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» 2006年09月19日 00時00分 公開

「N902iX HIGH-SPEED」の“スピード”を動画でチェック実測でどこまで速いのか

HSDPAに対応したNEC製の高速FOMA「N902iX HIGH-SPEED」。その速さは理論値で、下りが最大3.6Mbps、上りが384Kbpsだ。実際の利用シーンで“どれだけ高速なのか”を動画でお見せしよう。

[PR,ITmedia]
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“やりすぎ”くらいがちょうどいい――N902iX HIGH-SPEEDのデザインができるまで

ロボットやSF映画のキャラクターを彷彿とさせる近未来デザインが話題の「N902iX HIGH-SPEED」。HSDPAに対応した初の端末は、どんな経緯で誕生したのか、ユニークな新モデル開発の背景を開発陣に聞いた。


 PCインターネットの世界でナローバンドからブロードバンドに移行したときのことを思い出してほしい。大容量の画像の表示やコンテンツのダウンロードでずいぶん待たされていたのが、ブロードバンドでは瞬時に済むようになり、インターネットを利用する上でのストレスが大幅に軽減された。一度、この快感を味わったら「もう、ナローバンドには戻れない」と実感したはずだ。

 2006年夏、携帯電話の世界に似たような変化が起ころうとしている。ドコモがいよいよ次世代通信方式のHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)を開始するのだ。

 このHSDPAに対応する日本初の高速FOMAとして登場するのがNEC製の「N902iX HIGH-SPEED」。HSDPA最大の特徴は、受信時の最大通信速度が大幅に向上する点だ。具体的には従来FOMAの受信最大速度が384Kbpsであるのに対し、HSDPAでは一気にその約10倍となる3.6Mbpsの通信速度を実現する。送信時の通信速度も最大64Kbpsから最大384Kbpsに高速化された(いずれも数値は理論値)。

N902iX HIGH-SPEED(HSDPA) N902iS(W-CDMA)
最大受信速度(下り) 3.6Mbps 384Kbps
最大送信速度(上り) 384Kbps 64Kbps


 ベストエフォート方式で提供されるため、電波状態などによって通信速度は変化するが、「FOMAハイスピードエリア」と名付けられたHSDPAエリア内であれば、これまでのFOMAよりも高速な通信環境下でデータ通信を行える。HSDPAでは使う帯域こそFOMAと同じ5MHzだが、変調方式などを最適化し、電波の利用効率を向上させて通信速度を高速化しているため、“高速な分、余分に帯域を使う”ということが起こらない。そのため、同じ電波状態でもおおむね従来のFOMAより高速になるのだ。

実際のところ、HSDPAはどのくらい速いのか──6つの利用シーンでチェック

 HSDPAの高速通信は実際のところ、どのような利用シーンでどのくらい速いのか。さまざまなデータ通信の利用シーンで実際の速度を計測し、従来FOMAと比較した。

Photo
  • 「着うたフル」ダウンロード

 音楽データを1曲まるごとダウンロードして楽しめる「着うたフル」。1曲あたりのファイルサイズは2Mバイト前後とかなり大きく、従来のFOMAでは1曲ダウンロードするのに分単位の時間がかかることもある。これをN902iX HIGH-SPEEDでダウンロードすると、おおむね十数秒程度でダウンロードが完了する。

2000Kバイトの「着うたフル」ダウンロード時間
所要時間 受信速度
  1回目 2回目 3回目 平均 1回目 2回目 3回目 平均
日中(11時台) 12.0秒 18.0秒 11.0秒 13.7秒 1,333.3Kbps 888.9Kbps 1,454.5Kbps 1,170.7Kbps
夜間(19時台) 26.0秒 38.0秒 36.0秒 33.3秒 615.4Kbps 421.1Kbps 444.4Kbps 480.0Kbps
深夜 10.0秒 11.0秒 11.0秒 10.7秒 1,600.0Kbps 1,454.5Kbps 1,454.5Kbps 1,500.0Kbps
  • 5Mバイトiモーションのダウンロード

