ITmedia Mobileでは、IIJと一緒に「IIJmioのディーブな使い方を語る会」の募集を掛けたところ、6人の現役ユーザーにお集まりいただいた。話を聞いたところ、皆さん、IIJmioや他社も含めて複数回線持ちは当たり前の猛者ぞろい! なぜIIJmioを契約しているのか、どんな使い方をしているのか、お話を聞いた。
MVNOとして通信サービス「IIJmio」を提供しているIIJ(インターネットイニシアティブ)には、熱烈なファンが多いことでも知られている。MVNOサービスと言えば、節約志向の高い人が使っているイメージが強いが、こうしたコアな人たちは、どんな使い方をしているのだろうか。
ITmedia Mobileで「IIJmioのディープな使い方を語る会」の募集を掛けたところ、6人の現役ユーザーにお集まりいただいた。話を聞いたところ、皆さん、IIJmioや他社も含めて複数回線持ちは当たり前の猛者ぞろい! なぜIIJmioを契約しているのか。どんな使い方をしているのか。ITmedia Mobileでは5月に座談会を開催し、参加者の方にIIJmioの魅力や活用法をじっくり語ってもらった。
参加者は小林さん(40代)、佐藤さん(50代)、山本さん(50代)、島村さん(70代)、古川さん(50代)、鈴木さん(20代)で、いずれも男性。ITmedia Mobileからはモデレーターとして編集長の田中聡が参加、IIJからは、広報部 副部長 兼 MVNO事業部 事業統括部シニアエンジニアの堂前清隆氏に参加いただいた。
それぞれが契約しているIIJmioのプランとデータ容量は以下の通りだ。
では、皆さん、どのようにIIJmioを活用しているのだろうか。
小林さんは2022年2月にIIJmioを契約したばかりで、楽天モバイルと組み合わせて使っている。「田舎に住んでいるので、ドコモでないとダメ」ということで、通話専用でIIJmioを使っているそうだ。
佐藤さんは、2021年に「iPhone 6s」から「iPhone 13」に機種変更した。「iPhone 13で(自分のスマホが)初めてデュアルSIMに対応したので、povoの物理SIMをeSIMに変えて、IIJmioの音声SIMで運用している」とのこと。
IIJmioはドコモ回線で契約しており、「冗長性を考えて、povo(au回線)とIIJmio(ドコモ回線)をiPhone 13に入れている」そうだ。他にIIJmioのeSIMも契約している。楽天モバイルも契約しており、複数キャリアの回線を持つことで、万が一の事態に備えている。例えばある1社で通信障害が起きてつながらなくなっても、もう1社の回線が使えれば、通信手段を確保できるというわけだ。
山本さんは、2022年で9年目となるベテランのIIJmioユーザー。IIJmioのSIMを7枚持っていたこともあるというほどの猛者だ。ギガプランの8GBは音声SIMだが、その他の3回線はいずれもeSIM。自分やお子さんのiPadでIIJmioのeSIMを使っているそうだ。
島村さんは、この中では唯一、旧プランの「ミニマムスタートプラン」をデータSIMで2回線契約している。これは、使い方によってはデータSIMはギガプランよりも旧プランの方が安いと判断したため。残りの1回線はギガプランで2GBの音声SIMを契約しており、こちらがメイン回線となる。
古川さんは、3年半ほどIIJmioを使っており、5回線を契約。そのうち1回線は親御さん用で、IIJmioのeSIMを入れたiPadをプレゼントしたそうだ。残りの4回線はドコモ回線とau回線で分けており、佐藤さんと同様、通信の冗長性を確保している。
鈴木さんは、ギガプランの開始と同時にIIJmioを契約。ガジェット好きが高じて、複数のスマートフォンにIIJmioのSIMを入れて使っており、5回線でデータシェアをしている。
皆さんの使い方を聞いた堂前氏は、「普段から複数回線で使うこともご紹介しているが、われわれのメッセージが全員に届いていると感じていてうれしい」と率直な感想を述べた。
続いて、IIJmioを契約したきっかけや理由を聞いてみた。皆さん、MVNOの黎明(れいめい)期から通信サービスを契約している方が大半だが、当時は選択肢がIIJしかなかったという意見が多かった。
「IIJグループに勤務していた縁もあったが、MVNOの通信サービスを古くから立ち上げてきた老舗だから」(佐藤さん)
「今から9年前は、IIJしか選択肢がなかった。特定の通信サービスが使い放題になるといった施策をしておらず、そうした“こびない”姿勢に引かれた。フラットに、正々堂々勝負しに来ていると感じている」(山本さん)
この「フラット」という言葉には堂前氏も「他の方にはなかなか着目いただけないので、うれしい」と笑顔を見せる。
古川さんと島村さんは「ファンサービスがいい」ことを評価する。IIJはユーザー向けにIIJmioやモバイル通信サービスの技術や最新情報を伝えるイベント「IIJmio meeting」を、3カ月に1回ほどのペースで開催している。2022年4月23日に開催したmio meetingは、32回目となる。ここでしか聞けない技術トークも豊富だし、IIJの中の人に質問や要望をぶつけることもできる。島村さんはIIJmio meetingの常連。現在はオンラインでの実施だが、現地で実施していたときは、遠方から通っていた。「これ(IIJmio meeting)があるから契約している」とまで言う、筋金入りのファンだ。
もちろん、大手キャリアと比べて単純に安いこともIIJmioの大きな魅力だ。鈴木さんは「2年縛りや解約金がなく、データ容量の追加が1GBあたり220円(税込み)と安い。余ったデータ容量を繰り越せるのも魅力」と話す。今でこそサブブランドやオンライン専用プランで大手キャリアも安価なプランを提供しているが、島村さんは「かつてのキャリアは高かった」ことからIIJmioを契約。スマートフォンではIIJmio以外のキャリアやMVNOは契約していないという。IIJのファンになったこともあり、「今さら他を使う気になれない」のだそうだ。
IIJは不具合や障害をいち早く見つけ、情報を発信してくれることも心強い――と、佐藤さんは感じている。直近で話題となったのが、iPhoneなどデュアルSIM対応スマートフォンで、一方にデータ専用SIMを入れている場合、緊急通報できない不具合が起きたこと。IIJではオウンドメディアの「てくろぐ」でこの不具合についての情報を積極的に公開し、その背景をIIJmio meetingでも解説した。
それでも堂前氏は「緊急通報の件は、じつはもう少し前から、お客さまから指摘があったが、情報公開までだいぶ時間がかかってしまった」と話す。というのも、緊急通報のテストを「どうやって再現させるかで、だいぶ手間取ってしまった」ため。「もう少し早くできれば良かったと反省している」(同氏)が、IIJに問い合わせがあったのも、「何か対応してくれると思われたのかもしれない」と同氏。問い合わせがあったこと自体が、IIJに対する信頼の表れだったともいえる。
また、iOSを中心に、OSバージョンアップに伴うIIJmioの対応状況も、Twitter@iijmioでいち早く報告している。これらの情報は、時に大手キャリアでさえ、検証や報告が遅くなることもある。IIJが信頼されている背景には、こうした情報発信力の高さもありそうだ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2022年6月20日