レビュー

ゲオの5478円激安コンデジを使ってみた 「渋くて素直」な仕上がりが楽しい?(1/2 ページ)

ゲオから超安いデジカメ「BM-DC01」が出て、ちょっと話題になっているから使ってみる。かつて「トイコンデジ」などと呼ばれていたフォーマットに近いが、それなりに現代的で、昔懐かしい素直な写真が撮れる。


軽くて小さい、一見本格派ぽいけどトイコンデジな「BM-DC01」

 ゲオから超安いデジカメが出てちょっと話題になっているから使ってみて、といわれて手にした「BM-DC01」。価格はゲオオンラインストアで5478円(税込み)。

 手にしてみると、とても懐かしさすら感じる。もう10~20年くらい前、安いCMOSセンサーを搭載し、プラスチック製の軽くて安いボディーを持つ数千円のデジタルカメラが登場し、「トイコンデジ」などと呼ばれてちょっと話題になったのだが、これもまた「帰ってきたトイコンデジ」って感じだ。

 ただ、もちろんそれなりに現代的になっている。

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4K動画とか44.0MPとか、ほんと?

 片手で握れて重さはバッテリーとmicroSD込みで約117gと超軽い。ボディーはもちろんプラスチック。そのカジュアルさがいい。


手が小さい人でも片手で握れて軽い

 本体に書かれている文字をチェックしてみよう。

 まず「4KULTRAHD」。確かに4K動画を撮影可能だ。4Kで撮った動画から切り出したカット。


4K動画から切り出した1枚

 手ブレ補正はゼロなので歩きながら撮れると揺れまくるし、ゆがむしで、これも初期のスマホカメラを思い出す感じだ。

 その下に「44.0 MEGA PIXELS」とあるが、イメージセンサーは44MP(つまり4400万画素)じゃない。センサーは800万画素である。メガピクセルでいえば「8MP」。めちゃ盛っている。

【訂正:2024年1月21日11時10分 初出時に「0.8MP」としていましたが、正しくは「8MP」です。おわびして訂正いたします。】

 ただまあ、デジタル処理で44MPサイズの写真を撮れるわけで、「44.0 MEGA PIXELS」センサーとは書いていないし、まあいいか。


イメージセンサーは800万画素。これが800万画素の写真

設定で3Mから44Mまで細かく画素数を選べるのが面白い。これは最高の44.0MPモード

 いつもとはちょっと違う被写体も、ってことでスカイツリーを44MPで。


スカイツリーを44MPで撮ってみた

 さらに、レンズの周りには「16x Powerful Zoom」とある。これはもちろん光学ズームじゃなくてデジタルズームのこと。

 めいっぱいズームしてみた。


画質がどうとかディテールをシャープにしようとかあまり考えていない感じの、素直なデジタル拡大写真だ

 もう1つズームしたものを。


クリスマスっぽい感じで。こういうカットだとデジタルズームの粗さが気になるかな

 ざっくりいって、これぞトイコンデジという画質と使い勝手だ。起動は数秒かかるし、AFも数秒待たされるのもなんか懐かしい。

 でも人物だけはちゃんと検出してくれる。


顔を検出したところ。左下にある笑顔アイコンは「笑顔シャッター」機能。ちょっと笑うとシャッターを切ってくれる

 しかも「笑顔シャッター」機能なんてついていて、ちょっとでもほほえむと、がしがしとシャッターを切ってくれる。


笑顔シャッターで撮った1枚。変貌中の新宿西口をバックに

 もちろんナイトモードなんてないし、手ブレ補正もないので、暗所だとすぐ手ブレする。フラッシュ代わりのライトはLEDライトが3つついているだけで、それほど明るくはない。


LEDライトはどのくらい強力かなと思って撮った1枚
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