WAP2.0でiモードとEZwebの仕様が1つに──ドコモも移行

iモードコンテンツもWAPコンテンツも閲覧できる携帯電話。ここにきてやっと,2つの規格がWAP2.0として統合されそうだ。KDDIは採用を明言。ドコモも移行を検討している。

【国内記事】 2001年8月2日更新

 NTTドコモは8月2日,WAPフォーラムが発表したWAP2.0仕様について,今後端末およびサービスについて,WAP2.0仕様への対応の検討を進めると発表した。

TCP/IPを中心とするインターネット技術を採用

 WAP2.0の特徴は,TCP/IPを中心とするインターネット技術を全面的に採用したこと。これまでTCP/IPではなく独自のプロトコルを利用してきたWAPだが,2.0ではドコモのiモードの成功を受けて,TCP/IPベースのプロトコルスタックを盛り込む。

 コンテンツ記述言語も,iモードではHTMLのサブセットであるcHTML,WAPでは独自開発のWMLを利用していたが,WAP2.0では“小型情報機器のためのXHTML”である「XHTML Basic」にWML拡張を施したものが使われる。

 これはiモードで利用されているcHTMLを包含するものとも考えられ,WAP2.0対応のブラウザであればiモード用コンテンツも閲覧できる。また「ドコモの環境でもWAP2.0のコンテンツが閲覧できる」(ドコモ広報部)という。

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WAP2.0仕様を先取りする形で,FOMA試験サービスのiモードでは図のようなプロトコルスタックを搭載しているという。ただし,記述言語に関してはFOMAはWML拡張に対応しておらず,WAP2.0コンテンツのすべてが閲覧できるわけではない

 WAPは携帯機器からインターネットに接続するための規格。Phone.com(現OpenWave Systems)がEricsson,Motorola,Nokiaとともに設立したWAPフォーラムで定められた。国内でもKDDIやツーカーグループが「EZweb」という名称で採用しており,ブラウザフォンの規格としてiモードと並ぶ2大規格と呼ばれる。

将来的にWAP2.0へ移行

 ドコモでは「現状のiモードとWAP2.0は親和性が高い」としており,FOMAに限らずPDC版のiモードでも将来的には移行を検討しているという。

 また,KDDIも秋には「WAP2001ブラウザ」という形でWAP2.0対応のブラウザを搭載した端末を投入する予定だ(6月25日の記事参照)。

 長らく“WAP対iモード”という文脈で語られてきた2方式だが,WAP2.0への対応によって1つにまとまりそうだ。

 しかし8月1日に発表されたWAP2.0仕様は「パブリックレビューと呼ばれるもので,どれをどのくらい実装するかは別の話」だと,WAP主要メンバーの1社であるOPENWAVEの日本法人オープンウェーブシステムズのプロダクトマーケティング部テクニカルプロダクトマネージャの常山宏彰氏は言う。

 WAP2.0ではプロトコルスタックも変更されるため,端末にブラウザを実装すれば対応が済むわけではなく,「端末とゲートウェイサーバの間でもTCP/IPを使う」(常山氏)ように,これまでのWAPからはサーバ側でも変更する必要がある。

 また,今年の終わりにはWAP2.1が登場する。WAP2.1では「位置情報などのアプリケーションの取り扱いについて議論される。特にJavaScriptの扱いは台風の目になりそうだ」(常山氏)という。

期待されるiモードとWAPの統合

 WAP2.0は“iモードをベースにWML用の拡張を施した”とも見ることができ,ドコモでも「(WAP2.0は)ドコモの提案を全面的に取り入れた」という表現をしている。つまり現状のiモードと親和性が高いということ。

 KDDIがWAP2.0の採用を明言しているのに対し,ドコモは採用時期も採用端末もあいまい。iモードは慌ててWAP2.0を採用する必要はないが,KDDIなどのWAP陣営は急いで対応する必要があったというところだろうか。

 どちらにせよ,仕様の統一はユーザーからみてもコンテンツ作成サイドから見ても,“待ち望まれた”ものだったことは間違いない。

[斎藤健二,ITmedia]

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