柔軟なプラン設計と手厚いサポートが魅力 MVNEやIoT通信でソニーネットワークを選ぶメリット（2/2 ページ）

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ソニーネットワークがMVNEとして支援しているサービス事例

　以下では、ソニーネットワークのMVNO支援サービスを利用した2つの企業の事例を紹介する。

　「NIPPON Platform」は、中小個人店舗をメインターゲットにさまざまなキャッシュレスソリューションを提供するベンチャー企業だ。その肝となるのが、同社の子会社NIPPON Tabletが開発したタブレット端末。各種キャッシュレス決済機能を備えたこの端末を無料でレンタルし、急速に導入を拡大している。

　そのNIPPON Tabletの通信インフラは、ソニーネットワークのMVNO支援サービスによって構築されている。NIPPON Tabletのように導入規模が急速に拡大していくビジネスなら、ビジネスの拡大に合わせて需要に見合った回線調達を行っていくことで、回線費用を大幅に削減できるだろう。

　コンシューマー向けでは、ベンチャー企業のエコノミカルが提供している「ロケットモバイル」も、ソニーネットワークがMVNEとして支援している。ロケットモバイルの看板プラン「神プラン」は月額298円（税別、以下同）で上下200kbpsで使い放題という激安さが売り。サービス設計の柔軟さを生かした、ロケットモバイルならではのプランだ。

　ソニーネットワークのMVNO支援サービスには、SIMの調達からコールセンターの立ち上げまで支援する手厚いサポート体制が整っている。少ないリソースで効率的なMVNOの立ち上げが可能となることから、エコノミカルのように、コンシューマー向けのMVNOを展開したいベンチャー企業にとっても魅力的といえる。

　ソニーネットワークでは、MVNOのスタンダードともいえるNTTドコモ回線はもちろん、MVNOでは競合が少ないソフトバンク回線の提供にも対応している。その特徴を生かし、ロケットモバイルではソフトバンクのMVNOも展開。「神プラン（S）」を月額398円で提供している。ソフトバンクから発売されたiPhoneをSIMロックなしで利用というメリットをアピール、より幅広いターゲットに訴求する狙いだ。

　マルチキャリアに対応する特徴は、IoT向け通信でも活用できる。例えば、一方のキャリアが圏外となっているへき地や山間部などで、もう片方のキャリアの回線を利用してカバーエリアを広げるといった使い方が考えられる。

IoTプランは柔軟な対応が魅力

　自社でMVNOを展開するほどのスケールメリットがないビジネスならば、ソニーネットワークが直販するIoTプランも有力な選択肢になる。

　ソニーネットワークのIoTプランは、4種類のデータ専用プランを用意している。月間容量が3GB／7GBというスマートフォンでも標準的なプランに加え、「低速プラン」と「3日100MBプラン」がある。

IoT向けの料金プラン

　月額料金は、目安としては低速プランが300円〜400円程度、3日100MBプランが500円程度だ（NTTドコモ回線の場合）。回線数や用途により料金は変動するため、詳細はソニーネットワークに問い合わせてほしい。

　「低速プラン」は、上下最大256kbpsで使い放題のプラン。センサー系のデバイスなど、通信量が少ないIoT機器であれば十分実用的だ。

　3日100MBプランは、3日単位で容量100MBの高速通信が使えるプラン。100MBを使いきっても、300kbpsの速度で利用できる。例えば、通常は低速通信でも事足りるが、デバイスのファームウェア更新で一時的に大容量通信を行いたいというケースに適している。ソニーネットワークが提供するプランの中でも、コストパフォーマンスの良さから好評だという。

　ある程度の回線数が見込める場合、標準メニューに用意されているプラン以外も選択できる。例えばnuroモバイルで提供されていた「毎日5時間まで」「深夜帯のみ」といった時間限定の使い放題プランなど、IoTデバイスの使い方に合わせた最適なプランの提案も可能だ。

　もちろん、MVNO支援サービスと同様に、閉域網などのセキュリティ機能も備えている。回線品質のコントロールはソニーネットワークが一括して担当するため、IoTサービスの拡大に注力できる。

　IoTでビジネスをするなら、通信回線の利用は欠かせない。プラン設計をサービスの特性に合わせて工夫すれば、回線コストを最適化できるだろう。さらにMVNO展開も行えば、サービス設計次第で新たな収益源を生み出すこともできる。こうした多彩な戦略から自社に合わせた戦略を選べるのも、ソニーネットワークの法人向けモバイルサービスの魅力だ。