ファイル添付メールを徹底活用──EZweb@mail端末の添付ファイルをどう使うか?EZweb@mail端末は添付可能なファイルが非常に多彩だ。メールに添付して送信すれば音楽ファイルや画像ファイルを端末に保存することができる。今回はこの機能がどこまで使えるのか検証してみよう。
EZweb@mailは,多くの種類の添付ファイルを扱える。待ち受け画面に利用できるPNG画像に始まり,着信音データはmmfなどのMIDIやqcpなどの音声ファイル,Outlookと連携可能なvCard/vCalenderなど。端末で利用できるファイルのほとんどが,メールに添付して送るだけで利用可能となるのだ。 この点はWebアクセスとダウンロードで端末にデータを保存するiモードと大きく異なる。逆にEZwebのダウンロード機能は残念ながら少し弱い。EZweb用に,壁紙や着メロをダウンロードできるサイトを作成するには専門的な知識が必要となるからだ。 ダウンロードに弱く,メール添付に強い。これはパソコンとの親和性が高いとも言えるだろう。 ファイルをWebからダウンロードさせるにはWebアクセスが必要で,サイトへのアップロード,URLの入力やHTMLの書き換えが必要だ。これをメール添付だけで実現できるメリットは大きい。 PCを使った携帯のカスタマイズを手軽に実現できるのが@mail端末だ。それでは具体的に添付ファイルの利用法を紹介しよう。 着信音をパソコンで作成する着信音が単音であった時代には,手入力でオリジナル着信音を作成するスタイルが常識だった。しかし16和音が主流となった現在では,手入力で端末に打ち込むスタイルは非常に手のかかる作業となってしまった。 ここで登場するのがPCだ。ポピュラーな音楽ファイルであるスタンダードMIDIファイル(以下MIDI)はPCで作成,あるいはWebサイトから比較的容易に入手することができる。これを変換ソフトで着信音にするのだ。さらに着信ボイス,いわゆる「着声」をPCで作成するツールも存在する。 作成した着信音データは,PCからメールで端末に送信するだけで利用可能となる。 なお実際の変換ツールに関しては,別記事で詳しく紹介しているので,そちらを参照してほしい。 待ち受け画面も自由自在に作成待ち受け画面も,もちろんPCで作成可能だ。一般のレタッチソフトやドローソフトで画像を作成してPNG形式で保存,メールに添付して端末に送ればいい。 このとき気をつけなければならないのが端末の画面の解像度だ。しかしながら端末の画面解像度を調べることは,なかなか難しい。 端末の解像度を調べるには,待ち受け画面作成ソフトを使うのが手っ取り早い。クラフテックが運営するピクネットツールは無料で使用できる待ち受け画面作成ツールだ。このピクネットツールは使用する端末を設定するときに,その画面解像度と色数を表示してくれる。ここで設定した自分の端末の画面解像度をチェックできるのだ。 もちろん,このピクネットツールで待ち受け画面を作成・送信するのもいいだろう。またレタッチソフトでリサイズや文字挿入を施して大体のイメージを作成,さらにピクネットツールで送信すれば凝った画像を端末用に最適化して送ることができる。 なおピクネットツールは添付メールではなく,画像をサーバに保存してURLをメールで送信する。iモードやJ-skyでも利用可能だ。 PNG画像でスクリーンセーバーを作成@mailではスクリーンセーバーもメール添付で利用可能だ。これももちろんPCで作成する。スクリーンセーバーデータは,一部の着信音データと同じ拡張子「.pmd」のマルチメディアファイルだ。 Evo.VI氏(http://webclub.kcom.ne.jp/mb/kunisada/)の「EzWebScreenSaver Maker」は優秀なシェアウェアで,容易にスクリーンセーバーを作成でき,無料版も配布されている。今回はフリーウェア版を利用してみた。 まずは元となる画像ファイルを作成する。256色のPNG形式で,端末の画面解像度に合わせてレタッチソフトなどで作成しよう。次にEzWebScreenSaver Makerを起動して,作成しておいたPNG画像をウィンドウにドラッグ&ドロップする。1つずつドロップすればドロップした順番でコマが並べられる。次に出力先ファイル名を指定,必要ならば出力先のフォルダも指定しよう。最後に「スクリーンセーバ(アニメ)pmd作成開始」のボタンをクリックすればアニメーションファイルが作成される。簡単で分かりやすいソフトなので,初心者でも安心して利用できるだろう。 作成したアニメーションをメールに添付して端末に送れば,スクリーンセーバーやEZ接続画面,メール受信画面などに使うことができる。またスクリーンセーバー作成用のソフトは他にも存在するので,ほかのソフトを探して試してみるのもいいだろう。 なお,気をつけなければならないのはファイルサイズ。@mailでは最大100Kバイトまで添付メールの受信が可能だが,スクリーンセーバーなどに使用できるファイルのサイズはもっと小さい。様々なサイズで試してみたところ,「C406S」では20Kバイト程度が上限となっていた。待ち受け画面も,同じく20Kバイト以上のものは表示はできても待ち受けに設定はできなかった。スクリーンセーバーも待ち受け画面も,表示できるサイズと使用できるサイズに違いがあることを憶えておこう。 アドレス帳やスケジューラとの連携機能添付ファイルによるアドレス帳やスケジューラとの連携機能として,vCard(用語)/vCalender(用語)を使うこともできる。どちらもテキスト形式のデータなのだが,Outlookなどで利用できる。 vCalenderは端末からスケジュール機能を呼び出して,登録しているスケジュールを添付・送信できる。PCに送ればOutlookの「予定表」で使うことも可能だ。 アドレス帳データとなるvCardはなかなか便利だ。こちらはOutlook Expressでも使用できる。添付方法はアドレス帳を開き,リストから送信したいアドレスデータをメールにドラッグ&ドロップすればよい。こうやって作ったメールを端末に送信すれば,PCのメールソフトに登録してあるアドレスを,端末に転送できる。 こちらもC406Sで試したところ,携帯電話番号から自宅電話番号,2つのメールアドレス,住所,メモ,ホームページのURLなど,C406Sのアドレス帳で使えるデータは,ほとんどアドレス帳に格納することができた。 もちろん逆に携帯電話からOutlook ExpressにvCardを送ることもできる。操作は端末によって異なるが,C406Sではアドレス帳から送信したいアドレスデータを開き,機能から「vCard」を選択する。 文字入力しやすいPCでアドレスを作成して端末に送れば,メモリ編集ソフトがなくても携帯電話のアドレス帳作成が容易になる。また出先で連絡先を教えてもらいその場で入力,そのデータをメールに添付して自宅のメールアドレスに送れば,そのままOutlook Expressのアドレス帳に追加できる。 自分のアドレスデータをアドレス帳に登録しておけば,@mail端末を使用している相手に詳細なアドレスデータを添付メールで送ることも可能だ。 [折笠光裕,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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