コラム

「一瞬の退屈も我慢できない」SNS中毒“ドパガキ”ってなんだ? その心理と、日本以外の状況(1/3 ページ)

一瞬の退屈にも耐えられず刺激を求め続ける「ドパガキ(ドーパミン中毒)」現象が注目を集めています。脳の報酬系を刺激するアプリの仕組みやタイパ主義の影響、海外での子供へのアクセス規制の動きを解説します。

 近ごろ、SNSで「ドパガキ」という言葉を見かけます。「ドーパミン(脳内物質)中毒のガキ」を略した造語であり、一瞬の退屈にも耐えられず、音楽やショート動画、配信、SNSなどから常に強い刺激を求め続ける人を指すスラングです。

 他者への批判として「ドパガキ向けの作品だな」と使われるだけでなく、「私、ドパガキだからさ」と自虐的に用いられるケースも多いようです。

 Xでは、「ドパガキの1日」と題したイラストがバズりました。ドライヤー中に膝でスマホを挟んで動画視聴、入浴中は壁にスマホを固定してNetflix、トイレではSNSをスクロール、寝る前も動画を無限再生といった"あるある"行動が描かれており、「まじでこれ」「そろそろやめたい」などの共感の声が寄せられています。

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 どうやらドパガキとは子供だけの現象ではなく、大人でも思い当たる節がありそうです。背景には、世の中全体がドパガキ仕様に動いているという現状が考えられます。


延々とショート動画を見続けてしまう……

一瞬でも退屈したくない「ドパガキ」

 先ほどの例からも分かるように、ドパガキの主な行動はSNSや動画から一時も離れない状態を指します。

 長い動画を見続ける集中力がないため、1本数秒のショート動画を好み、何時間も見続けます。長尺の動画から面白い部分だけを抽出した「切り抜き」コンテンツが人気を集めているのもそのためです。ユーザーの好みを学習して的確な動画を提供し続けるアルゴリズムが働くため、やめどきが分からなくなってしまいます。

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