専用アプリ不要で「通話料が安い」「かけ放題対応」格安SIMは? おすすめ6サービス(3/4 ページ)
よく通話するユーザーなら、MVNOへ乗り換える場合に通話品質以外にも「かけ放題はあるか」「標準の通話アプリ以外を使う必要はあるか」など、気に掛ける点が多いだろう。実際に通話料の安い事業者やかけ放題が安い事業者をまとめた。
1GB刻みのプラン設定、家族でデータをシェアできるイオンモバイル
イオングループのイオンリテールが運営しているイオンモバイルはWebだけでなく、全国のイオン店舗でも扱っています。イオンモバイル専任のスタッフから接客を受けてプランを決めることができたり、スマホが故障したときでも故障修理受付の手続きができたりするなど、店舗サポートを受けることができるのが強みです。
イオンモバイルの「さいてきプラン」は803円/0.5GBからとなっており、1GBからは858円/1GB、968円/2GB、1078円/3GBという具合に、1GBあたり110円刻みでプランを決められます。さいてきプランではなく、月のデータ量12GB、50GBなどの中~大容量をカバーできる「さいてきプラン MORIMORI」からプランを選ぶことも可能です。また60歳以上のシニアの方向けのプランとして、月額料金を抑えた「やさしいプラン」も用意されており、全てのプランでデータ繰り越しが可能です(やさしいプラン S/M/Lの下り速度は最大500kbpsです)。
家族でイオンモバイルを使おうとしている方には毎月のデータ量を最大5人までシェアできる「シェアプラン」もあります。家族1人が音声プランを契約し、月額220円のシェア用の音声SIMを追加すれば、シェアされた側は月額220円支払うだけで、主回線のデータ量を使うことができ、通話もすることができます(4回線以降は1回線追加につき440円)。シェアプランはさいてきプラン、さいてきプラン MORIMORI、やさしいプラン、それぞれで利用することが可能です。
上図はさいてきプランの9GBでシェアプランを契約し、3人で利用した場合を表しています。1つの回線が2078円/9GBの契約をし、残りの2回線を月額220円でシェアした場合、月額料金は2068円+220円+220円=2508円となります。1人あたりの月額料金に換算すると、836円です。一方シェアプランを組まずに、一人一人がさいてきプランの3GBを契約すると1人あたり1078円となります。
つまり同じ3GBを使うにもシェアプランを利用した方が1人あたり月額242円安く利用することができるため、家族でイオンモバイルを利用する場合は、このようにシェアプランをうまく活用した方がお得になる場合もあります。
イオンモバイルのかけ放題は、月額550円で5分以内の通話がかけ放題になる「5分かけ放題」、月額935円で10分以内の通話がかけ放題になる「10分かけ放題」、月額1650円で24時間通話がかけ放題になる「フルかけ放題」の3種類です。イオンモバイルも専用の通話アプリ不要で30秒あたり11円の通話料金になり、かけ放題を使うことができます。ただし、au回線を契約してかけ放題を使う場合は「イオンでんわ」という専用の通話アプリを使って通話をしないと、かけ放題にならず30秒あたり11円の通話料金がかかります。
ここまで5社の料金プランを取り上げてきました。低容量なら日本通信の合理的シンプル290プランやHISモバイルの格安ステッププラン、中容量なら3カ月ごとにデータ量がプレゼントされるNUROモバイルのバリュープラス、データ容量のラインアップの豊富さならイオンモバイルがオススメです。
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