シャープのドコモ向けAQUOS SHOT「SH-07B」は、これまでのシャープ端末と大きく変わっている部分がある。それは十字キー周りの操作性と、待受画面やメニューのユーザーインタフェースだ。SH-07Bがどのような変貌を遂げているのか、改めて検証してみよう。
シャープのドコモ向けAQUOS SHOT最新モデル「SH-07B」は、先代の「SH-01B」から大きく変貌を遂げている部分がいくつかある。1つはフルハイビジョンの動画撮影機能と、それを出力して楽しめるHDMI端子。そして1つは防水・防塵性能だ。これらについては前回の記事で詳しく紹介した。今回は、もう1つの大きな変更ポイントである、ユーザーインタフェースに注目したい。
基本的に、十字キーとダイヤルキー、タッチパネル対応の3.4インチフルワイドVGA(480×854ピクセル)ディスプレイを搭載する点などは前モデルと同じであり、操作体系にはほとんど違いはないのだが、特に意識せずメニューを開こうとして、ふいにキー配列が変わっていることに気付く。[MENU]キーが左上ソフトキーに割り当てられており、決定キーではメニューが開かないのだ。
これは、ドコモが2010年夏モデルから実施している、分かりやすさ・使いやすさの向上へ向けた取り組みのためで、機種変更時の使いにくさを減らすため、異なる端末メーカー間でボタン配置を統一を行ったからだ。待受時に利用する[メニュー][メール][iモード]の配置を共通化したほか、各機能の利用時によく使う機能ボタンも[サブメニュー]という名称にして位置を統一した。そのため、シャープユーザーが慣れ親しんできた[決定]キーでメニューを表示する、という“作法”が若干変わってしまったわけだ。
これまでずっとシャープ端末を使ってきたユーザーは、よく使う機能だけに、慣れるまでついメニューを表示しようとして決定キーを押してしまうこともあり、この変更を残念に感じることもあるかもしれない。しかし、これによって分かりやすくなった点もある。どんな場面でも十字キーの左上にある[MENU]キーを押すことでメニューが開くようになっているので、迷うことが少なくなるに違いない。
またSH-07Bでは、もし間違って決定キーを押してしまった場合でも、画面上に「MENU」アイコンが表示されるようになっている。そのままもう一度決定キーを押すことでメニューを表示できるわけだ。この従来からのシャープ端末ユーザーにも配慮した仕様により、使い勝手を損なうことなく新しいユーザーインタフェースを搭載した。
それに加えて、一度操作してみないと気付きにくいキーの「長押し」で呼び出せる機能をキーに印字することで、意外と知られていない長押し機能の周知も狙っている。「iアプリ」「iモード問い合わせ」「公共モード」「マナーモード」など、特定のキーを長押しすることで利用できる機能を、より分かりやすくする工夫を凝らしている。
キー配列の変更と合わせて、メニュー構成の見直しも行った。[MENU]キーを押して開くトップメニューの構成を見直し、機能やサービスを見つけやすくした。また「LifeKit」を「便利ツール」に改称するなど、ユーザーが“やりたいこと”により簡単にたどり着けるような変更が加えられた。またこれまで、設定項目などがいろいろな場所に分散しているケースが散見されたが、ネットワークサービスや設定を分かりやすく配置しなおし、GPSや海外利用時に必要な機能や設定をトップメニューに配置するなど、メーカーをまたいで使い勝手の向上が図られている。
そして文字だけでは分かりにくいというユーザーからの声を参考に、メニューの第2階層以下もアイコンを用いたメニュー表示に変更。アイコンを一目見れば理解できるメニューとなっている。
ここまではドコモの最新モデルに共通の変更だが、SH-07Bならではの改善点も多数ある。特に注目したいのが、新たに用意された「待受アクセサリ」だ。
SH-07Bの3.4インチのフルワイドVGA(480×854ピクセル)ディスプレイはタッチパネルになっており、十字キーとダイヤルキーの組み合わせ以外に、タッチでの操作ができる。待受アクセサリは、このタッチパネルと大きな液晶画面をうまく活用したウィジェット/ガジェットのような機能だ。
これまでSH-01Bなどの、PRIMEシリーズのタッチパネル搭載モデルでは、待受画面はシンプルで、iウィジェットなどの機能は別途起動する仕組みになっていたが、SH-07Bでは待受画面の上に待受アクセサリが配置できる。待受画面は左右にスクロールでき、左、中央、右の合計3つの画面に電卓やメニュー、時計、カレンダー、歩数計などを配置できる。
デジタル時計、アナログ時計、カレンダー、スケジュール、歩数計、テキストメモ表示、手書きメモ表示、タッチランチャ、電卓、SH-Mode、ブックマーク一覧、フォトフレーム、動画撮影機能、マナーモード、セルフモード、公共モード(ドライブモード)、ピクチャーライト、おみくじ、サイコロ、カラーパレット
初期状態では、中央の画面にシャープのケータイサイト「SH-MODE」へのショートカット、Bookmarkの簡易表示機能、アナログ時計、デジタル時計、電卓へのショートカット、動画撮影機能へのショートカット、歩数計、おみくじ、サイコロがある。画面に1回触れるとこれらの操作が可能になり、左右にスクロールすることで別の画面も呼び出せる。
ちなみに左の画面にはマナーモード、セルフモード、公共モード(ドライブモード)、ピクチャーライト、カラーパレットのショートカットと、フォトフレーム、簡易待受タッチランチャが、右の画面にはカレンダーとスケジュールが配置されている。
このほかにテキストメモと手書きメモのアクセサリが配置でき、場所は自由に選べる。位置はアクセサリを指でロングタッチ(長押し)すれば変えられ、グリッドのガイドが表示される範囲で好みに合わせて配置可能だ。
アクセサリと言いつつ、単体で動作するものとショートカットのようなものがあるので、よく使う機能を中心に並び替えると使い勝手が向上するだろう。短縮ダイヤルや短縮メールのような機能もあるので、よく使う電話番号やメールアドレスを登録しておくのもいい。
また待受アクセサリの画面で終話キーを押すと、シャープのタッチパネル搭載ケータイではおなじみの「待受タッチランチャ」も呼び出せる。待受タッチランチャは、通常のトップメニューとは違い、よく使う機能へのショートカットを中心に構成されている。こちらも機能メニューや電話帳などから項目を選んでカスタマイズできるので、自分の使いやすいように配置や登録する機能を変えてしまうといい。待受タッチランチャは待受アクセサリよりも自由度が高いので、HDMI接続などのメニューを深い階層までたどらないと呼び出しにくい設定項目などを登録しておくといい。
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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年6月17日