iPhone 14 Proでも14 Plusでもなく「iPhone 14」を選んだ理由 金額以外でも満足(1/2 ページ)
たくさんのスマホに触れてきたプロならば、買うのはやはり「iPhone 14 Pro」や「Pro Max」だと思う。だが、筆者はあえて「Plus」でもない「iPhone 14」を選んだ。その理由は大きく分けて「予算」「カラバリ」「カメラ」にある。
毎年、夏が終わりかけるとケータイ関連の業界人たちがそわそわしはじめます。それは行く夏を惜しむため……ではなく、Appleが新しいiPhoneを発表する日が近づくからです。
そして、国内での予約開始とともに、SNSではどのモデルのどの色を注文したのかといった投稿が目立ち始めます。手元に届いてからは、レビュー記事を目にすることが多くなってきます。
たくさんのスマホに触れてきたプロは、やはりプロライン「iPhone 14 Pro」または「iPhone 14 Pro Max」を購入し、レビューします。読む側としては、「こんなこともできるのか、あんなこともできるのか」とワクワクします。
ただ、筆者はあえて無印iPhoneこと「iPhone 14」、しかも「Plus」ではない方を選びました。なぜProにしなかったのか、無印のiPhone 14でも満足できる理由を紹介します。
iPhone 14 Proを選ばなかった理由とは?
予算が足りなかった
第一に、iPhone 14 Proを買う予算がなかったという理由があります。もちろん、auでは1年、ソフトバンクでも2年で手放すという利用スタイルを選べば、Apple Storeで購入する半分ほどの金額で2年間(auでは1年から)使えますし、月々のケータイ利用料金と一緒に支払う方法であれば、一度に驚くほどのお金が財布から出ていくわけではありません。
しかし、iPhoneの他にも使いたいスマホがあることから、できるだけコストを抑えたい、それでも2009年から使い続けているiPhoneアプリ資産を手放したくない、というだけの理由でiPhoneを使い続けていることもあり、「別にProを選ばなくてもいいかな」という結論に至ったのです。
とはいえ、各アプリのデータ容量が増えつつあること、またなんだかんだと手元にあるiPhoneで写真を撮ることが多いことなどから、最低ラインの128GBではなく256GBモデルを選びました。
魅力的なカラーラインアップではなかった
iPhone 14 Pro/Pro Maxでは4色のカラー展開をしています。内訳は、スペースシルバー、シルバー、ゴールド、ディープパープルです。
好きな人には本当に申し訳ないなぁという気持ちになるのですが、ゴールドもディープパープルもあまり好きな色味ではありませんでした。なんなら、紫は筆者に最も似合わない色だとも感じています。
その点、無印iPhoneでは、ブルーとPRODUCT REDを含む5色展開。パーブルも主張しない淡い色味のため、「これなら使ってもいいかな(謎の上から目線)」と思わせてくれます。ブルーに至っては、スモーキーな色合いで、夏でも冬でもオールシーズン、気持ちよく使えそうだと感じました。
そして、Apple製品で外せないカラバリのPRODUCT RED。キリッとした鮮烈さは魅力的です。
結局選んだのはいわゆる白色のスターライトでしたが。
インカメラでできることがほぼ同じ
インカメラ、つまりTrueDepthカメラは、Proモデルも無印も画素数12メガピクセル、絞り値F1.9、6枚構成のレンズとなっています。黒つぶれと白飛びしない写真写りのスマートHDR 4を搭載していますし、6つのポートレートライティング、24fps、25fps、30または60fpsの4Kビデオ撮影やシネマティックモードでのビデオ撮影、ナイトモード、ナイトモードでのタイムラプス、手ブレ補正対応のタイムラプスなどを搭載。120fpsの1080P(HD)画質のスローモーション撮影も可能です。
無印iPhoneに搭載していないのは、RAW撮影と最大4K画質、30fpsで撮影するProResビデオ撮影程度。現像して作品作りを楽しむ趣味がないこと、動画編集も仕事以外で行うことがほぼないことなどから、「どちらも不要かな」と考えました。
そもそも、自撮りをあまりしませんし、FaceTimeでの通話をすることもありません(しても、カメラをオフにしています)。Webミーティングを行うときは、記録を残しておきやすいPCを使っています。TrueDepthカメラに求めるのは、マスクをしていても正確にFaceID機能が働くことだけなのです。
