初代Simejiさん、テレビCM、顔文字大賞――Simejiのプロモーション戦略を聞く(1/2 ページ)

バイドゥは2016年、文字入力アプリとしては異例のテレビCMを展開。トレンディエンジェルを起用して、大きなインパクトを与えた。累計2400万ダウンロードを誇るSimejiのプロモーションを強化した理由とは?

» 2016年12月21日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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 マッシュルームカットのヘアスタイルで、きのこ柄の裏地付きジャケットを大げさな身振りで着こなす男性が、写真を背景に設定したスマホのキーボード見せつける――2016年夏によく目にしたこの映像は、バイドゥが提供するスマホ向け日本語入力キーボード「Simeji」のCMだ。

動画が取得できませんでした
Simejiさん「推しキャラ」篇

 これ以外にも、Simejiは2016年、リアルバービーと称される米国人美少女ダコタ・ローズ、人気ドラマ「勇者ヨシヒコと導かれし七人」、韓国出身の5人組グループ「SHINee(シャイニー)」、アメリカの人気バンド「DNCE」などと次々にコラボレーションし、攻めのプロモーションを展開。アプリの累計ダウンロード数は2400万を突破し、2016年はSimejiにとって飛躍の年となった。

 Simejiはなぜここまで成長できたのか。また2017年はどう変わっていくのか。バイドゥ 事業企画本部 マーケティング・広報部 岡本岳洋氏に、2016年1年のSimejiのプロモーション活動を振り返ってもらいつつ、2017年の方向性についてもうかがった。

「Simejiさん」のテレビCMを展開した理由

Simeji バイドゥの岡本岳洋氏

 Simejiは2015年もテレビCMを含めたプロモーション施策を実施しているが、キャンペーン実施期間が短かったこともあり、動画施策以外の取り組みに積極的に取り組むことができなかったという。その反省を踏まえ、今回は7月から12月までの約半年間、毎月Simejiに関するさまざまな情報を発信した。その第1弾が、7月から流れ始めた「初代Simejiさん」のテレビCMだ。

 2015年のテレビCMを行う前から、Simejiは累計1700万ダウンロードに達しており、日常的に使っているユーザーが数百万はいると予想される。ここから爆発的なユーザー増加は期待できない。なぜ、CMの投下を決めたのか。

 「CMをやることに関しては社内でも議論しました。ただ、Simejiを周知させる前に、そもそもスマホにサードパーティー製の文字入力アプリを入れて、キーボードを取り換えられる、ということを知らない人が多かった。若い子は知っていますが、それでも半分は知らない。年齢が上がると8割は知らないというデータもあります」(岡本氏)

 スマホのキーボードは変えられる。この事実を広めカテゴリーへの啓もうを行うことが、テレビCM開始当時の最大の狙いだったという。

毎月継続的にプロモーションを展開

 「2016年はわれわれの商材そのものに、もっとフォーカスすることをポイントとして企画が進んで行きました」と岡本氏は振り返る。

 熱心なユーザーは、変換機能の優秀さを評してSimejiのことを「Simeji先輩」「Simejiさん」と相性で呼ぶ。CMのコンセプトを協業する広告会社のチームと考える中でも、こうしたSimejiアプリが半人格化している点が注目された。ユーザーの中から自発的に生まれた「Simejiさん」を活用することで「既存ユーザーに支持されつつ、知らない人にも面白そうだと思ってもらえるコミュニケーションパス」(岡本氏)を狙った。それが「初代Simeji」さんだ。

Simeji トレンディエンジェルの斎藤さん演じる初代Simejiさん

 初代Simejiさんには、お笑い芸人トレンディエンジェルの斎藤司さんが選ばれた(相方のたかしさんはSimejiさんの執事という設定)。Simejiさんの、賢く(変換能力が高く)、頼りになるお兄さんというイメージに、元IT企業社員の経歴がある聡明な斎藤さんがマッチした。

 7月のCM発表会で初代Simejiさんを大々的に発表。7月15日からテレビCMが流れ始めた。それだけにとどまらず、コラボやキャンペーンでSimejiの情報を継続的に発信し続けた。

 初代Simejiさんのきせかえキーボードはもちろん、タレントやドラマ、アーティストなどと数々のコラボ企画を展開した。特にドラマ「勇者ヨシヒコと導かれし七人」のコラボは、岡本氏自身がドラマのファンだったことから、自らテレビ局に企画書を持ち込んで実現した。

 プロモーションでは、「使いたい!」という気持ちをどうやって喚起させるかにこだわったと岡本氏は振り返る。

 「単に、持っているスマホで無料のアプリをダウンロードしてください、というものなので、ハードルが低いと思っていました。けれど、人は簡単に手に入るものほど、今じゃなくていいと思う。何となくいいと思わせるだけではダメで、『今、これが欲しい』と思わせるコミュニケーションにこだわりました」

SimejiSimeji トレンディエンジェルの2人が登場する、「Simejiさん」のきせかえキーボード
SimejiSimeji 特定の言葉(左がSimeji、右がケーキ)を入力すると、それにちなんだアイコンが降ってくる仕掛けも用意した
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提供:バイドゥ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2016年12月27日

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