ドコモからの乗り換えにオススメのキャリア【2023年5月】:まずはこの2社を検討しよう(1/2 ページ)
最近の物価高の中、見直したい支出がスマホ料金だ。現在MNOを契約している人は、格安SIMに乗り換えることで毎月の支出を大きく削減できる場合がある。今回はドコモから別のキャリアに乗り換える際におすすめなキャリアを紹介する。
最近の歴史的な物価高の中、支出で見直したいのはスマホ料金です。現在ドコモ、au、ソフトバンクを契約している人は、格安SIMに乗り換えれば毎月の支出を大きく削減できる場合があります。しかし、どのキャリアに乗り換えればよいのか分からないという人も多いでしょう。
そこで、今回はドコモからの乗り換えにオススメのキャリアを解説します。毎月のデータ使用量や店舗サポートの要否に応じて、自身に最適なキャリアを見つけてください(記事中の料金は全て税込み)。
月10GB以下ならOCN モバイル ONE
まず紹介するのはOCN モバイル ONEです。ドコモでギガライトを契約中の人や、月のデータ使用量が10GB以下の人は、まずOCN モバイル ONEへの乗り換えを検討しましょう。
最大の特徴は料金の安さです。OCN モバイル ONEのメインプランである「新コース」は、月500MBから月10GBまでのデータ容量が選べます。その安さはドコモと比較しても圧倒的で、乗り換えで料金が4分の1程度になる場合もあります。ドコモで家族割「みんなドコモ割」や「ドコモ光セット割」を適用中の人も含め、ほぼ全ての人が料金を大きく節約できるでしょう。
キャリアの乗り換え時に注意が必要なのが、端末が乗り換え先で使えるか、という点です。2021年8月26日までにドコモで発売された端末はiPhoneもAndroidスマホもSIMロックがかかっており、他社で使う場合にはSIMロックの解除が必要な場合があります(詳細はこちらを確認してください)。また、Androidスマホは周波数が限られており、SIMフリーまたはSIMロック解除済みでも他社では使えない場合もあります。
しかし、OCN モバイル ONEはドコモ回線を使ったMVNOでなので、ドコモで購入したiPhoneやAndroidスマホはSIMロック解除なしでそのまま使えます。SIMロックや端末の対応バンドを気にせずに安心して使えるのもメリットです。
OCN モバイル ONEは通信速度も速いです。ドコモに比べるとやや安定性は劣りますが、それでも1日中快適な速度が出ています。筆者も毎月格安SIMの速度を測定していますが、ドコモ回線の主要なMVNOでは最も速いキャリアです。
その他、ドコモにはないメリットもあります。
- 余ったデータ容量を翌月に繰り越せる
- 通話料金がドコモの半額(30秒あたり11円)
- 料金無料で対象サービスの音楽ストリーミングによる通信容量がカウントされない
- 節約モードをオンにすると速度は制限される代わりにデータ容量を消費しない
特に通話料金の安さは大きな魅力です。以前は専用アプリで発信した場合のみ半額でしたが、現在は端末にもともとある通話アプリでかけても自動で半額になります。
一方、注意点もあります。OCN モバイル ONEの各種手続きは基本的にWebやアプリから自分で行わなければなりません。契約や各種変更手続きはドコモショップでも対応してくれますが、スタッフはOCN モバイル ONEのコールセンターに電話を取り次いでくれるだけで、手続きは電話しながら自分で行う必要があります。機種変更のサポートは有料です。
店舗でのフルサポートが必要な人は、ドコモに残るか、全国に店舗があるY!mobile、UQ mobileへの乗り換えも検討しましょう。しかし、店舗をあまり使わない人はOCN モバイル ONEは非常にオススメです。お得なスマホセールも定期的に実施しているので、乗り換え時にスマホを買い替えたい人はぜひ利用してください。
OCN モバイル ONEの特徴はこちらの記事に詳しくまとめています。
10GB~100GBならahamo
月10GBまでならOCN モバイル ONEの新コースがオススメですが、月10GB以上使う人はahamo(アハモ)を選びましょう。
