ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり:格安雑貨店のガジェットを試す
100円ショップなどの安価なガジェットを実際に試す連載。今回は、ダイソーにおいて1100円で販売されている「USB Type-C to HDMIケーブル」を試した。最大4K/30Hzの映像出力に対応する約1mのケーブルで、「Galaxy S25」とHDMI対応ディスプレイを接続し、映像の見え方や操作時の使い勝手を確かめた。
最近、いわゆる「100円ショップ」など格安雑貨店でスマートフォンやPCを便利に使えるアクセサリー類がよく販売されている。その“実力”はいかほどのものか……?
今回はダイソーにおいて1100円で販売されている「USB Type-C to HDMIケーブル」を試した。名前からも分かる通り、USB Type-C端子を備えているデバイスと、HDMI入力端子を備えているTVやディスプレイとつなぐためのケーブルなのだが、スマートフォンでも使えるのだろうか……?
- →製品情報
おことわり
本記事に掲載されている商品は、全ての店舗で販売されているとは限りません。また、全ての携帯電話/タブレット/PCでの動作を保証するものではありません。
「DisplayPort Alternate Mode」対応のUSB Type-C端子で使える
本製品は、対応するスマートフォンやPCなどのUSB Type-C端子と、TVやディスプレイのHDMI入力端子をつないで映像を投影するためのケーブルだ。伝送できる最大解像度は3840×2160ピクセル(4K・2160p)で、同解像度では最大リフレッシュレート(1秒間に伝送できる映像のコマ数)が30Hzとなる。値段が値段なせいか、4K/60Hz出力には対応していない。
スマホやPC側の接続端子がUSB Type-Cとなっている本製品だが、一番注意しなければいけないのがどんなUSB Type-C端子でもOKというわけではないという点だ。本製品は「DisplayPort Alternate Mode」に対応する映像出力デバイスで使う必要がある。
スマホやPCに詳しくない人に少しだけ解説すると、USB Type-C端子はUSB規格“以外”の信号をやりとりできる「Alternate Mode(オルタネートモード)」という仕組みがある。これを活用して、PCやスマホでは一般的な映像/音声の伝送規格「DisplayPort」の信号をUSB Type-C端子に流すのがDisplayPort Alternate Mode、ということになる。
DisplayPortの信号は、HDMIの信号と一定の互換性がある。このことを生かして、DisplayPort Alternate Mode対応のデバイスの映像/音声ををHDMI入力を備えるTVやディスプレイに出すためのケーブルが、この製品というわけだ。
自分の使っているスマホやPCなどのUSB Type-C端子がDisplayPort Alternate Modeに対応しているかどうかは、カタログやWebサイトの仕様表で調べることができる。PCであれば、端子の横にある印字でも確認できることがある。
一部のPCのUSB Type-C端子にある雷マークは「Thunderbolt」という規格に対応していることを表している。ThunderboltもAlternate Modeを活用して別の信号を流しているのだが、この規格ではDisplayPort Alternate Modeへの対応も原則必須なので、ごく一部の例外を除いて雷(Thunderbolt)マークのあるUSB Type-C端子でもDisplayPort Alternate Modeを利用可能だ
ケーブルは約1m
ケーブルの長さは、約1mだ。プラグは一方がUSB Type-C、もう一方がフルサイズのHDMIとなっており、別のHDMIケーブルを用意せずに“そのまま”つなげるのが本製品の魅力だ。
ただし、HDMIプラグはやや大きめなので、端子の周囲に十分なスペースがないとうまく接続できないかもしれない。
スマホとつないでみる
今回はサムスン電子のスマートフォン「Galaxy S25」を、HDMI入力端子を備えるディスプレイに接続してみた。
Galaxy S25は、PCのような画面でアプリを操作できる「Samsung DeX」というデスクトップモードを備えている。標準設定では、DisplayPort Alternate Modeで映像を出力するとDeXによるデスクトップモードが表示されるようになっている。ケーブルを抜き差ししても簡単に再接続でき、必要なときに大画面へ切り替えられるのは便利だった。
「Googleマップ」では、東京駅から東京ディズニーランドまでの経路を表示してみた。スマホの小さな画面で見る地図だが、このケーブルを使うとディスプレイに大きく表示できる。行きたい場所や移動経路を調べる使い方にもよさそうだ。
約30分間使った範囲では映像が途切れることはなく、表示にも不満は感じなかった。手軽に再接続できるので、据え置きで使うだけでなく、必要に応じて持ち出し、対応するディスプレイにつなぐ用途にも向いている。
強いて弱点を挙げると?
使っていて気になった“弱点”を強いて挙げると、約1mというケーブル長はやや短く感じた。
ディスプレイにつないだGalaxy S25を手元で操作しようとすると、ディスプレイのすぐ近くにいる必要があった。Bluetoothマウスを併用したところ、本体をディスプレイのそばに置いたまま手元で操作でき、かなり快適になった。
また、接続中はスマホのUSB Type-C端子が埋まるため、有線での充電ができなくなることも盲点である。この点はQi/Qi2対応のワイヤレス充電器を組み合わせれば対応できる。ただし、充電器とその電源ケーブルの取り回しに課題がある。
本製品は「HDCP 1.4」という著作権保護技術に対応している。ただし、商品説明ではアプリや動画サービス、コンテンツによっては映像を出力できない場合があるとしている。メジャーな動画配信アプリは対応しているはずだが、対応状況にも注意したい。
対応機器を選ぶことやケーブルの長さには注意が必要だが、Galaxy S25では手軽に大画面へ映像を出せた。スマホにある情報をディスプレイで大きく見たい人にとって、1100円で試せる選択肢になりそうだ。
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