アドレス変更? 関係なし。電話番号にメールを出す方法iモードの迷惑メールが蔓延して,電話番号から英数字にメールアドレスを変える人が増えた。必要なことではあるが,電話番号でメールを送れなくなるのは不便。しかし,実は電話番号に向けてメールを送る方法もある。
NTTドコモのiモード端末に,迷惑メール(スパムメール)が頻繁に届くことが問題になっている(6月18日の記事参照)。ドコモのiモードメールばかりがやり玉に挙げられるのには,理由がないわけではない。 1つは,電話番号を初期メールアドレスにしているため,スパムメールを送りやすいということ。auのEZwebや,J-フォンのJ-skyのメールサービスと比較すると次のようになる。
一見,iモードとJ-skyは同じように感じられるが,その使い勝手は別物だ。理由はドメイン名と料金にある。 J-フォンは,メールの受信が基本的に無料。192文字以上のメールを読むときは受信に料金がかかるが,「スパムメールなんて届いても,別に無料だから気にしない」というJ-フォンユーザーは多い。 アドレス変更に伴うデメリットiモードメールのメリットの1つは,相手の電話番号さえ分かっていればメールを送れることだ。たいていの場合は,電話番号に「@docomo.ne.jp」を付ければったメールを送信できる。 J-skyのほうも,メールアドレスは電話番号から作られるが,後ろのドメイン名は,J-フォン東日本の関東甲信エリアでは「@jp-t.ne.jp」,関西では「@jp-k.ne.jp」などと,エリアごとに異なっている。電話番号だけではメールを送れない仕組みだ。 もちろん,この便利さがスパムメールがはびこる原因となったのも確かだ。その結果,多くのiモードユーザーがメールアドレスを変更している。 しかし,これまで電話番号でメールを送れていたのに,皆がメールアドレスを変更した結果,相手のメールアドレスが分からない! ということも最近頻発している。 iモードに電話番号からメールを送る方法相手のメールアドレスを知らないと,メールが送れないのか? iモードの場合,実はほかにも方法がある。 それはショートメールだ。「N503i」を例にとって説明すると,通常どおりメールを作成し,宛先には相手の電話番号を入れておく。iモードメールとして送信する代わりに,「ショートメール送信」を選べば,ショートメールが送信できる。
メールを受け取ったほうは,通常のiモードメールとして受信する。auのCメールのようにメールフォルダが別になっているわけではないので,受信側が気づかないということもない。 注意点は2つ。まずショートメールを受け取った側は,そのまま返信することができない。そのため,返信が欲しい場合は自分のメールアドレスを貼り付けておこう。そうすれば,「Mail to」機能を使って返信するのが容易になる。 もう1つは料金。ショートメールはiモードメールと違い,通話料から算出された1通5円程度の料金がかかる。また,通常ショートメールは受信は無料なのだが,iモード端末で受信した場合は,「1通あたり0.9円程度の通信料がかかる」という。 ショートメールは,ドコモの携帯電話からなら簡単に送信できる。通常の固定回線や公衆電話,他社の携帯電話などからも送信できるが,他社のメールサービスとの互換性はなく,一昔前の“ポケベルにメッセージを送る”ような操作が必要だ。また全角文字で50文字しか送信できないなど制限も多い。しかし電話番号から英文字にメールアドレスを変更する人が多い昨今,覚えておくと便利な技だ。 [九条誠二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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