ニュース
圏外でも高速データ通信や音声通話が可能に KDDIが「Starlink Mobile V2」契約を締結 アジア初
KDDIはSpaceXと次世代衛星「Starlink Mobile V2」のサービス提供契約を締結した。2027年内に圏外エリアでも高速データ通信と音声通話のサービス提供を目指す。
KDDIは9月15日、衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」において、Space Exploration Technologies(SpaceX)と次世代衛星「Starlink Mobile V2」のサービス提供契約を締結したと発表した。同衛星のサービス提供契約はアジアで初。これにより、2027年内に圏外エリアでの高速データ通信と音声通話(VoLTE)の提供開始を目指す。
次世代衛星に位置付けられるStarlink Mobile V2は、第1世代の衛星と比較してアンテナサイズを拡大。衛星1基あたりのスループットが約20倍になる他、より多数の通信ビームを活用することで約100倍のデータ密度を実現し、通信性能を大幅に向上させるという。
これにより、従来のメッセージ送受信や一部アプリによるデータ通信に加え、日常利用に近いブロードバンド通信環境を圏外エリアでも提供できるとしている。
advertisement
KDDIとSpaceXは、2021年の業務提携以降、au基地局のバックホール回線への採用や、法人および自治体向けサービスの提供などを通じて協力関係を築いてきた。2026年にはau Starlink Directの活用領域を広げ、海外ローミング接続やIoTデバイスとの直接通信などを展開している。両社は今後、AI領域にも提携を拡大し、AI前提社会を支える次世代インフラの構築を推進していく方針だ。
関連記事
「au Starlink Direct」はどこまで実用的? 24時間の船旅で分かった、衛星通信のリアルな使い勝手
小笠原諸島への移動中、24時間の船旅に「au Starlink Direct」を利用して通信してみた。音声通信、データ通信など普段は使える機能が大きく制限されている。船内にStarlinkアンテナを搭載し、Wi-Fiとして利用できるサービスもある。KDDI、圏外エリアでドローンと衛星通信の接続に成功 遭難者捜索や獣害対策などに活用
KDDIとKDDIスマートドローンは、通信圏外エリアでドローンと衛星通信を直接接続する制御実証に成功した。au Starlink Directを活用し、上空での機体制御信号や動態情報の送受信を達成した。災害対応や山間部での救索など、さまざまなユースケースでの活用を目指す。富士登山で動画・SNS重視派のあなたに、KDDIが「5G SA」と衛星「Starlink」をアピール
KDDIとワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)は、富士山の通信環境整備に関する最新動向を発表した。2026年の夏山シーズンに向けて、衛星ブロードバンドを活用した「au Starlink 山小屋Wi-Fi」の提供や、「5G SA」のエリア拡大を行う。登山中や山小屋での快適な通信環境の実現により、登山者の利便性や安全性の向上が期待される。なぜ南極で“ネット”が使えるのか――KDDIやStarlinkの通信技術、日本科学未来館で学べます
KDDIが日本科学未来館で開催中の特別展「大南極展」に協賛し南極観測現場を支える通信技術を公開した。スマートフォンを使った3D写真生成技術の体験やStarlink衛星通信による8K映像伝送実証などを展示する。8月22日には南極地域観測隊OBの社員が登壇する関連イベントも開催する。シャープが衛星通信サービスに参入、「2027年の5G NTN標準化でビッグバンが起こる」 AQUOSの小型化技術を生かして端末開発も
シャープはSESと提携し2027年以降に日本で中軌道衛星通信サービス「O3b mPOWER」を提供する。5G NTN規格の標準化を見据えスマホで培った小型化技術や特許の知見を生かした独自端末を開発する。まずは建機や船舶などの法人向けから展開し2035年には車載分野へ拡大して売上高1000億円を目指す。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.