大人の“遊び心”も忘れないハイクオリティ――「W62SH」の先進機能とブリリアントデザインの狙い(2/3 ページ)

» 2008年08月08日 10時00分 公開
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液晶のフルワイドVGA化による工夫と苦労

 フルワイドVGA液晶を搭載したW62SHならではの機能として、画面上部にEZニュースフラッシュの天気予報や占い、新着メールのメッセージなどを表示する「拡張エリア」が採用された。これは「KCP+への挑戦として入れた」(都築氏)という。

 「KCP+では、ディスプレイの解像度が800×480ピクセルまでしかサポートされていないので、フルワイドVGA液晶では残りの480×54ピクセル分が余ってしまいます。この54ドットを生かすために、拡張エリアを採用しました。せっかくスペースがあるので、お客さまにメリットがあるように、EZニュースフラッシュのトピック、PR、天気、占いなどを表示するほか、メールの着信通知を出したり、BGM再生中に曲が変わった瞬間に曲名とアーティスト名を流したりできます」(都築氏)

Photo 通信システム事業本部 パーソナル通信第四事業部 第1ソフト開発部 主事の和田浩志氏

 フルワイドVGA液晶が採用されたことで、画面比率が16:9のワンセグ映像を全画面表示できるようになったが、先述のとおりKCP+は480×800までしかサポートしていない。通信システム事業本部 パーソナル通信第四事業部 第1ソフト開発部 主事の和田浩志氏は、au Media Tunerの調整など、KCP+への挑戦がけっして容易なものではなかったと振り返る。

 「ワンセグの画像を拡大して、横向きの全画面表示をすることには問題はありません。しかしそのまま全画面表示にすると、電波状態を示すアンテナやバッテリー残量などのピクトが、画面の端から離れた位置に表示されてしまうのです。通常、ピクトエリアは拡張エリアの下、つまり上から54ピクセル離れた位置に表示されていますが、ワンセグを全画面表示するときは、ピクトの位置が自然に画面の端に表示されるよう工夫しました」(和田氏)

 和田氏によれば、フルワイドVGAディスプレイならではの苦労も多かったという。

 「フルワイドVGAサイズになったことで、表示されるデータ量も増えます。消費電力と映像のちらつきを抑えるのに、ハードウェアや描画担当と協力して、最後まで頑張って調整しました」(和田氏)

使いやすい「スマートリンク辞書」と「名刺リーダー」

Photo 通信システム事業本部 パーソナル通信第四事業部 第2ソフト開発部 担当の津田雄大氏

 実用機能では、内蔵辞書とネット辞書を利用できる「スマートリンク辞書」が追加されたのが目新しい。この機能は、2008年夏のシャープ製端末に幅広く搭載されている。通信システム事業本部 パーソナル通信第四事業部 第2ソフト開発部 担当の津田雄大氏は、「内蔵辞書では出てこなかった情報を簡単にネット上で検索できる点が優れている」と、スマートリンク辞書を採用した経緯を話した。

 「内蔵辞書とネット辞書をスムーズに連携できるようなユーザーインタフェースを企画担当と練って実装しました。ただ、KCP+は今まで慣れ親しんだプラットフォームではなかったので、そこにアプリケーションを追加するのは苦労しました」(津田氏)

 そのほか、「名刺リーダーもオススメしたい機能」だと津田氏。シャープの名刺リーダーは読み取り精度が高いことで定評があるが、その秘密はどこにあるのだろうか。

 「文字認識はシャープの研究開発本部に協力してもらい、正確に読み取れるよう工夫しています。名刺リーダー自体は手ブレ補正には対応していませんが、撮影した画像のブレを軽減するよう処理しています。また、シャッターキーを押したタイミングを調整し、キーを押してから認識するまでのタイムラグをなくしたり、読み取ってからデータを表示するまでの処理速度もなるべく速くなるようにしています」(津田氏)

 またこのほかにも「TVキーを押すとワンセグが起動、ダイヤルキーの長押しでショートカットが起動するなど、ワンクリックで起動できるという使いやすさは継承している」と通信システム事業本部パーソナル通信第四事業部 商品企画部 担当の都築郁雄氏が話すように、SHケータイらしく、使い勝手にもこだわりが反映されている。

キラキラ感を演出するブリリアントデザイン

Photo 通信システム事業本部 デザインセンター 係長の三好康彦氏

 ディスプレイ周りに施されたローレット(ダイヤモンドカット)仕上げのメタルフレームをはじめ、W62SHはきらびやかなデザインも目を引く。通信システム事業本部 デザインセンター 係長の三好康彦氏は「W62SHのデザインの基本コンセプトは『輝き』」だと話す。

 「背面パネルの塗装の中にガラスフレークを入れています。蛍光灯の下だと弱いですが、直射日光の下だと激しいくらいにキラキラ光ります。イルミネーションが点灯するWINのロゴも含め、いろいろなところが輝くようデザインしています。ガラスフレークは本体色によって種類が異なるので、見え方も異なります」(三好氏)

 ガラスフレークとは、粉々に砕いたガラスの剥片のこと。W62SHには、薄いガラスの板を細かく砕いた粉がちりばめられており、ラメのように見える効果がある。

 閉じた状態の顔ともいえるWINのロゴは、ディスプレイ外周のメタルフレームと同じ手法でカットした素材を採用しており、さらにイルミネーションが点灯するので、「二重の輝きを演出している」(三好氏)という。

 また、キーフォントも数字の部分に立体感のある仕上げが施されており、高級感を演出している。「技術スタッフにチャレンジしてもらうようなお願いはかなりした」と三好氏が話すとおり、細かい部分にさまざまな試みが反映されている。

 W62SHのカラーバリエーションは「ロイヤルパープル」「パールホワイト」「アンティークゴールド」の3色。各カラーにはどのような意味が込められているのだろうか。

 「ロイヤルパープルは男性に向けた色です。男性に合う色というと、ブラックがまず浮かびますが、仕事にも私生活にも遊び心を持った男性なら、黒よりも主張のある色を好むと考え採用しました。パールホワイトは女性に好まれる色で、光の当たり方によって、ガラスフレークが少しピンク色を帯びます。アンティークゴールドは高級感がありつつも過度に派手にならず上品さを保つ、男女ともに受け入れられる色として採用しました」(三好氏)

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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年8月31日