1万円台で購入できる耳をふさがないイヤフォン「HUAWEI FreeArc」を試す 音質や音漏れ、装着感は?(2/3 ページ)
実機をしばらく試す機会を得られたので、その感想をお届けします。
オープンイヤーとして十分な音質
音質面で言えば、約17×12mmの高感度ダイナミックドライバーユニットを搭載しています。オープンイヤーイヤフォンは低音が弱くなりがちなのですが、そんなことを全く感じさせない力強い低音を聞かせてくれます。
中高音もクリアで十分に満足のいく音質です。イヤフォンで聴いているというより、耳のすぐ横にスピーカーを置いているような解放感があります。
その反面、オープインイヤーゆえに周囲の音もそのまま聞こえてきます。静かな環境であれば気になりませんが、ちょっと騒がしい場所で音楽に没入したり、ANC(アクティブノイズキャンセル)イヤフォンのように騒音をシャットアウトして集中したりするのには向いていません。
対応コーデックはSBCとAACです。aptXなどの高音質コーデックには対応していませんが、音楽をじっくり聴くという用途には向かないので問題はないでしょう。スマホアプリの「AI Life」でイコライザの設定も可能です。「Default」「Elevate」「Treble boost」「Voice」の4つのプリセットの他、独自に設定も可能となっています。
ジェスチャー操作に対応
HUAWEI FreeArcは、イヤフォン表面に触れてのタップやスワイプによるジェスチャー操作に対応しています。1回のタップで曲の再生/停止や着信の応答/終話、トリプルタップで曲送り/曲戻し、プレス&ホールドで音声アシスタントの起動、スワイプでボリューム操作が可能です。
ダブルタップは設定されていないのですが、おそらくはプレス&ホールドとの誤操作を防ぐためと考えられます。これらの操作はAI Lifeから変更も可能です。
この手のジェスチャー操作、特にスワイプ操作はイヤフォンによっては反応が悪く、実質的には利用できないというものも少なくありません。この点、FreeArcはイヤフォン部分の面積が広いこともあり、スワイプの操作性は良好です。
ただ、私の操作がおかしいのかもしれませんが、シングルタップの認識が非常に悪いです。なぜかトリプルタップは問題なく認識するのですが、シングルタップは5回に1回くらいしか認識しませんでした。
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