Androidはスピードが命 “速い”理由はデュアルコアプロセッサだけじゃない!開発陣に聞く「MOTOROLA XOOM」(1/2 ページ)

世界初のAndroid 3.0搭載タブレットとして発表された「MOTOROLA XOOM」。日本では4月に発売され、早くもOS 3.1への対応がなされた。モトローラのAndroid戦略はなぜスピード感があるのか? 担当者にその秘密を聞いた。

» 2011年07月04日 09時30分 公開
[PR/ITmedia]
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 6月21日にAndroid OSのアップデートが行われ、いち早く「Android 3.1」対応となった「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」(以下、MOTOROLA XOOM)。グローバルモデルの発表からわずか3カ月後に日本のKDDIから発売され、さらに素早いOSアップデートも提供された。このモトローラの“速さ”の秘密を、モトローラ・モビリティ・ジャパン モバイルデバイス ジャパンオペレーションズ 事業統括部長 高橋博氏に聞いた。

photo モトローラ・モビリティ・ジャパン モバイルデバイス ジャパンオペレーションズ 事業統括部長 高橋博氏

―― (聞き手:ITmedia) MOTOROLA XOOMの発売から2カ月が経過し、Android OSの3.1アップグレードも行われましたが、日本市場の反響をどのように捉えていますか?

高橋博氏(以下、高橋氏) おかげさまで販売数も好調で、ユーザーからも高い評価をいただいています。またOSのアップデートによって新たな機能も追加され、ほかにはない、革新的な製品になったと自負しています。

 今回のアップデートでは、Android OSが3.1になった以外に、microSDカードのサポートや、Wi-Fiで5GHz帯が使用可能になるなど、デバイスの機能面が強化されました。より先進的な製品を、ユーザーに提供できるようになったと考えています。

―― MOTOROLA XOOMが世界発表されてから日本に投入されるまでや、OSのアップデート対応も非常に迅速ですが、このスピードはどのように実現されているのですか?

高橋氏 モトローラには、先進的・革新的な製品をいち早くユーザーにお届けしたいという思いがあります。それから、Googleを始めとするさまざまな企業とのパートナーシップも挙げられます。今回はかなり早い段階から、最新のAndroid OSをタブレット端末に最適化していく作業を(Googleと)一緒に進めることができました。もちろん、Googleだけでなく、ほかの分野の企業とも深いパートナーシップがあったからこそですが、その結果としてMOTOROLA XOOMという製品をスピーディーにお届けできたのだと思います。

―― Android製品を開発する上で、Googleとのパートナーシップは非常に重要だと思います。御社がいち早くパートナーシップを築けた理由とはなんでしょうか?

高橋氏 我々は早くから“携帯電話はいずれオープンな方向へ向かうだろう”と予測していました。ユーザーの観点に立てばそれは当たり前で、いつでもインターネットに接続し、ネットを通じてさまざまなサービスを利用したいものです。このニーズにできるだけスピーディーに対応するには、開発環境のオープン化が必要不可欠です。そのオープンなプラットフォームの1つとして、特にAndroidには早くから関心を寄せてさまざまな検討を重ねていました。

 現在、Androidは予想をはるかに上回るスピードで普及していますが、このスピード感がAndroidの魅力のひとつと思います。モトローラの目指す先進的で革新的なもの作りと、Androidの持つスピード感は合致するところが多い。良いパートナーシップには、このようなビジョンの一致が不可欠です。互いに思い描くビジョン、考え方がしっかりと一致すれば、あとはそこに注力していくことが、ユーザーのニーズにより速く応えることにつながると考えています。

MOTOROLA XOOM、ネーミングの秘密

―― MOTOROLA XOOMはAndroid 3.0(Honeycomb)を搭載した世界初の端末として登場しましたが、ネーミングにはどのような思いが込められているのですか?

高橋氏 XOOMはズームと読みますが、これは“ZOOM”という単語が由来です。ZOOMというと日本では拡大という意味のイメージが強いですが、実はこのほかにもうひとつ、“速く動く、滑走する”といった意味合いも持っています。

 MOTOROLA XOOMは、1GHz駆動のディアルコアプロセッサを搭載し、HD画質に対応した10.1インチのディスプレイに、Flash 10.1に対応するなど、まさに“滑走する”ような、リッチでより高速なモバイルコンピューティングを体験できるデバイスです。さらに、先進性を表す“X”をあえて使うことで、モトローラのこだわりを伝えたいと思いました。これが、XOOMという名前とスペルの由来です。

photophoto 10.1インチディスプレイを生かすコンパクトな「MOTOROLA XOOM」のボディ。背面は手になじむラウンドフォルムを採用した

―― 名前同様に、MOTOROLA XOOMはデザインへのこだわりも随所に感じられます。ディスプレイの縁が細い狭額デザインや背面のなだらかな曲線、ボタンの位置なども独特です。これはどのようなコンセプトでデザインされたのでしょうか?

高橋氏 モバイルデバイスのデザインを決定付ける大きなポイントが、ディスプレイサイズです。今回は、サイズについていろいろと調査・検討した結果、まず、10.1インチのディスプレイを採用することが決まりました。この大きなディスプレイを、モバイルという観点でいかに利用しやすいものにするのか。我々のデザイナーや設計者がチャレンジしたのは、サイズと相反する利便性への追求です。

 10.1インチという大きなディスプレイを搭載するものの、サイズはできる限りコンパクトに、かつ軽くしたい――。そこでたどり着いた最初の答えが、ボディサイズをぎりぎりまでディスプレイサイズに近づける狭額デザインです。また背面のラウンドデザインも、手のひらにフィットするカタチを人間工学的に追求した結果です。このサイズのデバイスを手にした際、安定していて少しでも軽く感じるように工夫しました。

 電源ボタンが背面にあるのも、手に持った状態で押しやすい場所はどこか――を考えた結果です。実際に手にしてもらえばわかりますが、ちょうど指が届く位置にボタンがあります。逆に、手のかかる側面には、ボタン類がありません。手のひらでうっかりボタンを押すという誤操作を防ぐため、あえてこうなっているのです。

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提供:モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年7月10日