欧州の折りたたみスマホ市場でサムスンのシェアが減少、中国メーカーが躍進 カウンターポイント調べ
カウンターポイントは、欧州の折りたたみ式スマートフォン市場について発表。販売台数全体の約2%と小規模ながら、2024年には前年比37%増加している。同社は2026年、Appleが競争がさらに激化させると予想する。
カウンターポイント・リサーチは、8月14日に欧州の折りたたみ式スマートフォン市場に関する分析結果を発表した。
欧州の折りたたみ式スマートフォンは販売台数全体の約2%と小規模ながら、2024年には前年比37%増加。成長をけん引したのは前年比60%増を記録したブック型スマートフォンだが、市場全体の1%未満にとどまっている。
早くから参入したサムスン電子は折りたたみ式スマートフォン市場でほぼ独占状態を保ち、2022年は欧州のブック型折りたたみ式スマートフォン販売の98%を占めていた。しかしMagic V、Pixel Fold、Open、Phantom V Foldといった独自のブック型デバイスが投入され、2023年末までにサムスンのシェアは73%に縮小している。
なかでもHONORは、ヨーロッパでブック型折りたたみ式スマートフォンの売上の27%を占めた人気のMagic V2からハードウェア面が大きく進歩したMagic V3を2024年に発表。売上高は前年比377%増、シェアは3倍の34%となった。
2025年7月、Samsungは同社史上最薄、最軽量のGalaxy Z Fold7を発売。HONORは8月28日にMagic V5をヨーロッパでも発売予定で、Googleも最新の折りたたみ式デバイスを8月末に発表予定。Appleは2026年にブック型折りたたみスマートフォンを発売すると予想され、同社は2026年には競争がさらに激化すると予想している。2028年までにブック型折りたたみ式スマートフォンの販売台数は年間約400万台に達し、スマートフォン全体の販売台数の2%を超えると見込む。
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