 N902iX HIGH-SPEEDの登場に合わせ、iモーションがダウンロード/ストリーミングともに最大5Mバイトに拡張された。ダウンロードタイプのiモーションは、従来FOMA向けiモーションの最大500Kバイトから10倍のファイルサイズに拡張されたことになる。HSDPAでダウンロードすると、5Mバイトiモーションのダウンロードに要する時間はおおむね30秒以内で済み、従来FOMAで500Kバイトiモーションをダウンロードするのと同程度だ。ダウンロード時間はそのままに、より高品質で長時間の動画を楽しめるようになるわけだ。

4850Kバイト「iモーション」ダウンロード時間
所要時間 受信速度
  1回目 2回目 3回目 平均 1回目 2回目 3回目 平均
日中(11時台) 34.0秒 26.0秒 29.0秒 29.7秒 1,141.2Kbps 1,492.3Kbps 1,337.9Kbps 1,307.9Kbps
夜間(19時台) 65.0秒 69.0秒 86.0秒 73.3秒 596.9Kbps 562.3Kbps 451.2Kbps 529.1Kbps
深夜 24.0秒 23.0秒 24.0秒 23.7秒 1,616.7Kbps 1,687.0Kbps 1,616.7Kbps 1,639.4Kbps
  • ふだん使いのiモードメールの送受信やiモードサイトアクセスも快適

 大容量コンテンツの利用時だけでなく、日頃よく利用するiモードメールの送受信や、iモードサイトへのアクセスも、従来のFOMAに比べてスピーディだ。データ送受信量の多い通信対応のiアプリゲームなどでも、高速な通信がメリットになる。N902iX HIGH-SPEEDなら、高速通信を生かした新しいリッチコンテンツからふだん使いのiモード利用に至るまで、ストレスのない通信環境で楽しめるのだ。

日中の同じ時間帯、同じ場所でN902iX HIGH-SPEEDと従来FOMAのN902iSでiモードのトップメニューを表示した。FlashのメニューもN902iX HIGH-SPEEDのほうが素早く表示される


  • メール添付した画像や動画の送信

 FOMAでは、最大500Kバイトの画像や動画をiモードメールに添付して送信できる。従来FOMAで送ると送信に1〜2分かかっていたのが、N902iX HIGH-SPEEDなら20秒程度で送信できた。メガピクセル画像を送ったり、モブログに写真をアップロードしたりするのにかかる時間が大幅に軽減される。

日中の同じ時間帯、同じ場所でN902iX HIGH-SPEEDと従来FOMAのN902iSで475Kバイトの画像を送信した。N902iX HIGH-SPEEDは25秒程度で送信を完了したが、N902iSでは1分40秒かかった


  • フルブラウザへのアクセス

 PC向けサイトにアクセスできるフルブラウザも、HSDPAで快適さがぐっと増す。最近のPC向けサイトは、ブロードバンド接続を前提にしたリッチなサイトも多く、有線ブロードバンド接続なみの高速通信が可能なN902iX HIGH-SPEEDでは、従来FOMAに比べてサイトの表示にかかる時間がずっと短い。NECのN902iX HIGH-SPEED紹介ページを閲覧してみると、従来FOMAが50〜60秒程度かかるのに対し、N902iX HIGH-SPEEDは25秒程度ですみ、その速さを体感できる。

フルブラウザ「わいわいモバイル N902ixページ」読出し時間
N902iX HIGH-SPEED(HSDPA) N902iS(W-CDMA)
  1回目 2回目 3回目 平均 1回目 2回目 3回目 平均
日中(11時台) 24.0秒 23.0秒 25.0秒 24.0秒 48.0秒 56.0秒 55.0秒 53.0秒
夜間(19時台) 45.0秒 42.0秒 42.0秒 43.0秒 63.0秒 58.0秒 59.0秒 60.0秒
深夜 20.0秒 21.0秒 20.0秒 20.3秒 44.0秒 41.0秒 41.0秒 42.0秒
  • 携帯をモデムとして使った場合の通信速度

