最近は家電メーカー各社が薄型テレビで培った高画質化技術を採用するケータイが増えているが、シャープ端末もその1つ。W62SHでは液晶テレビ「AQUOS」の技術を携帯電話向けに最適化したデバイスが使用されている。一般的には、液晶パネルの解像度を高くすると、その分開口率が低くなって輝度が下がることもあるが、W62SHのNewモバイルASV液晶は高解像度ながら明るく、より自然な発色で、肌色や緑の風景などをさらに美しく表現できるようになった。
NTSC比120%の高い色再現性を実現する高演色LEDバックライトや、肌や表情の色彩と輪郭を強調するSVエンジン+、周囲の明るさに応じて画面の明るさを自動調整する明るさセンサー、太陽光や反射光の下でも視認性の高い微反射液晶+6色カラーフィルタといった、シャープのハイエンドワンセグ端末に搭載されている各種先端技術も継承。さらに、液晶パネルと前面パネルの間の空気層をなくして一体化させたAGL(Air GapLess)構造によるリフレクトバリアパネルも採用しており、太陽光の下でも鮮やかな映像を楽しめる。
ワンセグの画質や明るさなどの設定はほぼW61SHを踏襲しており、「明るさ自動」「明るさ固定」「ビビッド」「ダイナミック」「スポーツ」「映画」「節電モード」の7種類から設定可能。サッカーや野球中継など、動きの多い番組は「スポーツ」に、明るい画面で視聴したいときは「ビビッド」にするなど、番組の内容によって最適な設定を選ぶとさらに映像を楽しめるだろう。
番組の明るいシーンではバックライト輝度を上げ、暗いシーンでは輝度を下げる自動輝度設定機能も用意されており、「省電力」「ハイコントラスト」「明るめ」の3種類から設定できる。「ハイコントラスト」に設定すると、コントラスト比が最大2000:1(※ワンセグ視聴時に自動輝度設定「ハイコントラスト」に設定した場合)になるので、クッキリとした映像でワンセグを楽しみたいときにお勧めだ。
また、VGAサイズで約30fpsという高精細な動画の再生も可能だ。W62SHのカメラは新たにVGAサイズの動画撮影が可能で、フレームレートも約30fpsが選択できる。自作動画はもちろん、撮影したハイクオリティな動画も美しく再生できる。
W62SHのNewモバイルASV液晶は、「高精細」「高画質」のほかに、「広視野角」というメリットもある。広視野角だと正面以外の位置からでも画面が見やすいので、ワンセグやLISMO Videoなどを複数人で視聴するときには便利だ。一方、メールやPCサイトビューアーなど、あまり他人には見られたくないコンテンツもある。特に電車やバスの中など、公共の場でケータイの画面を見る際は、周囲の目が気になるため、液晶保護シートを貼るなどして対処している人も多いだろう。
しかしW62SHに新搭載された「新ベールビュー」を利用すれば、ディスプレイの上下左右からののぞき見をワンタッチで防げるので、周囲の目を気にしたり、液晶保護シートを貼ったりする必要はない。操作中にTVキーを長押しすると、上下左右からはブロック画像が見えるようになり、実際に表示されている画面は非常に見にくくなる。ブロック画像は正面からはほとんど見えない仕組みになっているので、普段どおりにケータイを使いながら、周囲の視線はガードできるというわけだ。
W52SHやW61SHは、ディスプレイのコントラストを下げることで画面を見にくくする「プライベートフィルタ」を搭載していたが、これはケータイを使っている本人にも見えにくくなるという問題があった。W62SHの新ベールビューなら、正面からの視認性をキープしつつのぞき見を防げる。ちなみに広い視野角が必要なカメラとワンセグでは、新ベールビューは自動的にオフになる。
また、マナーモードに設定した場合に自動的に新ベールビューがONになる連動設定も用意されている。周囲の目を気にする必要のない自宅では新ベールビューは不要だが、マナーモードにしている外出時には常にブロック画像を表示させたい、といった人には便利な設定だ。
W62SHの液晶は単に“キレイ”なだけではない。番組に応じた画質設定や屋外でも視認性に優れたパネル、高解像度化による“見やすさ”、そして周囲からのみ見づらくする新ベールビュー、拡張エリア設定など、“使いやすさ”にも磨きがかけられている。キレイで見やすく、なおかつ使いやすい――W62SHの液晶の真価は、この3つのメリットに集約されるといえる。
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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年8月31日