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Xiaomi「Mi Mix Fold」は折りたたみなのに安い? ライバル機にはない独自機能も(1/2 ページ)

Xiaomiの折りたたみスマートフォン「Mi Mix Fold」は、閉じると6.52型、開くと8.01型のディスプレイを利用できます。SamsungやHuaweiの折りたたみスマートフォンよりも価格は安く設定されています。独自機能としてPCモードも搭載しています。

 次々と低価格のスマートフォンを市場に投入し、世界各国で存在感を高めているXiaomiが中国で販売している「Mi Mix Fold」は、Samsung「Galaxy Z Fold2」などと同じ、横開き式の折りたたみ式スマートフォンです。このスタイルの製品を出すのは中国Royole、Samsung、Huaweiに続いて4社目となります。


Xiaomiの折りたたみスマートフォン「Mi Mix Fold」

 Xiaomiのスマートフォンはメインラインの「Mi」シリーズ、低価格の「Redmi」シリーズ、そして高性能モデルの「Mi MIX」という3つのラインがあります。Mi Mix Foldはその高性能モデルの最新機種。閉じたときのアウトディスプレイは6.52型(2520×800ピクセル)で、Galaxy Z Fold2の6.23型(2260×816ピクセル)より大型かつ高解像度。ちなみに同じ形状のHuawei「Mate X2」のアウトディスプレイは6.45型(2700×1160ピクセル)です。


閉じたときのディスプレイは6.52型

 背面のカメラは1億800万画素に加え、世界初のリキッドレンズを採用した800万画素望遠レンズでマクロ撮影もカバー。さらに1300万画素のウルトラワイドカメラを搭載します。背面は光沢感ある仕上げです。

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カメラも高画質。なお、背面には透明な保護フィルムを張った状態で撮影している

 閉じたときのヒンジ側には「INNOVATION FOR EVERYONE」の刻印があります。折りたたみスマートフォンはSamsung、Huaweiとも日本円で20万円以上の価格ですが、Mi Mix Foldは9999元と1万元を切る話題性のある価格設定になっており、日本円では約17万2000円。高価でありながらも折りたたみスマートフォンとしては安く、「イノベーションを誰にでも」というメッセージ通りの価格です。


ヒンジ裏面にあるメッセージ

 閉じた状態で反対側を見ると、本体側面はかなり丸みを帯びた形状になっていることが分かります。Samsungの初代「Galaxy Fold」に近いイメージです。カメラ部分の出っ張りはやや大きいかもしれません。側面には指紋認証センサーも見えます。開いた状態の本体サイズは133.4(幅)×173.3(高さ)×7.6(奥行き)mm。


閉じた状態を反対側から見る

 折りたたみスマートフォンで気になるのは、隙間なく折りたためるかどうか。Mi Mix FoldはGalaxy Z Fold2同様に、わずかな隙間が開く構造になっています。


閉じた状態では若干隙間がある

 本体は片手の指先で開かないこともありませんが、両手を使った方がよさそうです。Galaxy Z Fold2は自由な位置でヒンジをとどめることができますが、Mi Mix Foldは「完全に開く」「完全に閉じる」のどちらかのスタイルで使います。開いたときのヒンジ部分はたわみなどが出ることなく、シャープに開く感じです。


本体を開くときは片手より両手がいいと感じた

 開けば8.01型(2480×1860ピクセル)のディスプレイが現れます。Galaxy Z Fold2の7.6型(2208×1768ピクセル)より大型かつ高解像度。Huawei「Mate X2」の8型(2480×2200ピクセル)に解像度で負けますが、サイズはわずか0.1型ですが大きくなっています。インカメラは廃止しているため、全画面を有効利用できます。


開いたときのディスプレイは8.01型

開いた状態を背面から。フラットな構造になります

開いた状態を底面から見る

 気になるのがヒンジ部分の仕上げ。画面を消灯すると光の当たり具合で筋が見えます。しかし実際に使っているときはこのヒンジは気にならないというのが、Galaxy Foldを使っている筆者の感想です。またこの筋があることで、ディスプレイがぴたりと折れ曲がります。


画面を暗くすると筋が見えるが、使っているときには気にならない
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