変幻自在の折りたたみスマホ「motorola razr 50 ultra」をIIJmioで買うべき理由 試して分かった魅力(1/2 ページ)

MVNOの中でも多彩なスマートフォンを扱うことに定評のあるIIJmioから、モトローラの最新折りたたみスマートフォン「motorola razr 50 ultra」が登場した。最大の特徴は、閉じても開いても大きなディスプレイを利用できること。IIJmio限定の「ホットピンク」を試したので、その魅力をお伝えしていこう。

» 2024年12月05日 10時00分 公開
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 MVNOの中でも多彩なスマートフォンを扱うことに定評のあるIIJmioから、モトローラの最新折りたたみスマートフォン「motorola razr 50 ultra」が登場した。IIJmioでは、2023年に発売された先代の「motorola razr 40 ultra」も国内MVNOでは独占販売してきた。

 今回のmotorola razr 50 ultraはメインメモリやプロセッサなどの性能が向上したことに加え、motorola razr 40 ultraが対応していなかったおサイフケータイにも対応して、より完成度の高いフラグシップスマートフォンに仕上がった。IIJもMVNOとしてはいち早く販売開始する他、IIJmio限定カラーも用意している。そんな本機の魅力をお伝えしていこう。

motorola razr 50 ultra
motorola razr 50 ultra モトローラ製のフリップ型折りたたみスマートフォン「motorola razr 50 ultra」

IIJmio限定! これぞモトローラといえるホットピンクがカッコイイ

 最大の特徴は、閉じても開いても大きなディスプレイを利用できること。閉じた状態では4型のアウトディスプレイを利用でき、ほぼ全てのアプリを操作できる。開いた状態だと6.9型ディスプレイが現れ、SNSや動画を快適に利用できる。

motorola razr 50 ultramotorola razr 50 ultra メインディスプレイには2つ折りで曲げられる有機ELを採用。生体認証は側面の電源キーに内蔵されている指紋認証センサーと、顔認証の両方に対応する(写真=左)。背面の上部に4型アウトディスプレイを搭載。ホットピンクの場合、下半分はヴィーガンスエードを採用しており、手のひらで保持しやすい(写真=右)

 4型のアウトディスプレイでは、通知やメッセージの確認だけでなく、小さい画面ながらも多くのアプリを利用できる。閉じたときは15.32mm、開くと7.09mmという薄さに加えて、ハイエンド機ながらも約189gと軽いのもうれしい。小型スマホとして携帯でき、胸ポケットにも入れやすい。

motorola razr 50 ultra 閉じた状態でも、タッチ操作対応の4型有機ELから操作できる。電源キーでの指紋認証と、カメラでの顔認証も有効だ。底面にはUSB Type-C端子を搭載している

 motorola razr 50 ultraは、「普段は大画面で操作したいけど、持ち運ぶときはコンパクトな形状がいい」という相反した要素を両立させたモデルに仕上がっている。

motorola razr 50 ultra 折りたたんだ状態のサイズは約73.99(幅)×88.09(高さ)×15.32(奥行き)mm。昔の折りたたみスマホと違ってヒンジ部に隙間ができず、ぴったりと閉じられる
motorola razr 50 ultra 開いた状態のサイズは約73.99(幅)×171.42(高さ)×7.09(奥行き)mmとスリム。右側面にボリュームキーと指紋認証センサー搭載の電源キーを搭載する

 気になるカラーだが、IIJmioではホットピンクを数量限定で販売しており、標準のミッドナイトブルーを含む2色から選べる。モトローラのrazrシリーズのピンクといえば、フィーチャーフォン時代からの伝統的かつクールなカラー。人目を引きつつも上質さを感じさせるので、男性にもぜひおすすめしたい。

motorola razr 50 ultra カラーはミッドナイトブルーと、IIJmio限定のホットピンクを販売。下部の素材とデザインが異なっており、ミッドナイトブルーはヴィーガンレザーを使っている。ホットピンクはヴィーガンスエードだ

閉じたままだと小型スマホとしても最適 4型のカバーディスプレイを駆使せよ

 先述の通り、motorola razr 50 ultraでも最も注目すべきポイントは、motorola razr 40 ultraの3.6型から0.4型大きくなった、4型(1272×1080ピクセル)の有機ELアウトディスプレイだ。

motorola razr 50 ultra 閉じたままでもアプリを操作できる。動画を再生したり、高画質ゲームを動かしたりできる。よく使うアプリをメニューに登録しよう。また、このスタンドスタイルや、逆向きに置いたテントスタイルで時計や写真を表示することもできる

 背面のサブディスプレイといえば、時刻や着信、メッセージなどを確認する簡易的な用途をイメージする人が多いかもしれないが、motorola razr 50 ultraのアウトディスプレイは“サブ”ディスプレイではなく“メイン”ディスプレイと呼んでも差し支えないほど幅広い用途で使える。

 というのも、このアウトディスプレイでは、インナーディスプレイと同様に、ほぼ全てのアプリを操作できるからだ。新着メッセージや着信の確認はもちろん、予定や株価、天気のチェックの他、徒歩ナビや音声レコーダー、音楽プレーヤーの操作にも役立つ。このアウトディスプレイはリフレッシュレートが最大165Hz、ピーク輝度2400ニトと表示が滑らかな上に屋外でも見やすい。これにより、後述する屋外でのカメラ撮影機能も使いやすくなっている。

