Android搭載スマートフォンは、デスクトップにさまざまなウィジェットが配置できるのが特徴の1つ。そしてSH-03Cにはシャープが独自に開発したウィジェットが多数用意されている。これらのウィジェットをうまく活用すると、デスクトップにさまざまな情報が集約できる。
初期状態でデスクトップに配置されているmillmo for SHウィジェットのほかに、amazon.co.jpウィジェットや価格.com powered by SHARPウィジェット、楽天市場ウィジェット、レストラン検索 powered by ぐるなび、着信履歴ウィジェット、電源管理ウィジェットなど、便利なツールをプリインストールしている。またアラームやストップウォッチ、タイマー、メモ帳、電卓、ボイスレコーダーなど、ケータイで「LifeKit」として提供されていた機能も用意されている。
さらに、人気のインターネットサービスに対応したウィジェットや、シャープ製のオリジナルウィジェット、一般のユーザーが開発したウィジェットなどがダウンロードできる専用ウィジェット、SH Widget Galleryも搭載しており、ランキングやカテゴリーから便利なウィジェットが手軽に入手できる環境が提供されている。
もちろんAndroidマーケットで配布されているウィジェットも利用可能だ。
ケータイとして最も重要な通話機能は、前述のとおり画面下部の電話アイコンからすぐに呼び出せる。電話画面は大きなダイヤルキーが用意され、ケータイよりも電話はかけやすい。着信履歴やリダイヤルにもすぐにアクセスできる。
画面左下の人のシルエットが描かれたボタンを押すと電話帳が呼び出せる。電話帳はドコモとひも付いたもの、Gmailアカウントとひも付いたもの、Twitterアカウントとひも付いたものなど、用途に応じて分類でき、必要に応じて切り替えられるのが便利だ。ケータイに電話したりメールしたりする場合はドコモを選び、PCメールを送りたければGmailを、TwitterでツイートしたければTwitterを選ぶことで、そのまま次の操作に移れるのがうれしい。人物ごとに着信音を設定することも可能で、ケータイに近い操作感とスマートフォンらしい操作感をうまく融合させている。
SH-03Cはspモードにも対応しているので、これまで利用していたiモードのメールアドレス(@docomo.ne.jp)がそのまま利用できる。メールは自動受信に対応しているため、ケータイで利用していたときと同じ感覚で、メールが届くとすぐに着信音が鳴るという使い勝手を継承できるのが魅力だ。
iモードケータイから機種変更をする場合は、iモード契約を解約し、同時にspモード契約を行うことでメールアドレスを引き続き利用できる。spモードメールでは、通常の文字ベースで行うメールの送受信のほか、デコメールの作成や表示にも対応。iモードケータイから移行しても、遜色ない使い勝手を実現している。
もちろんインターネット接続サービスを利用してドコモマーケットなどのキャリアサービスにもアクセス可能。スマートフォン用のコンテンツを、ドコモのケータイ料金と一緒に支払えるコンテンツ決済サービスなども提供されている。iモードサイトやiモード向けのサービスは利用できないが、それに替わる各種サービスが利用できる。
ケータイからAndroid搭載スマートフォンに移行する際に最も気になる部分の1つは文字入力環境だろう。これまでダイヤルキーで操作するのに慣れていた人にとって、フルタッチパネルのスマートフォンは一見操作しにくいのではないかと思うかもしれない。
しかしSH-03Cの日本語入力システムは十分チューニングされており、タッチでの操作もとても快適だ。ソフトウェアキーボードはテンキーモードとQWERTYキーモードが用意され、縦画面、横画面のどちらでも利用できる。
縦画面では、主にテンキーモードで利用するのがいい。「文字」ボタンを押すごとにひらがなモード、英数モード、数字モードが切り替わり、ケータイに近い感覚で適宜文字入力が行える。日本語入力はキーを上下左右にはじくようにして素早く文字が入力できるフリック入力にも対応している。
横画面では、初期設定はQWERTYキーになっている。入力したいスタイルに合わせてSH-03Cの縦と横を切り替えると余分なキー操作なしにキーボードが切り替えられる。
縦画面でQWERTYキー、あるいは横画面でテンキーを利用したい場合は、縦画面のときの右下、横画面のときの左下に表示されるレンチ(工具)のアイコンに触れればいい。するとiWnnの設定画面などが開けるメニューが呼び出せるので、ここで「キーボード切替」を選ぶといい。
なおiWnnは、キー操作時に音を鳴らしたり、キーを押したときに端末を振動させたりもできるので、好みの使い勝手にカスタマイズできる。キートップのグラフィックが変えられる「スキン」や、キー拡大ポップの有無、ローマ字入力時に不要なキーをグレーアウトさせる「ローマ字キーボード補助」など、細かな使い勝手も変えられるので、この設定画面は一度じっくりと確認をしてほしい。ダウンロード辞書なども利用可能だ。
3D液晶やおサイフケータイ対応、ワンセグ搭載といった派手な機能の部分に注目が集まりがちなLYNX 3D SH-03Cだが、やはり重要なのは、普段使っているケータイの代わりに、1台目の端末として利用できる使い勝手だ。その点、ケータイの開発経験が豊富なシャープだけに、Android搭載スマートフォンでもしっかりと日本のユーザーが使いやすい仕様に仕上げてあると感じられ、好感が持てる。Androidのよさを生かしつつ、日本のケータイユーザーにもなじみやすいスマートフォン――。そんな言葉が、LYNX 3D SH-03Cにはぴったりだ。1台目の端末としても使えるこの完成度の高さは、並みいるAndroid搭載スマートフォンの中でも、特に秀逸な機種といえるだろう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年12月28日