Nubiaの最上位スマホ「nubia Z40 Pro」は、1つのカメラが突出して目立って面白い:山根康宏の海外モバイル探訪記
ゲーミングスマホ「REDMAGIC」シリーズを販売する中国ZTE傘下のNubiaが発表した「nubia Z40 Pro」。1つのカメラが突出して目立つ存在のスマホで、35mmという標準画角であることが大きな魅力だ。
ゲーミングフォン「REDMAGIC」シリーズをグローバルで販売するZTE傘下のNubiaは、カメラに特徴のある「Z」シリーズも展開しています。最新かつ最上位モデルの「nubia Z40 Pro」は、他のメーカーのスマートフォンとは違う方向性を向いたカメラを搭載しています。カメラ周りのデザインを見ると、1つのカメラだけが突出して目立つ存在になっているのです。
nubia Z40 Proは6.67型ディスプレイを搭載、プロセッサはSnapdragon 8 Gen 1のハイエンドモデルです。インカメラはパンチホールで、未発売の「nubia Z40」が過去モデル同様にアンダーディスプレイカメラを搭載すると思われます。なお実は中国発売のゲーミングフォン最上位モデル「RedMagic 7 Pro」にはアンダーディスプレイカメラが搭載されています。
本体カラーはInterstellar BlackとStar river Silverと、どちらも宇宙をイメージした仕上げ。表面をざらつかせマットにしながら輝きを与える美しい表面処理になっています。指紋の跡も目立ちませんが、カメラ横の部分はミラー状なので、ここは指紋跡が残りそう。
ここまでのスペックを見ると、他社ハイエンド品と変わらぬモデルに見えますが、nubia Z40 Proは内部仕様により、2種類の製品が投入されます。標準版に加え、iPhoneのMagSafeのようなマグネット式充電器を貼り付けできる「Gravity版」も発売されるのです。
標準版は5000mAhバッテリーに80W高速充電対応。Gravity版は4600mAhと若干容量は落ちますが、有線で66W、無線で15Wの充電に対応します。無線充電速度はもう少し高速だとうれしいのですが、位置がずれずに無線充電台を貼り付けできるため、充電効率は高そうです。
そしてカメラの構成がnubia Z40 Proの最大の特徴になっています。カメラの構成は標準が6400万画素、35mm。一般的なカメラは26mmから28mmの広角ですが、nubia Z40 Proはポートレートに適した標準画角のカメラを搭載しているのです。超広角は5000万画素14mmなので、標準カメラは2.5倍相当となります。さらに望遠は800万画素125mmの光学5倍。デジタルでは9倍までに対応するとのこと。
このカメラの組み合わせを見ると、nubia Z40 Proは人物撮影をよく撮る人に向いているといえそうです。35mmならゆがみもほとんどありませんし、ちょうどいい距離感で人や顔の撮影もできます。せっかくなら製品名に「Portrait」の名前を付ければもっと売れるのではと思ってしまいますが、Nubiaのスマートフォンも十分競争力のある製品が次々に出てきており、今後が楽しみです。
なお、本記事の写真はITジャーナリスト富永彩乃氏(@ayanotdo)に依頼し、MWC Barcelona 2022で撮影してもらったものです。
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