―― サイズとモビリティを考える上では、電池も重要なポイントですね。MOTOROLA XOOMは3250mAhという大容量電池が搭載されています
高橋氏 MOTOROLA XOOMはHD対応のディスプレイを搭載しています。大きくて解像度が高く、映像を明るく美しく表示するディスプレイは、そのトレードオフとして電池の消費も増えてしまいます。MOTOROLA XOOMは約8.5時間という長時間駆動を実現していますが、ユーザーに満足していただける駆動時間とサイズのバランスを考え、この大きさ、この電池になりました。もちろん、電池をいかに長持ちさせるか、総合的な省電力化を進めつつ、ユーザーに満足していただけるバランスを模索した結果です。
電池についていえば、充電にかかる時間も非常に重要だと考えています。電池サイズが大きくなれば、その分、充電時間も長くなる。MOTOROLA XOOMが専用のACアダプターを採用したのは、実はこのためです。専用ACを使用することで、約150分という短い時間で急速充電ができるようになりました。
―― 充電用ドックだけでなく、MOTOROLA XOOMは周辺機器も充実していますね。このようにたくさんの周辺機器をそろえたのは、他社との差別化のためでしょうか?
高橋氏 もちろんそういう理由もありますが、単にデバイスを開発して販売するだけでなく、デバイスを軸にしてさまざまな周辺機器を用意することで、商品性が総合的に高まっていくと考えています。ユーザーごとにいろいろな使い方、利用スタイルがありますし、個々のニーズに応えるためにも周辺機器は当然必要なものではないでしょうか。すべてはトータルソリューションであるという考え方です。
この考え方はMOTOROLA XOOMという製品を語る上で非常に重要です。我々はユーザーにMOTOROLA XOOMというハイスペックな製品を提供するので、ユーザーは独自のカスタムを加えていってほしい。
アプリの追加はもちろんですが、周辺機器やアクセサリーを組み合わせることで、利便性がさらに向上します。組み合わせ次第で、遊びでも仕事でも活躍するシーンが広がる。この便利や楽しさ、面白さをぜひ体感していただきたいですね。
―― ユーザーが自由にカスタムを加えられるということは、一方で、サポートにとっては大きな負担にもつながりますが、ユーザーサポートについての取り組みを聞かせてください。
高橋氏 MOTOROLA XOOMの販売については、当初からKDDIとコンシューマサービスに対する協力体制を重視してきました。アフターサービスについても連携して対応を行っていますし、ユーザーの要望に素早く応えられる体制をすでに構築しています。
今回、非常に早いタイミングでOSアップデートを提供できたのも、こうした協力体制があったからこそ。今後もこの協力体制を強化していきたいと考えています。
―― 海外ではすでに7インチモデルも発表されていますが、今後、日本でも多機種展開の可能性はありますか?
高橋氏 いつ、どのような製品をという具体的な話は未定ですが、ユーザーの多様なニーズに応えるためには、サイズも含めて、選択肢を広げることも当然考えていく必要があるでしょう。
今回はより早くユーザーに先進的な技術をお届けしたいということもあって、総合的な判断でWi-Fiモデルの投入となりました。しかし、3Gモデルはもちろん、LTEやWiMAXに対応するモデルへの興味も、当然持っています。革新的で先進的な製品をいち早くお届けできるように、いろいろ検討を進めています。
我々の願いは、ユーザーが望む製品はどういいうものかを考え、これぞモトローラと思ってもらえる製品を送り出したいという、とてもシンプルなものです。今後もそのために、注力していきたいですね。
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提供:モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年7月10日