iPhone 17シリーズはeSIMのみに対応し、SIMカードが利用できない。MVNOによってはeSIMを利用できない場合もあるが、IIJmioは複数回線でeSIMを用意しており、選択肢が豊富だ。今なら手数料が割引になり、20GBが6カ月間月額900円で利用できるなど、お得なキャンペーンも見逃せない。(提供:株式会社インターネットイニシアティブ)
2025年9月に発売された「iPhone 17」シリーズと「iPhone Air」は、物理SIM(以下、SIMカード)が利用できず、eSIMのみに対応している。これまでもeSIMを利用できるスマートフォンはあったが、SIMカード+eSIMあるいはeSIM+eSIMという組み合わせが大半だった。SIMトレイがない「eSIM+eSIMのみ」のスマホは先進的だといえる。
SIMトレイがなくなることで、部品配置の効率が上がり、より大きなバッテリーを搭載できるようになる。また、iPhone 17シリーズと同時に発売されたiPhone Airのように、本体を薄くしやすくなるメリットも生まれる。Appleは、こうした新しい設計思想に基づくスマホを、いち早く市場に投入したわけだ。
eSIM自体も、iPhoneは早期から対応し、Androidスマートフォンのメーカーも追随して対応してきた。eSIMのみスマホもAppleが先陣を切って導入した格好で、この流れは今後他のスマホでも広がる可能性が高い。
iPhone 17シリーズやiPhone Airの登場を機に、eSIMの利用を検討してみてはいかがだろうか。
eSIMは、MNO(キャリア)はメインブランドやサブブランドで利用できるが、MVNOについては事業者や回線によって対応していない場合がある。「eSIMは知っているけど、いざ使うとなると設定が大変そう」「そもそも自分が使っているサービスが対応しているのかが分からない」など、不安を抱いている人も多いだろう。
MVNOのIIJ(インターネットイニシアティブ)が提供している通信サービス「IIJmio」は、早期からeSIMを導入しており、回線の選択肢も多い。IIJmioでeSIMを利用する方法を解説しよう。
eSIMとは「embedded SIM」の略称で、端末内部に組み込まれたSIMのことを指す。このeSIMは、そのままではモバイル通信は利用できず、「プロファイル」と呼ばれる回線情報を遠隔で書き込むことで、通信が可能になる。
これまで使っていたSIMカードには、あらかじめプロファイル情報が書き込まれており、異なる回線の物理SIMを入れ替えることで、通信回線を変更できる。対してeSIMは、オンラインでプロファイル情報を書き込めるので、SIMカードを抜き差しすることなく、スマホ上の操作だけで使用する回線を切り替えられる。
物理SIM(SIMカード)は手動で抜き差しするか、(対応機種では)2枚を同時に使う形だが、eSIMなら複数回線を端末内で保持し、使用する回線をスマホ上で切り替えられる。iPhone 13以降なら、2回線のeSIMを同時に使用できるeSIMを利用するメリットは、店舗へ行ったりSIMカードの郵送を待ったりする必要がなく、オンラインで最短即日契約できること。特にIIJmioのように、店舗を持っていないMVNOは多く、SIMカードで契約をすると、自宅に発送されるまで数日間待つ必要がある。しかしeSIMならオンラインでプロファイルを発行できるので、SIMカードよりも短い時間で契約できる。
eSIMならSIMカードを抜き差しする必要がないので、SIMカードの破損によって通信できなくなる心配もない。
もう1つ特筆すべきポイントとして、eSIMは複数回線のプロファイルを書き込んで保持できることが挙げられる。MVNOが提供する通信サービスには、月額500円以下で持てる安価なプランも多く、サブ回線として持っておきたいという人もいるだろう。
例えばiPhoneの場合、eSIMを有効化できるのは2枚までだが、端末自体には8枚までのeSIMを保存できる。iPhone 13以降のモデルは、2つのeSIMを同時に利用できる「デュアルeSIM」に対応しているので、モバイル通信を利用したい回線の中から2つを有効にすればよい。
eSIMならデュアルSIM対応スマホでも、3回線以上を保持して、必要に応じて切り替えられる。画像ではIIJmioとY!mobileを有効にしており、他にpovoと楽天モバイルのeSIM情報も保存しているSIMカードの場合、端末内に格納できるのは1枚〜2枚なので、普段は使っていないSIMカードは別途保管しておく必要がある。しかし、SIMカードはサイズが小さく、なくしたり破損したりするリスクがある。3回線以上持っている人も、eSIMなら1台のスマホでシーンに応じて切り替えながら利用できる。このようにeSIMは、複数回線を使いこなすユーザーにとってもありがたい存在だといえる。
eSIMはSIMカードと同じく、IIJmioの会員ページから申し込める。利用するSIMの種類で「eSIM」を選択すればよい。また、既存のIIJmioユーザーも、マイページからSIMの再発行を申し込むことで、SIMカードからeSIMに変更できる。
新規やMNPで申し込む場合、スマートフォン上で自分自身や身分証明書を撮影、アップロードすることで本人確認をする。申し込みが完了し、開通準備が整ったら、eSIMのプロファイル情報が記載されたメールが届くので、使用するスマートフォン以外のデバイスでアクセスしよう。
メールに記載されたURLにアクセスするとQRコードが表示されるので、使用するスマートフォンで読み取ろう。スマホ単体でQRコードを表示させてもプロファイルを読み込むことはできないため、PCやタブレットなど、他のデバイスを使う必要がある。
なお、タイプD(ドコモ回線)で音声eSIMを利用する場合、利用するスマートフォンのEIDを開通手続きで登録する必要がある。EIDとは端末固有の識別番号のことで、iPhoneなら「設定」→「一般」→「情報」から、Androidなら「設定」→「デバイス情報」などから確認できる(Androidは機種によって設定メニュー名が異なる場合がある)。
手数料についても覚えておこう。新規契約でeSIMに申し込む場合でも、SIMカードと同じく契約事務手数料が発生する。IIJmioの場合、契約事務手数料は3300円だが、2025年11月20日までに申し込むと、この手数料から1100円が割り引かれて2200円になる。
また、SIMカードを使っているIIJmioユーザーがeSIMに変更する場合、SIMの交換手数料として2200円が発生するが、2025年11月20日までに音声SIMカードから音声eSIMに変更すると、2200円の手数料は無料になる。既存のIIJmioユーザーも、まさに今がeSIMに乗り換えるチャンスというわけだ。
この他、eSIMを発行する際は、プロファイルの発行手数料が発生する。eSIMのプロファイルはオンラインで自動生成されるわけではなく、MVNO側がキャリア(MNO)に依頼し、キャリア側が手動で発行しているため、その分の手数料を支払う必要がある。手数料はタイプDが433.4円、タイプA(au回線)とデータeSIMが220円となる。
自分のスマートフォンがeSIMに対応しているかどうかも確認しておこう。現在発売されているスマートフォンの多くがeSIMに対応しており、例えばiPhoneの場合、2018年に発売された「iPhone XS」「iPhone XR」以降のモデルがeSIMに対応している。Androidは機種によって異なるが、Pixel、Galaxy、AQUOS、Xperia、arrowsなどの現行モデルはeSIMに対応している。ASUSの「Zenfone 11 Ultra」やXiaomiの「Xiaomi 14 Ultra」などeSIMに対応していないスマートフォンもあるので確認しておこう。
IIJmioが扱っているスマートフォンの場合、製品ページにeSIMに対応しているかが記載されているので、ここをチェックするのが確実だ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2025年11月26日