 PCなどに端末をつなぎ、端末をモデムとしてインターネット接続に利用する場合も、高速なHSDPAのメリットを享受できる。Webサイトにアクセスする際の受信速度は日中の都心部でも500〜800Kbps程度、深夜にいたっては2Mbpsを超えるなど、モバイルブロードバンドの名にふさわしい速さだ。また送信速度も従来FOMAでは最大64KbpsとISDNなみだった速度が、HSDPAでは384Kbpsに向上。実測でも384Kbpsに迫る速度で利用可能だった。これだけ速度が向上すれば、大容量ファイルを添付したメールの送信もスムーズだ。

モデム利用時の受信速度
N902iX HIGH-SPEED(HSDPA) N902iS(W-CDMA)
  1回目 2回目 3回目 平均 1回目 2回目 3回目 平均
日中(11時台) 1,466.0Kbps 1,233.0Kbps 1,633.0Kbps 1,444.0Kbps 296.0Kbps 366.0Kbps 351.0Kbps 337.7Kbps
夜間(19時台) 820.0Kbps 606.0Kbps 547.0Kbps 657.7Kbps 176.0Kbps 192.0Kbps 178.0Kbps 182.0Kbps
深夜 2,715.0Kbps 2,842.0Kbps 2,500.0Kbps 2,685.7Kbps 368.0Kbps 371.0Kbps 366.0Kbps 368.3Kbps


モデム利用時の送信速度
N902iX HIGH-SPEED(HSDPA) N902iS(W-CDMA)
1回目 2回目 3回目 平均 1回目 2回目 3回目 平均
日中(11時台) 369.0Kbps 389.0Kbps 369.0Kbps 375.7Kbps 58.0Kbps 56.0Kbps 56.0Kbps 56.7Kbps
夜間(19時台) 370.0Kbps 371.0Kbps 370.0Kbps 370.3Kbps 58.0Kbps 57.0Kbps 57.0Kbps 57.3Kbps
深夜 372.0Kbps 372.0Kbps 371.0Kbps 371.7Kbps 59.0Kbps 58.0Kbps 58.0Kbps 58.3Kbps


Photo 上記の計測とは別に、平日の21時台に複数の計測サイトで速度をチェックした。いずれのサイトでも2Mbpsを超えている

ハイスピードエリアでは、HSDPAが優先に

 N902iX HIGH-SPEEDは、W-CDMAとHSDPAのいずれのエリアでも利用でき、両方の基地局がある場合はHSDPAに優先でつながる。FOMAハイスピードエリア以外の場所では従来FOMAと同様の、最大受信速度384KbpsのW-CDMAを利用できるため、これまでFOMAを利用していたユーザーが不都合を感じることはない。パケット料金も従来のFOMAと同じ各種パケット割引プランが適用され、もちろんパケット定額プランのパケ・ホーダイも利用できる。ただし、内蔵のフルブラウザ利用時や端末をモデムとして利用する場合は、パケ・ホーダイが適用されない点には注意が必要だ。

 エリアを気にせず使えるのは便利だが、やはり着うたフルや、5Mバイトに拡張されたiモーションなど、大容量コンテンツをダウンロードする際には、HSDPAエリアなのかどうかをチェックしたいところ。そんなときには、N902iX HIGH-SPEEDにプリインストールされる「FOMA通信環境確認」iアプリを起動すれば、今いる場所がハイスピードエリアなのかどうかを把握できる。

Photo プリセットアプリの「FOMA通信環境確認」。起動すると、今いる場所がハイスピードエリアかどうかを確認できる

 なお、ハイスピードエリアの展開ロードマップについてドコモは、「サービスイン当初は東京都23区内をハイスピードエリアとし、2007年3月末までに全国の人口カバー率を70%まで拡大する」としている。

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提供:日本電気株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年9月29日