今夏のハイエンドAQUOS Rシリーズは、「AQUOS R8 pro」と「AQUOS R8」が選べる。
「AQUOS R8 pro」はカメラ性能をさらに追求した。ライカカメラ社共同開発のズミクロンレンズと1型センサーの4720万画素カメラに加えて、14chスペクトルセンサーや高性能プロセッサを搭載することでカメラの精度と速度を進化させている。
一方のAQUOS R8は、軽量170g台かつMIL規格準拠の頑丈なボディーに高速プロセッサ「Snapdragon 8 Gen2」を搭載した、機動力と高性能を両立させたモデルだ。
これら2機種は何が違い、どちらを選べばいいのか。実機とともに詳しく解説していこう。
AQUOS R8 proとAQUOS R8はいずれも、近年のAQUOSシリーズを象徴する上部中央のカメラとアルミフレームによる洗練されたスタイルを採用した。とはいえ、両モデルともそれぞれの特徴を反映した異なる印象のデザインに仕上がっている。
AQUOS R8 proは、大型のアルミ製カメラリングが目を引くデザインだ。カメラなどの放熱も兼ねた設計で、ライカカメラ社のレンズ名を含めて高画質カメラのへのこだわりを体現している。ブラスト仕上げのアルミフレームと滑らかなカーブを描く形状により、プロ仕様のカメラを思わせる持ち心地を実現している。
ディスプレイは6.6型 WUXGA+(1260×2730ピクセル)Pro IGZO OLEDを搭載しており、最大240Hz駆動(120fps表示)に対応する。ピーク輝度は2000ニトだ。大画面かつ解像度が高く、撮影時はもちろん撮った写真や動画をより美しく表示できる。
対照的に、AQUOS R8はエッジの効いたアルミフレームによってソリッドな印象に仕上げている。AQUOS R8は170g台の軽量ボディーに加えて、米国国防省の調達基準「MIL-STD-810H(耐衝撃落下はMIL-STD-810G)」に準拠した耐衝撃・対候性も備えており、高性能を効率良く扱いたい人にとってはデザインと機能ともに理想的なモデルだ。ディスプレイは最大240H駆動(120fps表示)の6.39型フルHD+(1080×2340ピクセル)Pro IGZO OLEDを搭載しており、ピーク輝度は1300ニトを実現する。
また、AQUOS R8 proとAQUOS R8の両モデルともに、 10億色の表現色とHDR映像技術Dolby Vision、立体音響技術Dolby Atmosの両方に対応する。ステレオスピーカーとイヤフォンマイク端子、microSDスロットも搭載し、ダウンロードした映画などを楽しみやすい。
2機種の映像再生機能を比べると、落ち着いた場所で映像を楽しむ場合は画面が大きく高輝度で2000万:1のコントラスト比を実現したAQUOS R8 proの方が優れている。だが、通勤時などに手持ちで映画やライブ中継を楽しむ使い方なら、軽量かつ表現力も良好なAQUOS R8の方が使いやすかった。普段の利用スタイルによって好みのモデルを選ぼう。
ディスプレイがキレイなだけでなく、新素材の採用により、標準の画面表示のままでブルーライトを50%低減。画面の色合いを変えることなく映像を楽しみやすくなった。一方で、薄暗い場所で明るさを抑えたリラックスビューも引き続き搭載している。
最新のハイエンドモデルということで、気になるのが処理性能の高さだ。AQUOS R8 pro、AQUOS R8ともに、Qualcommの最新プロセッサ「Snapdragon 8 Gen2」を搭載。スマートフォンではトップクラスの処理性能を実現したチップによりアプリをサクサクと動かせるのはもちろん、撮影時の処理や高画質3Dグラフィックのゲームもより高速に動かせる。従来モデルのAQUOS R7と比べた場合、CPU性能で32%、GPU性能で24%、AI性能は50%もアップした。
メインメモリはR8 Proが12GB、R8が8GBと大容量で、複数のアプリを切り替えて利用しやすい。ストレージ容量はAQUOS R8 pro/R8ともに256GBと大容量だ。UFS4.0採用により、従来モデルと比べて読込速度が最大60%、書込速度が最大70%アップしている。
高性能ということで気になる放熱対策だが、AQUOS R8 pro/R8ではプロセッサの熱をカメラリングと側面から効率的に放熱するサーモマネジメント機構を採用した。プロセッサ性能を生かすには本体の熱を逃がす設計が重要だが、プロセッサに近いカメラリング部に熱を誘導することで操作の快適さと高速性能を両立させている。また、放熱性能に加えてプロセッサの処理性能に対する電力効率が向上したこともあってか、普段の利用で本体の発熱が気になることはほぼなかった。
プロセッサ性能が非常に高いので、大半のゲームはサクサクと動く。スマートフォン向けゲームの中でも、特に高い処理性能を要求する「原神」をプレイしたところ、画質設定「中」〜「最高」に設定しても問題なくプレイできた。ゲームプレイ支援機能の「ゲーミングメニュー」を活用すると、各種通知のオフやパフォーマンス設定を変更してより快適に楽しめる。
バッテリー容量はAQUOS R8 proが5000mAh、AQUOS R8が4570mAhといずれも大容量だ。AQUOSならではの高い省電力性能も備えており、AQUOS R8 proを12時間持ち出してアプリやカメラを頻繁に利用した場合でもバッテリー残量を約30%しか消費しなかった。また、YouTubeのライブ配信動画(フルHD)を1時間再生した場合のバッテリー消費はAQUOS R8 proとAQUOS R8ともに約4%だった。
また、スリープ中のバッテリー消費も少なく、あまり操作しない日が続いたときは3日たってもバッテリー切れを起こさなかった。AQUOSシリーズの省電力性能が気に入って買い換えを考えている人も安心の仕様だ。
バッテリーの劣化を抑えてより長く利用できる「インテリジェントチャージ」機能も便利だ。充電しながらの動画視聴やゲームプレイも快適になるので、ぜひ有効にしておこう。仕組みとしては、アプリなど画面の操作中は充電器からの電力を本体の動作のみに利用し、充電に伴う本体の発熱やバッテリーの劣化を抑える機能だ。バッテリーの充電はスリープ中に効率良く行う。AQUOS R8 pro/R8などのハイエンドスマホでも、インテリジェントチャージのような機能の有無で実用性は大きく変わる。
生体認証は顔認証と指紋認証に対応する。AQUOS R8 proはディスプレイ内蔵の3D超音波指紋センサーを搭載している。一般的なディスプレイ内蔵指紋認証センサーと比べてセンサーの面積が広い上に、認証もほぼ一瞬と高速だ。また、より強固な2本指での認証にも対応する。AQUOS R8は側面の電源キーが指紋認証センサーを兼ねている。
両モデルとも、指紋認証センサーに指を当て続けると指定した電子決済アプリを起動したり、電子決済アプリをまとめたフォルダを表示したりできる「Payトリガー」を搭載。レジで電子決済アプリをスマートに起動でき便利だ。
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