au夏モデル「HTC J One」「Xperia™ UL」「URBANO」のカメラで徹底撮り比べ！（2/4 ページ）

[荻窪圭，PR／ITmedia]

PR

　では、各機種の作例を見ながらチェックしていこう。

人物を撮り比べ

　スマホで一番よく撮るのは、やはり家族や友人といった人物の写真だ。3機種とも顔検出AFを持っており、カメラを向けると顔のあたりにさっと枠が出て顔にピントを合わせてくれる。顔検出をしてくれないときは、AFモードなどをチェックしよう。

　人物撮影と一口に言っても、「屋外と屋内」「顔に陽射しが当たっているか」「逆光か」で条件はまったく変わってくるし、肌の色をどう表現するかで各機種の差が大きく出るもの。標準撮影モードのまま、肌の色がきれいに撮れるカメラが理想的だ。

　まずは屋外で撮ってみよう。木漏れ日が落ちる並木道からだ。

左からHTC J One、Xperia™ UL、URBANOで撮った写真

　三者三様の写りになっているのが面白い。HTC J Oneは16：9モードと4：3モード、さらに正方形モードの3つを持っているが、ここでは16：9モードで撮影した。HTC J Oneの撮像素子はほかのモデルと違って16：9のワイドなセンサーであることと、並木道というシチュエーションにはワイドが似合うからだ。

　木々の写りや肌の質感はHTC J Oneが一番ナチュラルで好感が持てる。ナチュラルで鮮やかな発色がHTC J Oneの特徴といえるだろう。

　一方、Xperia™ ULはほかの2機種に比べて顔が明るく写っているのが分かる。「プレミアムおまかせオート」は、顔を検出すると「顔が明るく写る」ように自動調整されるからだ。

　URBANOは少し青みが強いが、非常にナチュラルな写りだ。実をいうと森の中は色を合わせるのが難しいシチュエーションで、緑を青々と出そうとすると、どうしても人が青白くなってしまうのだ。

　次は肌に柔らかい日が当たる木陰で撮ってみた。

左からHTC J One、Xperia™ UL、URBANOで撮った写真

　傾向としては先ほどと同じだが、周辺の明るさと顔の明るさに差が少ないため、Xperia™ ULは顔が明るくなりすぎず、適度な明るさとなっている。URBANOは少し肌が青白くなったが明るく写すことができた。

　逆光という厳しいシチュエーションでも撮ってみよう。晴天下の屋外ではどうしても背景の青空が明るいため、顔が暗くなりやすい。かといって顔に陽射しが当たると、まぶしそうな顔になったり頬や鼻の頭がテカったりして、カメラ的には難しい。

左からHTC J One、Xperia™ UL、URBANOで撮った写真

　Xperia™ ULだけが顔が明るく撮れている。顔を検出すると自動的に顔が明るく写るよう調節するという、ソニーの技が大きく働いた結果だ。

　HTC J OneとURBANOは、標準のままだと顔が若干暗く写ったので、HDRモードを使って撮っている。HDRというのは明るい写真と暗い写真の2枚を同時に撮影して合成することで、明るいところから暗いところまできちんと描写しようという技。各モデルとも搭載している。

　次は撮影場所を移動して、屋内へ。

左からHTC J One、Xperia™ UL、URBANOで撮った写真

　こちらも機種ごとの個性が出た。全体のバランスを取っているのがHTC J One。顔重視のセッティングになるのがXperia™ UL、くっきりした写りなのがURBANO、というところだ。ガラス張りの明るい屋内というのはカメラにとっても非常にいい条件。

　次は陽射しが入らない屋内。

左からHTC J One、Xperia™ UL、URBANOで撮った写真

　HTC J Oneは発色がきれいで自然な感じ。Xperia™ ULは肌を白めに出してくれる。HTC J Oneは「HTC UltraPixel Camera」のおかげで高感度に強いので、多少暗くてもシャッタースピードを確保してくれる。だから室内では撮りやすい。URBANOはシャッタースピードが遅めになるので注意が必要だ。手ブレ補正をオンにした方がいいかも。

　こうして見てみると、人物撮影で各機種のクセがはっきり出る。Xperia™ ULは肌を「明るめにやや美白気味」で撮る。HTC J Oneは発色がきれいで自然なため「健康的な肌色」になる傾向がある。美白気味がいいか健康的なのがいいかは、見る人の好みになってくるので、一概にどちらがいいとはいえないのだ。