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インカメラが見えない「Rakuten BIG」と「ZTE AXON 20 5G」はどこが違う?:山根康宏の海外モバイル探訪記(2/2 ページ)
世界で初めてインカメラをディスプレイに内蔵したスマートフォン「Rakuten BIG」。そのベースモデルであるZTEの「AXON 20 5G」とどのくらい違うのか比較してみた
本体右側面には操作キーがまとめられていますが、Rakuten BIGとAXON 20 5Gではボリュームキーの形状と電源キーの位置が異なります。基板部分は全く同じではないようです。
そして形状が最も異なるのがSIMカードトレイ周り。Rakuten BIGはmicroSDしか使えず、トレイの右側に穴が開いています。一方、AXON 20 5GはデュアルSIMカードまたはSIMカード+microSDというデュアルカードトレイ。トレイには穴はありません。
ではトレイは同じでしょうか? トレイが同じならeSIMしか使えないRakuten BIGに、AXON 20 5GのSIMトレイにnanoSIMを乗せて装着したら(基板に端子があれば)、SIMカードが使えるのかも、なんて期待してしまいます。ところがトレイを比べてみると、microSDを装着する枠部分の位置が異なります。つまりmicroSDを読み取る基盤側の端子の位置も異なるということになります。両者のカードスロットとトレイ部分は完全に互換性がないようです。
AXON 20 5Gは2020年12月からグローバルでも販売が始まりました。大きい画面でインカメラが視界を遮らないスマートフォンとして、Rakuten BIGに続き、ぜひAXON 20 5Gも日本で販売してほしいものです。
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