CIOのモバイルバッテリーや充電器の使い勝手は? 注目の6製品を試して分かったメリットと注意点(2/2 ページ)
クラファンプロジェクトを立ち上げればたちまち出資者が殺到し毎回大成功を収める国内スマホアクセサリーメーカーCIO。今回は、すでに販売が軌道に乗っている6製品をお借りして、モバイルユーザーとしてガチレビューしてみましたよ。果たして満足のいく結果になったでしょうか。
充電器「NovaPort」シリーズと「Polaris CUBE WALL」
「NovaPort」シリーズは、CIOのUSB充電器ブランドです。「Polaris CUBE WALL」はACの電源タップとUSB充電器を組み合わせた製品です。
今回チェックするのは「NovaPort TRIO 65W」、「NovaPort DUO」、「Polaris CUBE WALL」の3種類です。
NovaPort TRIO 65W
NovaPort TRIO 65WはUSB Type-C×2基、USB Standard-A×1基を搭載し、3ポート同時充電を行えるUSB充電器です。USB Type-C端子では単ポート最大65Wでの給電が可能、USB Standard-Aは最大18Wとなっています。
GaN技術を使った半導体を採用しており、コンパクト。重さも95gしかありません。
折りたたみプラグを採用しているので、バッグの中でほかの機器を傷つけることがありません。
今話題のポータブルゲーミングPCにも、難なく給電していました。
NovaPort DUO 65W
NovaPort DUO 65Wは、USB Type-C×2基を搭載し、合計で最大65Wの給電を行なえるUSB充電器です。単ポートでも最大65W出力が可能なので、MacBookシリーズなど、消費電力が高めのノートPCと一緒に持ち歩くと良いでしょう。
GaN技術を採用しており、65W出力クラスの充電器でも、かなりコンパクトに仕上がっています。こちらも重さは約95gでした。
折りたたみプラグ式なので、余分な突起物がなく、バッグの中でほかの機器を傷つけたり、バッグから取り出す際にどこかに引っかかったりするというプチストレスを感じずに済みます。
ポータブルゲーミングPCへも、難なく給電していました。
Polaris CUBE WALL
「自宅の壁のコンセントにUSB充電機能があればなぁ」と、モバイルユーザーであれば誰もが1度は考えたことがあることでしょう。工事することなくそれを実現してくれるのがPolaris CUBE WALLです。
クラウドファンディングのプロジェクトでは、4154人から2073万円以上の出資額を得ており、製品化した今も人気の充電アイテムとなっています。
NovaPortシリーズと異なり、ACコンセントを備えているのが特徴です。3口で合計1500W出力に対応しているので、コンセントからの電源供給が必要な機器を携帯している場合や、ホテルなどで重宝することでしょう。
USB充電のための端子はUSB Type-C×2基、USB Standard-A×1基を搭載しています。こちらは単ポート最大67W、2台同時充電では最大65W出力に対応しています。
これだけの機能があって、約186gと軽量に仕上がっています。旅行や出張時には、できるだけ荷物を減らしたいので、ありがたいですね。
UMPCへの給電も問題ありませんでした。
CIO製品の注意点
新製品が発表されるたびにSNSで注目されたり、クラウドファンディングでのキャンペーンが成功したりしていることから、CIO製品の人気の高さがわかります。
シボ加工を表面に施すことで、傷や指紋がつきにくく、長く美しい状態で愛用できるようデザイン性に気を配り、ユーザーが欲しいと思う機能を詰め込んだ製品づくりが特徴的なCIO。にもかかわらず、価格を抑え、電力不足という悩みを抱えるユーザーに真摯に向き合っている印象を受けるメーカーです。
ただ、弱点もあります。今回借り受けた製品では、どれも2つ目のポートを使い始めると、それまで使っていた1つ目のポートからの給電がごく短い時間、止まってしまうのです。
これは、内蔵バッテリーを持たない端末、例えばXREAL AirやRokid Max、VITURE Oneなどのようなウェアラブルディスプレイや、ポータブルモニター、超小型デスクトップPCなどを利用しているときには致命的となることでしょう。
とはいえ、上に挙げた“内蔵バッテリーを持たない”製品のユーザーは、今のところごく少数派。「超小型デスクトップPCなんか、持ち歩かないよ」と笑う人のほうが多いことでしょう。万が一、内蔵バッテリーのない機器を使うシーンが訪れたときのために頭の片隅に入れておいてもらえればと思います。
USB Type-C単ポートでの最大出力が140Wという製品を出すなど、積極的に新しい技術や仕様を取り入れて製品化しているCIO。今後も目が離せないメーカーとなりそうです。
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