小さくて上品な姿はまるで“お嬢様”??──SO210iインプレッション（3/3）

メール関連メニューはロック可能

　ソフトに関する使用感は，auのソニー製品や，SO503iとほぼ同じ構成。レスポンスも軽快だ。また，新機能としてはメールメニューを開く際にロック設定ができるようになった。

　暗証番号を押さないと，メールを読むことも書くこともできない。だが，暗証番号を聞かれる画面の前に数秒「メールセキュリティがかかっています」という表示が出て，それがタイムアウトすると暗証番号の入力画面になる。本人が使う場合には，少々冗長だ。もっとも，これを悪意のあるユーザーに対しての警告と取ることもできる。

実使用上は及第点？ しかし比較すると少々さみしい待受け時間

　ケータイが初めて登場した数年前は，電池が1日しか持たないのはあたりまえ。毎日忘れず充電台に立てていたものだが，いまやそれは昔話。待受け時間が数百時間，などというスペックもめずらしくない。

　その意味では，SO210iの連続待受け時間230時間というスペックは，決して実際の使用に不満のあるものではない。だが，同じく折りたたみ型のライバル機となるNEC製の「N210i」と比べると，待受け時間は約半分。一方，不思議なことに「連続通話時間」に関してはSO210iはN210iの135分と比べてもそんなに変わらず140分。つまり待受けだけが短いことになる。

あと1つ欲しかったのは……

　結局，今回の機種交換に筆者は大変満足している。それは筆者がiアプリなどの重い機能や，特別な機能を要求せずに物理的なモノとしての完成度を重要視するタイプのユーザーだからだろう。なにしろ，そのスタイルはこれまでちょっとお目にかかったものがないほど素敵だ。

　しかし1つだけ，あくまで好みと思うものの，閉じたときのスタイル，DoCoMoのロゴがなんとなく，さみしい感じがする。間延びしているというか。たとえば，ここにソニーのロゴがあったら完璧！ と思うのは筆者だけだろうか？

　今回から，ソニーは「ムーバ」シリーズとなったことによりこれまでのように「SONY」と入ることはなくなったのだろう。これはこれで，なんとなく画竜点睛を欠く，というか，なんというか……。どうも筆者は，とことんミーハー系ユーザーのようである。

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[奥島 大，ITmedia]

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