シティフォン【してぃふぉん】

【国内記事】 2001年6月18日更新

 NTTドコモの携帯電話の1種で,通話料は安いが使用エリアが限定されているもの。

 シティフォンとは,NTTドコモ(中央)とNTTドコモ東海,およびNTTドコモ関西が提供している1.5GHz帯を使う携帯電話の名称である。ちなみにNTTドコモ関西では,「シティオ」と呼ばれる。800MHz帯のPDCとは基地局も異なるため,東名阪を中心とする都市部など一部の地域でしか使えないが,通話料/基本使用料が安いのが特徴。ショートメールの送信料も安く,普通の携帯電話が1回5円からなのに対し,シティフォンは1回2円からとなっている。

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 オプションで,料金プランAに対応したデータ通信またはFAX通信を,全国一律の料金でできる「データレート」サービスがある。なお,iモードには対応していない。

 加入者の増加によって,800MHzの周波数帯域に空きが少なくなってきたことから,新たな周波数帯域として用意されたのが1.5GHzだ。この帯域は,携帯電話市場に新規参入したJ-フォン,ツーカーグループが利用している。一部の電話機で,J-フォンとNTTドコモの契約を入れ替えることができたのも,実はこうした共通点があるからだ。

 シティフォンは,料金の安さよりエリアの狭さが嫌われたのか,結果的にはそれほどの契約を取ることができず,商品開発も800MHz帯に比べ遅れを取ることになってしまった。その顕著な例がiモードである。都市部であれば少しでも契約料の安いiモード端末は魅力的なはずだが,800MHzにしかiモードは投入されていない。これはパケット網そのものが800MHz帯で構築されているからである。また,ドッチーモ,PCカード型DoPaなど,いずれも800MHz帯の製品ばかりだ。

 2001年6月時点でのNTTドコモ(中央)の通話料/基本使用料の比較(一部を抜粋)。

基本使用料
料金プラン名\種類 シティフォン 携帯電話
プランA 3400円 4500円
(600円分無料)
プランC 2700円 -
プランD 2500円 -
長得プラン 3400円 4500円
(600円分無料)
おはなしぷらすS 2900円
(1300円分無料)
-

(注)「-」の部分は対応する料金プランが存在しない

通話料(10円で通話できる秒数,ドコモの携帯電話/営業区域内で通話した場合)
時間帯\種類 シティフォン 携帯電話
平日8〜19時 25秒 18秒
平日19〜23時 41.5秒 26.5秒
土日祝日8〜23時 45.5秒 30秒
23〜8時 62.5秒 41.5秒

[監修:江戸川,ITmedia]

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