SH-01Fは、カメラ機能も非常に充実している。約1630万画素のCMOSセンサーカメラを搭載し、F1.9の明るいレンズを採用する。
実際に撮影してみると、F1.9ならではの背景がきれいにボケた写真が撮れた。「多焦点撮影モード」では、手前だけでなく背景にもピントの合った写真を撮影できる。被写体がブレにくい高速シャッターや、約0.5秒で露出とピントを同時に合わせる高速オートフォーカス、デジタルズームした際の画像の粗さを軽減する「美ズーム」、写真のHDR撮影などにも対応する。
さらに、暗い場所でも明るく撮影できる「NightCatch」機能も新たに搭載。F1.9の明るいレンズと相まって、夜景も美しく写せる。
高画素の約210万画素インカメラも女性ユーザーにうれしい。「フルHD手鏡モード」も搭載しているので、スマホを手鏡感覚で使えて便利だ。
撮影後の写真を管理する「アルバム」アプリの機能も充実しており、特に人物やイベントによる自動分類ができるのは便利だ。人物によるフォルダ分けは顔認識エンジンが写真に写っている人物を判断し、自動で振り分けてくれる。また、イベントによる自動振り分けでは、撮影日にGoogleカレンダーに登録されたイベントがあれば、そのイベント名が付く。いずれも後から自分で編集できるが、大まかな分類をスマホが行ってくれるのはありがたい。
SH-01Fには本体下部を持つだけでセンサーが反応して画面が点灯する「グリップマジック」機能がある。時間を確認したいときなどに画面を点灯する際、いちいち電源キーを押す必要がないので便利だ。ロック解除に顔認証を利用していれば、画面を押すことなくスリープ解除とロック解除ができる。このグリップセンサーのオン/オフは通知パネル上で切り替えられる。
グリップマジックには、寝転がってスマホを使う際に、縦画面から横画面になることを防ぐ、といった工夫も施されている。さらに、着信やアラームはスマホを握るだけでボリュームを最小にしてバイブに切り替えることができるので、会議中や電車内などでマナーモードに切り替え忘れていたときにも安心だ。
画面を指でなぞるだけで画面がオンになる「Sweep ON」機能は従来機から継承している。画面右下のクイックランチャーのボタンをタップするだけで履歴やお気に入り、ミニアプリを起動できたり、ステータスパネルを上から引き下ろす代わりにクイックランチャーボタンの長押しで同様の操作ができたりと、片手での操作に特化した機能も充実している。
バッテリーテストの項目でも少し触れたが、SH-01Fはフルセグに対応していることも魅力の1つだ。ワンセグよりも高品位な映像を楽しめるのはもちろん、BDレコーダーなどのAV機器にも使用されるDTS社のサラウンド技術「DTS Sound」を搭載するため、地上デジタル放送をハイクオリティなサウンドで満喫できる。実際に音楽番組をフルセグで視聴してみたが、普通のテレビを見ているような映像とサウンド、さらに大画面で楽しめることには驚きを覚えた。
このDTS Soundは動画や音楽の視聴時にも適用され、データを効率的に処理する独自の技術により、高音質と長時間再生を両立している。音楽の連続再生時間は、サウンド効果オン時に約106時間、サウンド効果オフ時に約117時間。サウンド効果がある場合でも100時間以上再生できるのは心強い。
スマホはほかのデジタル機器と連携できることも強みといえるが、本機はG-SHOCKとの連携やNFC連携、AV家電リンクなどにも対応する。最新モデルのハイエンドスマホに搭載されることの多い、スマホのコンテンツや表示画面をワイヤレスでテレビに表示する「Miracast」も利用できる。
おサイフケータイには対応するが、赤外線通信は利用できない。スマホやケータイとのデータのやり取りは、IC通信やBluetoothなどで代用する必要がある。
スマホの普及期を迎えたいま、各メーカーのスマホのスペック争いは激化している。しかし、その中でもSH-01Fは、日本メーカーならではの使い勝手にこだわった1台になっていると感じた。ハイスペックでありながら手に余るところは感じさせない。スマホ初心者はもちろん、すでにスマホに親しんでいるユーザーにとっても選ぶ価値のある“新時代のためのスマートフォン”といえるだろう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年11月21日