キャリアの在庫調整で前年同期比減 IDCが2022年第3四半期(7~9月)の国内携帯電話/スマホ出荷台数を発表
IDC Japanが、2022年第3四半期(7~9月)における国内の従来型携帯電話(フィーチャーフォン)とスマートフォンの出荷台数の集計結果を発表した。前年同期比12.1%減の724万台となった背景には、各キャリアが在庫調整を行っていることが挙げられるという。
IDC Japanは12月15日、2022年第3四半期(7~9月)における国内の従来型携帯電話(フィーチャーフォン)とスマートフォンの出荷台数の集計結果を発表した。
国内市場の合計出荷台数は、前年同期比12.1%減の724万台で、スマートフォンの出荷は721万台(前年同期比11.4%減)となった。減少の背景には、部材不足に伴い、各通信キャリアが製品供給への不安から端末の在庫を積み増してきた一方で、その在庫を調整するために仕入れ量を絞ってきていることが挙げられるという。
OS別では、iOS(iPhone)が同3.2%減の346万台となった。同四半期に発売されたiPhone14シリーズが、前年のiPhone13シリーズに比べると低調なスタートで、2021年第3四半期の出荷が好調だったことの“反動”として前年同期比減となったようだ。Androidはキャリアの出荷調整の影響により、同17.8%減で、国内外の多くのAndroidベンダーが前年同期比減となっている。
スマートフォンの出荷台数をベンダー(製造者)別で見ると、Appleは前年同期比でシェアを4.1ポイント増やし48.0%でトップ。2位は94万台を出荷したFCNT(シェア13.0%)、3位は87万台出荷のソニー(同12.1%)、4位は53万台を出荷したシャープ(同7.3%)、5位は40万台出荷のサムスン(同5.6%)となった。FCNTはNTTドコモの3Gサービス停止により、スマートフォンへの置き換え需要が継続しているため対前年比大幅増となっている。
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