2022年からApp Store外からの決済が可能に コンテンツビジネスに及ぼす影響は?(2/2 ページ)

» 2022年01月25日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR
前のページへ 1|2       

決済手段として人気の高いクレジットカードとPayPay、キャリア決済

 そこで、オンライン向けに豊富な決済手段を持つ、SBペイメントサービスのソリューション活用を提案したい。SBペイメントサービスは、動画配信や電子書籍、ゲームなど、さまざまなデジタルコンテンツ事業者に決済手段を提供しており、その豊富な経験から、ユーザーニーズに合わせて最適な決済手段を提案する。

SBペイメントサービス SBペイメントサービスでは、多彩な決済手段を取りそろえている

 iOSアプリからのどのように自社サイトにリンクを貼れるかなど、具体的な仕様が公になっていないが、長田氏は「自社サイトでコンテンツを選びカートに入れる形式」「分かりやすい決済」「すぐにリーダーアプリに戻れること」が重要だと指摘する。移動をなるべくユーザーに意識させないように、アプリ内の情報とサイト内の情報をうまくリンクさせることがポイントになるという。

 決済手段として外せないのが、まずはクレジットカードだ。Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubの5つの国際ブランドは必ず用意する。多少のばらつきはあるが「コンテンツ配信事業者の売り上げの7割くらいはクレジットカード決済になる」(長田氏)からだ。

 次に利用の多い決済手段が、ソフトバンク、ドコモ、auのキャリア決済だという。これが売り上げの1割から2割程度を占める。かつて、フィーチャーフォン時代に流行したゲームの課金はキャリア決済で行われており、その名残もあってスマートフォンとも親和性が高い。クレジットカードを持てない若年層、クレジットカードに抵抗感を持つ主婦層などが利用しているという。スマホ決済の中では、PayPayの引き合いが特に増えているそうだ。

 その他、使いすぎ防止として人気のあるプリペイドカード、海外でも使える決済手段としてPayPalなどを導入するケースもあるが、そこはコストとのバランスを見てどこまで対応させるか検討することになる。コンテンツが都度課金か継続課金によっても、利用する決済手段に傾向があるという。クレジットカードとキャリア決済はどちらにも使われるが、基本的にチャージして使うPayPayは継続課金より都度課金で使われる方が多いそうだ。

セキュリティはどのように担保する?

 そして重要なのがセキュリティだ。SBペイメントサービスが提供するシステムの場合でも、クレジットカード情報は、漏えい防止のために決済代行会社側で扱っている。サイト側では持てない仕様になっているので安心できる。

 その上で注意したいのが「なりすまし」だ。Appleのアプリ内課金であれば、Touch IDやFace IDで本人確認がある程度担保されるが、そこから外部に出るとなると、不正なIDでログインし、盗まれたクレジットカードの番号を使って購入される恐れもある。この場合、クレジットカードの正しい保有者の被害は補償されるが、「クレジットカードの加盟店、つまり配信事業者が商品を発送したり、サービスを提供していたりしたら、泣き寝入り」(長田氏)となる。

 この対策として、SBペイメントサービスは、AIを使った不正検知(「AI不正検知」)を提供している。過去の不正パターンを機械学習し、クレジットカード決済を行うタイミングで、不正利用のリスクをスコアとして算出し、決済前に本人確認を徹底させる。

 クレジットカードの本人確認システムとして3Dセキュアがある。以前の3Dセキュアは、決済の度に必ずパスワードを求める仕様だったが、パスワードを忘れているユーザーが意外と多く、カゴ落ちの原因になっていたという。それが新バージョンの「EMV 3-Dセキュア」になって、与信時、クレジットカード会社の情報から不正リスクの低いユーザーだと判断されると、パスワードの入力なしで決済が進むようになった。

 カード会社がリスクの高いユーザーだと判断した場合だけパスワードが求められる仕様になり、事業者側の機会損失は減ったが、あくまでカード会社の判断であり、配信事業者側がコントロールすることはできない。

 「われわれはAI不正検知とEMV 3-Dセキュアを組み合わせたサービスをご提案しています。AI不正検知で疑わしいと判定された取引だけ、EMV 3-Dセキュアに流せるようになるので、ユーザー体験が非常に良くなります。いずれにしても、不正対策は必須です」(長田氏)

SBペイメントサービス AIを用いて疑わしい取引を検知するソリューションも提供している

 高いセキュリティを確保するサービスを提供する一方、2回目以降のクレジットカード番号入力を省くお預かりサービスなど、ユーザーのストレスを軽減する仕組みを提供している。

 「ソフトバンクグループシナジーを生かし、LINEやYahoo!との連携も進めています。さまざまなシーンで決済のニーズがあると思いますが、それに総合的にお応えできます。オンラインだけじゃなく、当然、店舗向け決済もそろえていますので、「決済の総合力」にぜひ期待して、ご利用いただければと思っています」(長田氏)

オンラインセミナーのお知らせ

 iOSアプリの外部決済が解禁されたことで、業界にどのような影響があるのかを、オンラインセミナーという形でも解説します。

 前半では、ITmedia Mobile編集長の田中聡とフリージャーナリストの西田宗千佳氏が、Appleの発表内容やアプリ内外の決済についてディスカッションします。後半では、SBペイメントサービスの長田直樹氏が、ユーザー調査も交えながら、決済代行会社の視点から効果的な外部決済の選び方について解説します。

 この記事をご覧になって、もっと深い情報が知りたいという方は、ぜひご視聴ください!


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:SBペイメントサービス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2022年2月20日

オンラインセミナー