AQUOS senseシリーズでは初となる、Pro IGZO OLEDを搭載。全白輝度1500ニト表示に対応し、屋外の直射日光下でも画面を視認しやすくなった。実際に屋外で操作しても、室内とあまり変わらない視認性で操作できた。子どもと公園へよく遊びに行く、家族でピクニックに出掛ける、バーベキューをするなど、屋外での活動が多い人にもうれしい。
色に影響を与えることなるブルーライトを、従来機AQUOS sense7比で約50%抑制しており、長時間の操作も快適になっている。
さらに、滑らかな表示と省エネ性能を両立したリフレッシュレート1〜240Hzの可変表示にも対応する。消費電力を抑えつつも、ブラウザやSNSの画面をスクロールする際のちらつきを抑えてくれるので、多くの情報をさっと確認したいときも見やすくて助かる。
近年は動画やライブ視聴、ビデオ会議、ゲームなど、映像だけでなく音の再生環境は非常に重要だ。AQUOS sense9ではステレオスピーカーを搭載し、特に楽曲などを立体的な音で楽しめるようになった。本体内部の機構からスピーカーが独立しているBOX構造によって音の不快な共振も抑えており、好きな動画の視聴から朝のアラーム曲まで快適な音で生活を楽しめる。ミッドレンジのスマホではスピーカー回りが弱い製品が多いだけに、うれしい改善だ。
自宅ではお風呂でゆっくり過ごしながら動画を視聴したい、自宅での仕事中にBGMを流したいなど、より日常的に動画や音楽を楽しみたくなる。イヤフォンが使えないシーンでも、AQUOS sense9のスピーカーなら利用頻度が上がると感じた。
プロセッサにはQualcommの「Snapdragon 7s Gen 2」を備え、前モデルのAQUOS sense8と比べてCPU性能が4%、GPU性能が16%アップした。メモリとストレージは6GB/128GB(または8GB/256GB)だ。メモリは標準の容量に最大6GBの仮想メモリを追加でき、より多くのアプリを快適に動作させることができる。ストレージはmicroSDXCメモリカード(最大1TB)に対応、以前のスマホの写真や動画をスムーズに引き継げる。
実際の使用感だが、一般的なSNSやビジネスアプリの動作に関してはサクサクと動作する。より性能が必要なゲームアプリだが、スマホ向け3Dグラフィックを多用するタイトルも標準設定で問題なくプレイできた。ゲーミングメニューを設定することで、黒フレーム挿入により残像感を抑えた最大240Hz表示を利用できる。
スマートフォンAQUOSといえば、バッテリー持ちのよさに定評がある。AQUOS sense9も大容量5000mAhバッテリーに加えて、Pro IGZO OLEDをはじめとする徹底した省電力設計によって高いスタミナを実現している。
実際に朝9時から夜18時までカメラやSNSアプリを1日ヘビーに使っても、35%分しか減らなかった。翌日の朝まで使ってようやく50%消費できた。普段の操作中はもちろん、スリープ時のバッテリー消費も極端に少ない。普段、通話やLINEなどを時々使う程度なら、3日ぐらい持つだろう。出張や旅行はもちろん、海外旅行や登山といった長期の移動にも向いている。
バッテリーの劣化を防ぎ、3年後に90%を維持する「インテリジェントチャージ」も搭載。画面を消灯したときだけ充電する設定や、バッテリーの最大充電量を90%に制限することで、バッテリーの性能を長く維持できる。AQUOS sense9の省電力性能と充電の速さを考えると、オンにしても使用感にほとんど影響はない。購入したら両方ともオンにすることをおすすめする。
新たに、出力30WのUSB PD充電器を用いた急速充電にも対応。実際に充電速度を計測したところ、30分で約53%、1時間で92%まで充電できた。もし、朝起きてバッテリー残量の少なさに気づいた場合でも、出発までの準備中にほぼ充電が終わる。省電力性能の高さを考えると、残量50%程度で自宅を出たとしても使い方次第では問題なく帰宅まで持つだろう。
IPX5/8の防水、IP6Xの防塵(じん)、MIL規格の耐衝撃をはじめとした16項目の耐久性能を実現。外出先でもアクティブに使える。キャンプなどのアウトドアや、子どもと公園に遊びに行ったりする際も安心だ。
本体が汚れた場合のお手入れは、市販のアルコール除菌シートやハンドソープで手軽に清掃できる。除菌による清潔感が求められるシーンはもちろん、汚れを小まめに掃除したい人にとってもうれしい仕様だ。
ビジネスユーザーにとって手放せない機能といえるのが、「Payトリガー」と「テザリングオート」だ。
Payトリガーは指紋認証センサーに指を当て続けると、事前に指定したアプリを起動できる機能だ。レジでコード決済を利用するには毎回アプリを探して起動する必要があり、5秒や10秒はかかってしまう。だが、Payトリガーを使うと3秒程度ですぐに決済できた。さらに、複数のアプリを登録した専用フォルダも同時に開ける。ランチの買い物などで複数のコード決済やポイントアプリを使い分け、ポイ活で節約している人にとっては手放せない機能だ。
テザリングオートは自宅や職場、コワーキングスペースなど指定したエリアに到着すると、自動的にネット接続を共有するテザリングをオンにする機能だ。通常だと設定画面やクイック設定からテザリングをオンにする必要がある。だが、この機能を使えば毎回のテザリングのオン/オフの切り替え操作を省略できるので、よく使うカフェや駅での待ち時間など、ちょっとした時間でモバイルPCでの作業を開始しやすくなる。また、自宅のネット回線として、スマホの無制限プランを契約したモバイルデータ通信を利用している人にとっても便利な機能だ。
近年問題にもなっている迷惑電話に関しても、AQUOS sense9は対策機能を大幅に強化した。電話帳に登録していない相手からの電話への警告や、電話に出る前の自動応答機能、通話内容の録音、さらに通話内容が不審な場合はAIがお知らせする機能も搭載している。ビジネスから、家族の不審な電話への対策までぜひ活用すべき機能だ。
家族が初めてAQUOS sense9を使う際に便利な「ジュニアモード」「かんたんモード」も搭載。ジュニアモードは、スマホの使いすぎ防止や子どもとの緊急時の連絡機能を利用できる。かんたんモードは、文字やアイコンを大きくすることで画面を見やすくできる。
ここまで紹介してきたがAQUOS sense9だが、気になるのはその価格だろう。今回は前モデルAQUOS sense8と比べて処理性能はもちろん、カメラやディスプレイ、スピーカー、AIを用いた迷惑電話対策など、全体的に大幅な性能アップを果たしている。だが、ここまで機能を強化しながら、オープンマーケット向けモデルの市場想定価格は、メモリ6GB/ストレージ128GBモデルが6万円程度、メモリ8GB/ストレージ256GBが6万円台後半(税込み)だ。スマホの価格は値上がり傾向にあるが、この価格はむしろ安いといっていい。
さらに、購入後は最大3回のOSアップデートが提供される。バッテリーの持ちのよさや劣化を防ぐインテリジェントチャージを活用すれば、3年以上使い続けられることは間違いない。
AQUOS sens9は日常でメインに使うスマホから、仕事用のサブスマホ、子どもや高齢の親世代が持つ初めてのスマホなど、どの用途でも“有能な秘書”のような存在になってくれるはず。これから多機能かつお買い得なスマホを購入するなら、選択肢の筆頭に上がることは間違いない。店頭で本体カラーやケースを楽しみつつ、好みのモデルを購入してみてはいかがだろうか。
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