メインカメラでもできることがほぼ同じ
搭載しているカメラレンズの数が、Proでは3つ、無印では2つなので、「ほぼ同じ」というのは、多少乱暴な響きだと思う人もいることでしょう。
しかし、使わないであろう機能の有無は、「ほぼ同じ」と感じられるほど小さな差異なのではないでしょうか。
例えば、ProではRAW撮影を行えますが、無印では行えません。前述の通り、筆者はRAW現像を行う趣味はありません。そもそも写真撮影のセンスがないので、「すばらしい作品を作ろう!」という気持ちが湧いてこないのです。ほぼ、記録のためだけに写真撮影をするという用途であれば、RAW撮影をしてストレージ容量を圧迫するより、JPEGやHEIF(圧縮率が高いのに画質の劣化が低い)で撮影する方が合っているのです。
動画撮影もほぼ記録用。SNSでシェアすることもありますが、後に見返すために投稿していることがほとんどで、実はあまり他人を意識していないのです。もちろん、かわいい、面白い、驚いたという感情を誰かと共有したいという思いがないわけではありませんが。
憧れのMagSafeに対応
機種変更する前までは、iPhone 11を使っていた筆者。ワイヤレス充電はできるものの、MagSafe充電に対応していないということで、それのできるiPhone 13シリーズユーザーをうらやましく思っていました。
次から次へと開発され、世に出てくるMagSafe対応バッテリーを使えない……どれほど歯ぎしりしていたことか。
iPhone 14シリーズでは、13シリーズ同様、無印でも最大15WのMagSafe充電を行えます。これでいろいろなMagSafe対応バッテリーを買って試せます。もし、Proモデルにしか搭載されていなかったとしたら、お金が足りなくてもそちらを選んでいたことでしょう。
水に入れても大丈夫
Proモデルだけでなく、無印でも防沫、耐水、防塵(じん)性能はIP68等級となっています。筆者のライフスタイルで水に潜ることはまずありませんが、万が一のときでも安心です。
関連記事
iPhone 14か、iPhone 14 Proか 実機をじっくり使って分かった“買いの結論”
9月16日に発売される「iPhone 14」「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」をレビュー。前面デザインが大きく変わり、新たに「ダイナミックアイランド」を搭載したiPhone 14 Proの使用感は? マイナーチェンジにとどまったiPhone 14はどんな人に勧められる?「iPhone 14」のメインカメラは“13 Pro並み”だが他は弱い? 14 Proとの違いも含めて徹底レビュー
「iPhone 14」の背面には超広角カメラとメインカメラの2つのカメラが搭載されている。「iPhone 13 Pro」と同じカメラになったメインカメラは「iPhone 13」と比べてワンランク上がった印象で、フロントカメラにも力が入っている。動画撮影には「アクションモード」が楽しく、普段使いには十分といった印象だ。「iPhone 14 Plus」は単なる“大きいiPhone”ではない 14/14 Pro Maxにはない魅力とは
iPhone 14シリーズのトリを飾るのが、新たに加わった6.7型の無印iPhoneこと「iPhone 14 Plus」だ。Proモデルより機能は抑えめだが、そこまでスペックは求めず、画面さえ大きければ十分と考えるユーザーにはうれしい選択肢といえる。6.1型のiPhone 14やiPhone 14 Proと比べると、映像を見たときの迫力も増している。iPhone 14の価格が必ずしも「高い」といえない理由
9月16日以降に販売されるiPhone 14シリーズ。全モデルが10万円を超え、最上位構成(iPhone 14 Pro Max 1TB)では23万9800円と高価です。安いのか高いのか、他国の価格情報も見つつ、考えてみたいと思います。「iPhone 14/14 Pro」は何が進化した? iPhone 13シリーズとスペックを比較する
「iPhone 14/14 Pro」が「iPhone 13/13 Pro」から進化したポイントをまとめた。iPhone 14とiPhone 13の違いは乏しく、マイナーアップデートといっても差し支えない。iPhone 14 Proはプロセッサ、ディスプレイ、カメラが大きく進化した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.