OPPO傘下になったOnePlus、コスパモデル「Nord」は日本上陸もある?:山根康宏の海外モバイル探訪記
ハイスペックモデルに特化したメーカーとして知られるOnePlusですが、2020年から価格を抑えた「Nord」シリーズの展開を強化しています。そしてつい先日、2021年6月にOPPOの傘下に入ることを発表しました。これによりOPPOの弱いハイエンドモデルをOnePlusの製品でカバーできるようになります。
ハイスペックモデルに特化したメーカーとして知られるOnePlusですが、2020年から価格を抑えた「Nord」シリーズの展開を強化しています。既に5Gモデルも複数出しており、「手軽に買える、あのハイブランドのOnePlusのスマホ」ということでじわじわと人気を高めています。
OnePlusはもともとOPPOから独立分離して発足したメーカーですが、同じホールディング会社傘下で製品展開を行っていました。そしてつい先日、2021年6月にOPPOの傘下に入ることを発表しました。これにより、OPPOの弱いハイエンドモデルをOnePlusの製品でカバーできるようになります。一方、Renoシリーズの下位モデルや、価格を抑えたAシリーズのラインアップにOnePlusのNordシリーズが加わり、OPPO全体のユーザー数増加を促すことが期待されます。
Nordシリーズの最新モデルはグローバルが「Nord CE 5G」、北米向けが「Nord N200」でどちらも5Gに対応します。Nordシリーズの4Gモデルは2020年10月発売の「Nord N100」のみとなっていますが、それだけOnePlusの主なターゲットとする先進国の5G加入者数が急増しているということなのでしょう。
Nord CE 5Gは、Nord N100と同時に発売された「Nord N10 5G」の後継機となります。しかしこうしてモデル名を書いていくと、ちょっと分かりにくいですね。参考までに、これまでに発売されたOnePlus Nordシリーズの製品名を発売順に羅列すると、以下の通りです。
- Nord(2020年7月発表)
- Nord N10 5G(2020年10月発表)
- Nord N100(2020年10月発表)
- Nord CE 5G(2021年6月発表)
- Nord N200(2021年6月発表)
- Nord 2(2021年7月発表予定)
Nord CE 5Gを入手しましたが、主なスペックはSnapdragon 750G搭載、6.43型ディスプレイ、6400万画素カメラ、4500mAhバッテリー。日本で発売されたXiaomiの「Mi 11 Lite 5G」に近いスペックです。300ドル台からと、Xiaomiに対応できる価格にもなっています。
2020年に登場したNordシリーズを見ると、例えばNord N10 5Gは本体の仕上げを落ち着きある雰囲気としており、メタリックなボディーのOnePlusハイエンドモデルとは異なるテイストにしていました。しかしそれではOnePlusらしさが感じられないことからか、Nord CE 5Gではより金属感を味わえる「Blue Void」カラーが加わりました。
Nord N10 5Gは6.49型、Nord CE 5Gは6.43型ディスプレイを搭載しますが、見た目の違いは分かりません。インカメラは1600万画素を左上のディスプレイ内に配置。重量はNord N10 5Gが190g、Nord CE 5Gは170gで持ってみるとその差ははっきりと分かります。価格を抑えた分機能も抑えているので、本体重量は軽い方がいい感じですね。
本体性能はNord N10 5GがSnapdragon 690に6400万画素+800万画素(超広角)+200万画素(マクロ)+200万画素カメラ(深度測定)。Nord CE 5GはSnapdragon 750Gに6400万画素+800万画素(超広角)+200万画素カメラ(深度測定)。Nord CE 5Gはマクロカメラがなくなったものの、プロセッサの性能が高いため、総合的なパフォーマンスは優っているでしょう。2021年モデルとして正統進化を遂げています。
OnePlusがOPPO傘下になったことで、Nordシリーズも日本市場向けにSIMロックフリーとして投入される、なんて日が来るかもしれません。両者の統合で今後OnePlusブランドのモデルがどのように進化していくのか、期待したいと思います。
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