最新ゲーミングスマホ「REDMAGIC 8 Pro」日本版を試す 強力冷却ファンやカメラの実力は?(1/3 ページ)
ZTE傘下Nubiaが発売するゲーミングスマホ「REDMAGIC 8 Pro」は、高級感とメカらしさを味わえるボディーと「さすが」と思わせる性能を持った端末だ。2月22日12時に発売予定だが、その魅力を一足先に確認してみよう。
ZTEの傘下でゲーミングスマートフォンなどを展開するNubiaから、日本市場向けに「REDMAGIC 8 Pro」が登場する。発売スケジュールは2023年2月15日から22日11時59分までが3000円の割引が受けられる先行予約期間で、2月22日の12時から販売開始となる。
NubiaはこれまでゲーミングスマートフォンブランドのREDMAGICシリーズを毎年投入しており、REDMAGIC 8 Proはその最新モデルだ。スペックアップしたことに加え、本体デザインも大きく変わったREDMAGIC 8 Proを早速テストしてみた。
「高級感とメカ感」を味わえるスクエアボディーのゲーミングスマホ
REDMAGIC 8 Proの本体サイズは76.35(幅)×163.98(高さ)×9.47(厚み)mm、重量は228gとなっている。本体デザインは四辺の角をきっちりと出したスクエア感を強く出した形状だ。
プロセッサはQualcommの最新モデル、Snapdragon 8 Gen 2を搭載。メモリとストレージの構成は背面がマット仕上げの「Matte」が12GB+256GB、透明なトランスルーセントの「Void」が16GB+512GBとなる。今回テストしたモデルはVoidでゲーミングスマートフォンにふさわしい余裕あるメモリ容量を搭載している。メモリはLPDDR5X、ストレージはUFS 4.0対応で、さらに独自開発したゲーミングチップ「Red Core 2」も搭載するなどスマートフォンでのゲーム体験を向上させている。
ディスプレイは6.8型(1116×2480ピクセル)で、本体を横向きに持ったときの縦方向の解像度を若干高めている。ディスプレイ素材は黒をはっきり表現できるAMOLEDでリフレッシュレートは120Hzだ。なお、前モデル「REDMAGIC 7」ではリフレッシュレートは165Hzと高かったが、スペックダウンした理由はインカメラ部分を見れば分かる。REDMAGIC 8 ProはZTEのAXONシリーズが搭載するアンダーディスプレイを、ゲーミングスマートフォンとして初めて採用した。恐らくこの関係から120Hzとなったと考えられる。
アンダーディスプレイカメラを採用した理由は、ゲームプレイ中の没入感を高めるためだろう。REDMAGIC 8 Proを正面から見ると上下左右のベゼルは薄く、しかもサイズは均等だ。そのため本体を持つと、上下左右対称のガラス板を持っているかのような感覚であり、ディスプレイに映されるゲーム画面に没頭しやすい。またディスプレイの最大輝度は1300ニトと、前モデルより大幅に明るくなった。
Voidモデルの背面は内部の放熱板らしきパーツや、カメラの横にSnapdragonの銘板が見えるのが楽しい。所々に入っているライン状のデザインは「メカ」と思わせるデザインであり、他のスマートフォンでは味わえない高揚感も伝わってくる。なお、アウトカメラは5000万画素の広角、800万画素の超広角、200万画素のマクロという構成だ。
カメラの右側を見ると小さなファンのようなものが見えるが、これがREDMAGICシリーズの最大の特徴でもある空冷ファンだ。REDMAGIC 8 Proの空冷ファンは1枚あたり0.1mmという極薄のプロペラを59枚配置し、2万RPM(1分間の回転数)の回転速度で本体内部に空気を送り込み強制的に冷却する。テスト寿命は3万時間とのことなので、1日12時間使っても2500日、約7年間は使える計算だ。なお本体の冷却はこの空冷ファンに加えて11層のレイヤーで冷却版などを重ねた「ICE 11.0 多次元冷却システム」を搭載。端末表面温度も最大16度下げる効果を持っているとのこと。
この冷却ファンは自動・手動で回転をオンにできる。回転時はRGBYの4色に光り、背面の大きなアクセントにもなっている。また、ファンの横にある「REDMAGIC」やゲームトリガー(後述)の表記部分も自在なライティングを設定できる。ゲーム中にファンとロゴを光らせる、あるいは着信や通知があるときにロゴが点滅する、といったさまざまな光のカスタマイズも可能なのだ。
本体の側面を見てみよう。まず右側面には複数のボタン類が並ぶ。上側から520Hzの反応感度を持つショルダートリガーボタン(L)、空冷ファン用の吸気口、電源キー、ゲーム専用モードに変更する「ゲームスペーススイッチ」、そしてショルダートリガーボタン(R)という配置になる。
本体左側面には空冷ファンの排気口とボリュームボタンが並ぶ。なお、左右に空気流入の孔が空いていることから分かるように、REDMAGIC 8 Proは防水防塵(じん)には対応していない。そのため、水回りでの使用やほこりが多い環境などでの利用時は注意が必要だ。環境によっては空冷ファンの使用は停止した方がいいだろう。
本体上部にはハイスペックモデルながらも3.5mmヘッドフォン端子を備えている。USB端子で充電しながら長時間のゲームプレイを行うとなると、Type-C接続のヘッドフォンは使えないし、Bluetoothヘッドフォンは遅延の恐れもある。市販されている一般的なヘッドフォンを使えることがゲーミングスマートフォンでは便利なのだ。また、本体上と下にはDdtsX Ultraサウンド認証のデュアルスピーカーも配置されている。
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