ahamoは月20GBのデータ容量と5分かけ放題がついて月額2970円です。また、月額1980円の「ahamo大盛り」オプションを追加すればデータ容量が80GB増量され、合計100GB使えます。
ドコモと比較した場合、月のデータ使用量が20GBまでなら料金は半額以下です。20GB~100GBの場合もahamoが断然お得ですね。
ドコモの「5Gギガホ プレミア」を契約中で「みんなドコモ割」「ドコモ光セット割」「dカードお支払割」を全て適用できる場合は、ahamoより5Gギガホ プレミアの方が安い場合もあります。しかし、ドコモの割引適用には複数回線の契約が必要ですが、ahamoは1回線のみでもこの料金です。さらにahamoは5分かけ放題が料金に含まれているため、通話をほとんどしない人以外はahamoの方がお得でしょう。
また、ahamoにはドコモにはない以下のようなメリットもあります。
- 容量超過後も最大1Mbpsで通信可(ドコモは最大128kbps)
- 容量超過後のデータチャージが550円/1GB(ドコモは1100円/1GB)
- 海外でも追加料金なしでデータ通信が可能
OCN モバイル ONEと同じく、ahamoもドコモと同じ回線を使っているため、ドコモで使っているスマホはそのまま使えます。SIMロック解除も不要です。
ただし、ahamoも店舗サポートには注意が必要です。全国のドコモショップではahamoの申し込みや契約後の各種サポートが受けられますが、1回あたり3300円の手数料がかかります。また、店舗スタッフが直接手続きをしてくれるのではなく、スタッフのサポートを受けながら自らオンラインで手続きしなければなりません。月のデータ使用量が25GB以下なら全国に店舗があるY!mobileやUQ mobileを選べますが、それ以上使う人で店舗でのフルサポートが必要ならドコモに残るしかないでしょう。
一方、それほど店舗を利用しないならahamoが断然オススメです。ahamoの特徴はこちらの記事にまとめています。
関連記事
SIMフリーのオススメ機種【2023年5月】:Androidでオススメの2機種、iPhoneを安く買う方法も
今回は、販売中のSIMフリースマホの中からオススメ機種を紹介します。最もオススメなのは「Xperia 10 IV XQ-CC44」と「AQUOS sense7 SH-M24」です。あわせて、iPhoneをお得に買う方法も紹介します。格安SIM主要9サービスの通信速度を測定【2023年4月】:3月から急変? 昼に遅いサービスは?
2月、3月に続き、4月も格安SIMの9サービスについて、実際の通信速度を測定しました。大手キャリアが提供しているサービスは高速です。MVNOについては、サービスによって結果が異なりました。ahamoをオススメできる人、できない人【2023年3月】:月10GB以上ならドコモよりお得、海外でも20GB使える
ドコモの「ahamo」は、月20GBのデータ容量と5分かけ放題がついて月額2970円。2022年6月に提供開始した「ahamo大盛り」オプションにより月100GBまで使えるようになりました。特にドコモを契約中で月のデータ使用量が10GB~100GBの人はほとんどがahamoに乗り換えた方がお得です。OCN モバイル ONEをオススメできる人、できない人【2023年2月】:データ10GB以下が安く、通信品質も良好
MVNOサービスの中では老舗の「OCN モバイル ONE」は、料金が安くて通信速度も速く、ドコモ回線のMVNOでは筆者が最もオススメするキャリアです。ほぼ毎月実施するスマホセールでは端末も安く購入できます。ただし月のデータ使用量や店舗サポートの要否によっては他社の方がいい場合もあります。LINEMOをオススメできる人、できない人【2023年1月】:毎月3GBで十分という人は1月中に申し込むべし
「LINEMO(ラインモ)」は、ソフトバンクが提供しているオンライン専用の料金プランです。LINEMOはソフトバンクと同等の通信品質なのに料金が安く、さらに現在実施中のキャンペーンも非常にお得です。一方、オンライン専用ブランド特有のデメリットもあります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.