2025年発売の「arrows Alpha」は8万円台のハイエンド機として市場で高い支持を得ている。ITmedia Mobileでは4人の識者を招いて座談会を実施し、arrows Alphaの魅力を語り合った。独自AIや堅牢(けんろう)性、日本メーカーらしい「使い手への優しさ」が、指名買いされる理由として浮かび上がった。
2025年8月に発売されたFCNTのスマートフォン「arrows Alpha」。ハイエンドスマホが10万円はおろか20万円を超えるのも当たり前の中で、8万円台という高コスパ価格を実現して大きな話題になった。
そんなarrows Alphaは販売ランキングで上位に入ることも多い。例えば、ドコモオンラインショップでは発売週に1位になり、1月のランキングでも8位につけている。また、楽天市場では3月10日0時22分時点のスマートフォン本体ランキングで1位、Amazon.co.jpでは3月9日時点(Amazon 新生活セール期間中でarrows Alphaは26%割引で販売中)に携帯電話・スマートフォン本体の売れ筋ランキングで3位だった。arrows Alphaのコストパフォーマンスの高さが支持されていることが分かる。
今回はスマホ・ガジェット界で影響力のある4人の識者に集まってもらい、ITmedia Mobileで座談会を開催。FCNTやarrowsに対するイメージを改めて語ってもらいつつ、arrows Alphaが売れ続けている理由を深掘りしてもらった。
座談会に参加してくれたのは、以下の4氏。モデレーターはITmedia Mobile編集長の田中聡が務めた。
まずは4氏に、FCNTやarrowsに対するイメージを聞いてみた。
arrowsブランドは、富士通時代に「ARROWS」として2011年に誕生した。当初「ARROWS=矢」に象徴されるように「最先端でとがったイメージだった」と太田氏は振り返る。一方で同社には「らくらくホン」や「らくらくスマートフォン」の展開もあり、次第にイメージは、安心感、信頼感、使いやすさという方向に転換していった。「安心だけど地味なイメージが定着し、若い世代に響かない側面があった」と太田氏は言う。
それが今回、最新のAI「arrows AI」を搭載したハイエンドモデルのarrows Alphaが登場したことで、再び「スマートさ、格好よさを打ち出してきた」と太田氏は見ている。
20代の佐藤氏は「若い世代はarrowsを『安い』『初心者向け』という先入観で見ていた」が、arrows Alphaに触れてみると「安っぽさはなく、こんなにサクサク動くのか」という驚きがあったという。
「私たちが学生だった2014年から15年頃、ハイエンドのARROWSは動作が不安定でいい思い出がなく、別のブランドに乗り換えた人も多かった。その層が戻ってくるようなポテンシャルをarrows Alphaには感じます」(佐藤氏)
ちえほん氏はドコモが取り扱っていた「arrows NX9 F-52A」(2020年発売)を「神機」と呼んでおり、特にデザインが気に入っている。しかしその後は「arrows We」シリーズを中心とした「安価で万人に受けるモデルのイメージが強くなってしまいました」と語る。
2023年にFCNTが経営破綻し、レノボ傘下で復活してからのarrowsは、耐久性はもちろん、カメラ、動作、スピーカー、バッテリー持ちなど全方面で強化され、「コスパがよく全面推しできる安心のスマホに変化した。arrows AlphaはFCNTの『こういうスマホを出したいんだ』という強いメッセージが伝わってきます」(ちえほん氏)と評価した。
海外スマホを見てきた山根氏にとってFCNTやarrowsは、「キャリア向けの端末しかない」「指名買いというよりも、値段で選んだらarrowsだったという買い方」という、やや受け身で無個性な印象が強かったという。
それがarrows Alphaでは質感や動作が大きく改善。FCNTのスマホ開発拠点にある「地下実験室」を2025年夏に訪れ、「日本人らしい繊細なものづくり」に感銘を受けたことで、「これは指名買いしていいのでは」と思えるほど好印象に転じたそうだ。その結果、国内外で数多くのスマートフォンを使う中で、arrows Alphaは山根氏が普段使いするスマホの1台になっている。
「私はいろいろなメーカーの実験室を訪れていて、FCNTの実験室は規模を考えると小さいのですが、しっかりやっているなと感じました。これは忖度(そんたく)なしでそう思います。落下試験や耐久試験をあそこまで独自でやっているメーカーは海外でもそうそうないです。手作り感はありますが、逆に言うと、臨機応変に開発できるのだと感じました」(山根氏)
4氏ともarrows Alphaを日常的に使っている。どのように使って、どんな機能が気に入っているのかを聞いてみた。
佐藤氏が「誤タップがなく片手で使いやすい」と絶賛したのが「Exlider(エクスライダー)」だ。この機能では、指紋センサーと一体化している電源キーを使って、画面にタッチせずに拡大・縮小やスクロールができる。佐藤氏は「これのためだけに持っているようなもの」と言うほど気に入っている。このExliderについては、ちえほん氏や山根氏からも使いやすいと好評だった。
佐藤氏は高耐久性も評価した。風呂で使用した際に「湯船に落としても焦らない。耐薬性があるので入浴剤が入ったお湯でも大丈夫(※)」と説明。さらに、高地での使用にも対応する低圧動作など、タフな性能に驚きを示した。
ちえほん氏は「バッテリーに負荷をかけず、本体に直接給電しながらゲームを遊べる」バイパス充電(ダイレクト給電)を便利に使っているという。ストーリーの流れ的に途中で終われず、「充電しながらでも続けたいと思ったときに、バッテリーに負荷をかけずに給電できるのでありがたいですね」と語っていた。
Exliderについては、通常は拡大できないSNSや動画配信アプリの表示でも、強制的に拡大して見たい情報をすぐに確認できる点を評価していた。「動画のサムネイル表示も拡大できるので、その動画を視聴するかどうか判断しやすくなります」(ちえほん氏)
山根氏は横開き型の折りたたみスマートフォンも併用しているが、両手でスマホを広げる姿は、海外では目立ってしまい、スリや窃盗の対象になりやすい。しかしarrows Alphaのような片手操作しやすいスマホなら悪目立ちせず、いざというときにすぐカバンにしまえるので、防犯面でも安心だと強調した。
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提供:FCNT合同会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2026年3月31日