イヤホンマイク【いやほんまいく】

【国内記事】 2001年7月30日更新

 イヤホンマイクは,その名の通りイヤホンとマイクが一体となった製品で,携帯電話・PHSにあるイヤホンマイク端子に接続して,電話機本体を顔に近づけずに通話ができるアクセサリーグッズだ。端子部分の仕様によって,3極の製品と4極の製品がある。

 イヤホンマイクの形状は,ラジオのイヤホンと同じ片耳タイプで,イヤホンから伸びるケーブルの途中,およそ口元のあたりに来るように,無指向性のマイクユニットが取り付けてある。中には一見しただけではマイクと分からないものもある。

 イヤホンマイクを使うメリットはいくつかある。端末本体の位置が頭で隠れてしまわないため,電波の受信状況が改善されたり,いまだにその関係があいまいな電磁波の影響を避けられる。また,端末を持つ必要がないため両手が自由になり,作業をしながらの通話も可能になる。企業の電話受付センターなどでも,業務用のイヤホンマイクがよく使われている。

 イヤホンマイクの中には,ケーブルの途中にスイッチを持つものもあり,この操作によって発着信の操作や通話の終了などを,本体に触れずに行うことができる。

 また,骨伝導タイプのイヤホンマイクを使うと“耳で”話ができる。大きな声を出す必要がないので,周辺に迷惑をかけることがない。

 ところで,平成11年1日に道路交通法改正が改正され,自動車または原動機付自転車の運転中に,携帯電話・PHSの使用が禁止された。ただし,運転操作を妨げないハンズフリー装置を使った場合に限り,走行中の通話も認められている。このことから,イヤホンマイクの需要も急激に高まったが,実際には走行中の通話によって,「道路交通の危険を生じさせた」場合にのみ反則金と点数が付くためか,事故さえ起こさなければいいというドライバーも多く,必ずしも守られているとはいいがたい。

Photo
図版:http://www.docomo-e.co.jp/goods/
image/ss111.JPGより

[江戸川,ITmedia]

関連リンク
▼ ドコモエンジニアリング イヤホンマイク
▼ 日本ビクター 携帯電話/PHS用スイッチ付イヤホンマイク
▼ ジャブラ・イヤホン(骨伝導タイプ)

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