遅れたものの、Rakuten BIGのベースモデルがAXON 20 5Gであることは明白です。
とはいえ、両者の本体サイズやデザインはかなり異なっています。例えばRakuten BIGはFeliCaを搭載していることから、AXON 20 5Gよりサイズアップしています。実際に両者はどう違うのか比べてみました。
まずは正面から見て比べてみると、縦横サイズはRakuten BIGが174×80mm、AXON 20 5Gが172.1×77.9mmと微妙に異なります。ディスプレイはどちらも同じ6.9型なので、ベゼル部分はRakuten BIGの方がちょっと太いことが分かります。
もっとも異なるのは厚さと重量で、Rakuten BIGは9mm、227g。AXON 20 5Gは8mm、197gです。この厚さの違いで両者は側面のカーブ部分の形状も異なります。さらに重量の差も相まって、両者を持ち比べてみると、27g以上の差を感じます。Rakuten BIGを持った後にAXON 20 5Gを持つと「とても軽い」という印象を受けるのです。握りやすさも8mm厚のAXON 20 5Gの方がいいかな、と感じます。
また背面のデザインは全くといっていいほど異なります。ガラス仕上げのRakuten BIGはよくあるデザイン。一方、AXON 20 5Gは光を当てると弧を描くような模様が見える多層フィルム構造で高級感も味わえます。
カメラスペックは同等ですが、レンズ配列はほぼ同じでもフォトライトの位置を変えています。またカメラ部分の台座はRakuten BIGの方が薄くなっています。これは本体そのものが1mm厚いので、その部分でカメラ部分の厚みを吸収しているのでしょう。
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