6月に発売されたOPPOのミッドレンジスマートフォン「OPPO Reno5 A」をレビュー。おサイフケータイや防水に対応しながら、多くのユーザーにとってちょうどいいスペックを実現している。カタログでは分からない部分として、日本のニーズを捉えたサービスも提供している。
6月に発売されたOPPOのミッドレンジスマートフォン「OPPO Reno5 A」は、おサイフケータイや防水に対応しながら、プロセッサやカメラなどは4万円前後のモデルとしては高いスペックを実現している。SIMフリーモデルとして家電量販店やECサイトに加え、MVNOや一部サブブランドでも取り扱いがあり、幅広い販路で展開している。おサイフケータイや防水に対応する端末は徐々に増えているが、OPPO Reno5 Aは、それだけにとどまらない魅力がある。
OPPO Reno5 Aは、OPPOが日本ユーザーのニーズに応えるべく、ゼロベースで開発したモデルだ。初代OPPO Reno Aに搭載し、好評を博していた防水・防塵(じん)やおサイフケータイ(FeliCa)といった仕様は、OPPO Reno5 Aにもきちんと受け継がれている。防水・防塵等級はIPX8・IP6Xと高いので信頼できる。IPX8は水深1.5mの常温の水道水に沈めて30分後に取り出しても利用できることを意味する。IP6Xは、直径75μmの塵埃(じんあい)が入った装置に8時間入れてかき混ぜても、チリやホコリが入り込まないレベル。日常使用には十分以上の仕様といえる。
高い防水・防塵性能は端末の利用シーンも広げてくれる。例えば、キッチンや洗面所といった水回りに端末を置きながら、レシピサイトを見たり、動画を再生したりといったときでも安心して利用できる。防水はユーザーニーズの高い機能であり、そうした声に耳を傾けて開発しているというわけだ。
日本の独自仕様であるおサイフケータイに対応しているのも、OPPO Reno5 Aが高く評価されているポイントだ。特に「非接触」が推奨されているコロナ禍では、手渡しが必要な現金やクレジットカード以上に非接触決済であるおサイフケータイの出番が増えている。iDやQUICPay、モバイルSuicaはもちろんのこと、楽天EdyやWAON、nanacoといった電子マネーまで網羅しているのはAndroidのおサイフケータイならではの魅力。グローバルメーカーの端末では省かれてしまうことも多い機能だが、引き続きしっかり対応してきた点は高く評価できる。
このように、日本でニーズの高い機能をしっかり取り入れたことで、2020年度第3四半期から2021年度第2四半期までのSIMフリーAndroidスマートフォンのカテゴリーで、シェア1位を獲得している(※)。
防水・防塵に対応していて安心なOPPO Reno5 Aだが、水ぬれや粉じんだけが故障の原因ではない。スマホは日々持ち歩くものだけに、さまざまな原因で故障することがある。落下での画面割れは、その典型例といえる。特にSIMフリースマホの場合、メーカーの体制が整っていないと、補償サービスが手薄で修理に思わぬ費用がかかってしまったり、長い時間がかかったりすることがある。
OPPOは、こうしたサポートにも手を抜くことなく、しっかりとした体制を構築している。電話やメールの問い合わせはもちろん日本語で対応している。ディスプレイのガラス破損を1回まで無料で修理してくれる「OPPO Care 画面割れ保証サービス」も用意している。保証サービスに加入していないと、画面割れの修理には1万4000円の修理代がかかるが、キャンペーンで加入しておけば1回の修理代が無料になる。
また、端末が故障した際に、ユーザーが発送したり店頭に出向いたりすることなく、集荷を依頼できるのもうれしい。Webから簡単に宅配業者を手配し、故障した端末を引き取ってくれる。OPPOなら自宅にいながら修理を依頼できるというわけだ。
防水・防塵対応で端末そのものに安心感があるのはもちろん、いざというときにも頼りになるメーカーというわけだ。端末のローカライズを進めているだけでなく、サービスまで日本に合わせて展開しているのがOPPOの魅力といえる。スペックシートには載らないため見逃しがちではあるが、SIMフリースマホを購入する際には重視しておきたいポイントだ。
もちろん、OPPO Reno5 Aは単に日本仕様を取り込んだだけの端末ではない。いくらこうした機能に対応していても、基本性能がおろそかになっていては、普段使いに耐えられない。その点、OPPO Reno5 Aはミッドレンジモデルとして十分なパフォーマンスを備えているため、日々使っていく上での満足感が高い。
まず、プロセッサには、5Gに対応したQualcommのSnapdragon 765Gを採用。メモリも6GB搭載されており、ブラウザやSNSはもちろん、ゲームなどの比較的パフォーマンスを要求されるようなアプリでもスムーズに動く。サクサクと軽快に動くため、普段使い程度ではハイエンドモデルとの差を感じるのは難しいかもしれない。それだけ、端末のレスポンスがいいということだ。
触っていて気付くのは、発熱の少なさだ。ゲームなどの負荷がかかりやすいアプリを利用しているときは、ほんのりと温かくなる程度で、発熱によってアプリが強制終了してしまうことはほとんどない。これは、CPUやメモリといったスマホのリソースを、うまく活用しているためだという。リソースコントロールを上手に行うことで、発熱を最小限に抑える工夫をしているというわけだ。
OSには、AndroidをベースにOPPOが独自にカスタマイズを加えたColorOS 11が採用されている。単にユーザーインタフェースのデザインが洗練されているだけでなく、さまざまな機能が付加されているのがうれしいポイント。例えば、SIMフリーモデルで利用できる「データ移行」を使うと、過去のOPPOの端末や他社のAndroidスマートフォンはもちろん、iCloud経由でiPhoneからも連絡先や画像といったデータを取り込むことができる。「フォンマネージャー」というアプリを使えば、自動でメモリを消去したり、ストレージの最適化を図ったりもできる。
3本指のジェスチャーでさまざまな操作を行えるのも、ColorOSの特徴。3本指で画面をタッチして下方向にスワイプすると、画面を自動的にスクロールしてスクリーンショットが取得できる他、3本指で長押しすると、画面の任意の範囲を指定してスクリーンショットを撮れるだ。さらに、スクリーンショットを撮った部分の文字を翻訳することもできる。
画面オフの状態で「O」を指でなぞってカメラを起動したり、任意のジェスチャーを追加して特定のアプリを開いたりといったカスタマイズにも対応している。また、バッテリーが足りなくなったときに役立つ「省エネモード」や、必要最低限の駆動にしてバッテリー持続時間を長くする「超省エネモード」なども搭載されている。
逆に、ゲーム利用時には「ゲームスペース」と呼ばれるアプリで、端末のパフォーマンスを変更することができる。標準ではCPUやGPUのパフォーマンスをほどほどにした「均衡モード」に設定されているが、3Dグラフィックスをスムーズに動かしたいようなゲームを使っているときには、パフォーマンスを最大限まで引き出せる「プロゲーマーモード」を選べる。ゲームスペースには、解像度の自動調整や通知ブロック、明るさロックなどの機能も搭載されている。このようなカスタマイズの柔軟性の高さや、多機能さはColorOSならではで、OPPO Reno5 Aをオススメしたい理由の1つといえる。
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