OPPOのRenoシリーズ最上位モデル「Reno6 Pro+」 マイナーチェンジながら高い完成度:山根康宏の海外モバイル探訪記
Renoの第6世代となる「Reno6」シリーズとして、「Reno6」「Reno6 Pro」「Reno6 Pro+」が中国で発売。その最上位モデルReno6 Pro+は、カメラを強化したモデル。Reno5 Pro+からのマイナーチェンジながら、完成度が高まっています。
日本でもOPPOのスマートフォンへの注目が高まっています。低価格な5G端末や日本独自モデルも出すなど、市場での知名度はかなり広がってきているでしょう。
ハイエンドモデルの「Find」シリーズは海外と同じ製品名で展開されていますが、ミドルハイレンジ、ミドルレンジの「Reno」シリーズは海外とは異なるモデル名の製品も日本で出しています。とはいえ、Renoシリーズの日本最新モデル「Reno5 A」は、海外販売中の「Reno5」と同じ数字をつけることで、グローバルでモデルの世代・ナンバリングを統一しています。
そのRenoの新しい世代のモデルが中国で登場しました。中国は国内メーカー同士の競争が激しいこともあり、グローバル市場に先駆けて最新モデルが登場します。Renoの第6世代となる「Reno6」シリーズが、2021年5月27日に中国で発表。「Reno6」「Reno6 Pro」「Reno6 Pro+」の3モデルが既に中国で販売中です。
その最上位モデルReno6 Pro+は、カメラを強化したモデル。ディスプレイは6.55型(1080×2400ピクセル)、インカメラは3200万画素のパンチホール、バッテリーは4500mAhを搭載。本体サイズは72.5(幅)×160.8(高さ)×8(奥行き)mmです。
標準の広角カメラには5000万画素のソニーIMX 766センサーを搭載。これはOPPOの最上位モデル「Find X3 Pro」と同じものです。なかなか高いスペックですが、実はディスプレイサイズやカメラ性能は2020年12月に発表された前モデルの「Reno5 Pro+」と同等。Reno6 Pro+はプロセッサがSnapdragon 870で、Reno5 Pro+のSnapdaragon 865をスペックアップした製品なのです。
マイナーチェンジといえるReno6 Pro+ですが、背面の仕上げは高級感が増しています。OPPOは2020年4月発表の「Reno4」シリーズの本体背面に初めてReno Glowという仕上げを施しました。Reno Glowはダイヤモンドカットによる表面処理により光沢感を保ちつつマットな表面には指先で触れても指紋の跡が残りません。「100万個のダイヤモンドのような輝き」とOPPOがいうReno Glow。Reno6 Pro+では第3世代となる「Reno Glow 3」となり、深みが増した落ち着きある色合いは高級感が高まっています。
本体側面を見ると、電源キーにはOPPOのコーポレートカラーである緑のラインが入っています。OPPOは最近あまりこの緑をアピールしていませんが、電源キーにはしっかりと残されているのです。
3つのアウトカメラはレンズの穴の大きさをそろえて縦に3つ並べています。5000万画素に加え、1600万画素の超広角、光学2倍望遠の1300万画素、さらに200万画素のマクロカメラを搭載します。
カメラは他のスマートフォン同様、画面右上の設定をタップするとサイズ変更などが行えます。OPPOがカメラUI(ユーザーインタフェース)が使いやすいのは、5000万画素の最高画質の切り替えもここからできること。一般的なスマートフォンはカメラモードの「その他」から高画質の切り替えを行うものが大多数です。
Reno6 Pro+はプロセッサを変更し本体の仕上げを高めたというマイナーチェンジモデルではあるものの、実際に手にすると高級感が心地よく、パフォーマンスの向上により動作もより軽快になった印象を受けます。性能だけではなく「モノ」としての完成度を高めていくOPPOのモデルチェンジ戦略は、OPPOのスマートフォンそのものの魅力を着実に高めています。Reno Glow仕上げのスマートフォンの日本投入も期待したいものです。
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