ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルのiPhone補償サービスは値上がりした? 最新動向まとめ(1/4 ページ)
サブスクリプションサービスの中には、端末の破損や紛失などを補償するサービスも存在する。今回はMNOキャリアが実施している、iPhoneの補償サービスを紹介する。
定額制で使い放題になるサブスクリプションサービス。大変便利なサービスですが、「Apple Music」や「YouTube Premium」など、普段私達が使っている身近なサブスクリプションサービスもじわじわと値上がりしています。これらのサブスクリプションサービスは「これからそのサービスを初めて契約する方に対してだけ月額料金を高く設定した」というわけでなく、既存の契約者に対しても月額料金を高く設定して請求しています。
そして、狭義の意味ではサブスクリプションサービスとはいえないかもしれませんが、Appleが提供しているiPhoneの保証サービス「AppleCare+for iPhone」も2022年7月より値上がりしました。Appleのサブスクリプションサービスは値上がりの通知が来た際に、ユーザー側の方で解約手続きをしないと、「自動的に」月額料金が上がる仕組みです。つまり、値上がりの通知に気付かなければ高くなった月額料金を払い続けることになります。
ところで、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルにもiPhoneに関係した補償サービスが用意されていますが、キャリアの補償サービスも2022年7月以降、自動的に値上がりしたのでしょうか? 今回は、各キャリアのiPhoneに関係した補償サービスの値上がり動向をチェックしてみましょう。記事内の料金表記は全て税込みです。
ドコモの補償サービス
- ケータイ補償サービスfor iPhone & iPad(2019年5月31日新規受付終了)→料金改定なし
2019年5月31日に新規受付終了した「ケータイ補償サービスfor iPhone&iPad」。こちらの補償サービスは2022年7月以降でも料金は据え置きです。ドコモがiPhoneに参入した2013年から提供しており、対応しているiPhoneも2018年発売のiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRが最新のものなので、2022年現在では加入している方は多くないかもしれません。この補償サービスに加入していればiPhoneの水漏れ・全損・紛失・盗難・破損・故障に対して、1年間に2回までの本体(新品同等品)交換、あるいは回数制限がない修理代金のサポートが受けられます。
機種によって月額料金は550円、660円、825円の3種類、本体交換費用は8250円、1万2100円の2種類に分かれています。月額550円の対象機種はiPhone 5cのみで、月額660円の対象機種は、iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone SE(第1世代)です。この月額550円と660円の機種の場合、本体交換費用は8250円になります。月額825円の対象機種はiPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRまでで、本体交換費用は1万2100円です。本体交換ではなく、修理を選択した場合は上限5500円で修理を受けることも可能です。
- ケータイ補償サービス(2022年8月31日以前に発売されたiPhoneが対象)→料金改定なし
「ケータイ補償サービス」の対象iPhoneは、2013年発売のiPhone 5s、iPhone 5cからiPhone 13シリーズまで。2022年8月31日以前に発売されたiPhoneが対象ですが、新規受付が終了した補償サービスではないので、こちらの補償サービスに契約している方も多いのではないでしょうか。
ケータイ補償サービスfor iPhone & iPadと同じく、ケータイ補償サービスはiPhoneの水漏れ・全損・紛失・盗難・破損・故障に対して、本体(新品同等品)交換、あるいは修理代金のサポートが受けられる補償サービスです。こちらの補償サービスも、過去には料金改定、サービスの変更がありましたが、2022年7月以降では値上げは実施されていません。
月額料金は、iPhone 13 Pro Max、iPhone 13 Proなど「Pro Max」「Pro」の名称がついた機種や、iPhone X、iPhone XS、iPhone XS MAXで月額1100円、iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 8シリーズ以前かつiPhone 6sシリーズ以降の機種で月額825円、全世代のiPhone SEシリーズ、iPhone 6シリーズ以前の機種で月額550円となっています。
本体交換費用に関しては、月額825円・月額1100円の機種は1万2100円、月額550円の機種で本体交換費用8250円です。本体交換ではなく、修理を選択した場合は上限5500円で可能です
関連記事
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの補償サービスを完全解説 どんな人が加入すべき?
高額なスマホが増え、買い替えが簡単にできなくなった今、長期利用で起きる端末の破損やバッテリーの消耗への対応は必要なケアといえる。今回はMNOキャリア4社の端末補償サービスについて紹介する。Apple Care+でも意外な落とし穴 iPhoneのバッテリーを交換する方法
毎日使うiPhoneのバッテリー交換方法を知らない人もいるだろう。そこで「Apple Care+」に加入した場合と、そうでない場合とでバッテリー交換にかかる費用がどれくらい違うのか、バッテリー交換の方法を含めて紹介する。iPhone 14シリーズの修理代、AppleCare+未加入だと最大10万7800円
iPhone 14シリーズがApple Storeや大手キャリアなどで9月16日以降、順次販売される。新しいiPhoneを購入する際に検討しておきたいのが「AppleCare+ for iPhone」への加入だ。未加入の場合と加入した場合の修理代をまとめた。今こそ検討すべき、スマホの“補償サービス” その「種類」と「注意点」は?
4年から5年と長期で使うことも増えてきたスマートフォン。長く使っていくのであれば、画面割れやバッテリー交換などの補償について心配になる方も多いはずだ。今回はスマートフォンの補償サービスについて少し解説してみよう。ドコモに聞く「smartあんしん補償」の狙い なぜ「ケータイ補償」を刷新したのか
スマートフォンが高額化する中、今や補償サービスへの加入は必須といえる状況だ。そんな中、ドコモは9月に「ケータイ補償サービス」をリニューアルし、以降発売される端末に向け、「smartあんしん補償」を開始した。最短で当日にはリフレッシュ品が手に入るサービスの手厚さで人気を博していたケータイ補償サービスだが、なぜあえてここに手を加えたのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.