 アウトディスプレイは正方形に近いので、一般的なスマートフォンの縦長ディスプレイとはアスペクト比が異なるが、写真やテキストはしっかり表示でき、文字の入力も行える。いわば、小型スマホとして活用できてしまうのだ。縦長の大きなディスプレイに慣れている人ほど、このサイズ感はとても新鮮なので、ぜひ体感してほしい。

 motorola razr 50 ultraを閉じたときのサイズは高さが約88.09mm。開いたときの高さ約171.42mmから半分近く小さくなり、手にすっぽりと収まる。昨今、スマートフォンはディスプレイの大型化に伴って本体サイズも大型化する傾向にあり、小型スマホは絶滅寸前といえる状況だが、motorola razr 50 ultraなら「小さいスマホが欲しい!」というニーズにも応えてくれるはずだ。

motorola razr 50 ultra まさに“小型スマホ”といえるサイズ感。マップのナビゲーションもアウトディスプレイで快適に利用できる
motorola razr 50 ultra 音楽再生時は、アウトディスプレイ音楽プレーヤーが表示され、閉じたまま曲を操作できる。デザインは5種類あり、レコードの針をイメージしたビジュアルが面白い

 本体を開けば、アスペクト比が22:9の6.9型フルHD+(1080×2640ピクセル)有機ELディスプレイで動画やアプリ、SNSなどを快適に利用できる。リフレッシュレートは最大165Hz、ピーク輝度は3000ニトを確保しており、屋内外を問わず滑らかな操作ができる。Dolby Atmosに対応するステレオスピーカーを搭載しており、ゲームや動画配信なども迫力ある音声で楽しめる。

motorola razr 50 ultra メインディスプレイは縦長なので、SNSやメッセージを一覧しやすい
motorola razr 50 ultra 映画やネット動画を大画面とステレオスピーカーで楽しめる。色域がDCI-P3 120%と広く色鮮やかなのも特徴だ

カメラも妥協なし 折りたたみを生かして多彩なシーンを撮影できる

 アウトカメラは、5000万画素の広角カメラと、光学2倍ズームに対応した5000万画素の望遠カメラで構成されており、インカメラは3200万画素を搭載する。motorola razr 50 ultraでは折りたためる機構とアウトディスプレイを活用することで、高画質なアウトカメラでの自撮りや、撮影台に置いての自撮りも簡単にこなせる。

motorola razr 50 ultra motorola razr 50 ultraならではの特徴として、机や台の上に置いてセルフィーや記念撮影を撮れる。4型のアウトディスプレイにより、構図も確認しやすい
motorola razr 50 ultra 折った状態でカメラを起動すると、アウトカメラで自撮りを撮れる。カメラは本体を持って、手首を使って2回振る方法でも起動できる

 中でも面白いのが、撮影の外部ディスプレイ表示だ。本体を開いて撮影する際にプレビュー画面がアウトディスプレイにも表示され、被写体となる相手も撮影内容を確認できる。プレビュー画面の代わりにアイキャッチのアニメを表示する機能もあるので、目線が欲しいときに活躍する。

 動画撮影時には、本体を曲げてビデオカメラのように横持ちで構えるとカムコーダーモードが起動。指1本で録画やズーム操作を利用できる。しっかりと構えて動画を撮りたいときに重宝する。

motorola razr 50 ultra 撮影中のアウトディスプレイに「アイキャッチアニメ」を表示。子どもはもちろん、大人の目線が欲しいときにも使える
motorola razr 50 ultra 動画撮影時に本体を折り曲げると「カムコーダー」モードに切り替わる。持ち手の画面はタッチパッド風の操作に切り替わり、指1本で録画やズームを切り替えられる

 撮影処理にオンデバイスAIを活用することで、解像感の向上や高画質ズームを実現している。この他にも、動画撮影時に被写体を追尾するフォーカストラッキングや長時間露光撮影など、多くの撮影機能を搭載する。実際に撮影してみたところ、やや派手だがより撮影者のイメージに近い写真を撮りやすいという印象を受けた。ほぼ補正なしにSNSへ投稿できる写真を撮れるのはうれしい。

motorola razr 50 ultra
motorola razr 50 ultra
motorola razr 50 ultra 上から標準カメラ、光学2倍カメラ、光学2倍の5000万画素を生かした4倍デジタルズーム撮影。4倍ズームでもシャープに撮影できる。15時に撮影したところ、一般的なスマホのカメラだと午前中の青っぽく色温度が高めの雰囲気になりがちだが、実際の見た目に近い夕方かのような色温度低めの表現になった
motorola razr 50 ultra 料理をポートレートモードの50mmで撮影。背景をぼかすことで、料理メニューやSNS向けのやわらかい雰囲気の写真を撮れる
motorola razr 50 ultra 夜景をナイトビジョンで撮影。左側と右側で異なる照明が混在したシーンだが、両方とも雰囲気を崩すことなく、明るく調和の取れた写真を撮影できた
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