N503iSはiアプリユーザーにとって新たな候補?

iアプリを楽しみたいユーザーにとって選択肢は動作が高速な「SO503i」や多くのアプリを保存できる「F503iS」ばかりではない。ベンチマークテストの結果より。

【国内記事】 2001年9月4日更新

 NTTドコモの新機種「N503iS」が8月27日より発売された。液晶画面が明るくなったり背面液晶が搭載された点ばかりが注目されがちだが(8月27日の記事参照),iアプリ動作の機能は向上しているのだろうか。今回編集部では,ベンチマークテストを行って,N503iSの諸々の機能を測定した。

 測定に使用したのはスパイシーソフトが公開しているベンチマークプログラム。比較対象にはNEC製の前機種「N503i」,および折りたたみ型の端末3種を選択した。

*以下のグラフは,それぞれのテスト項目ごとに4機種を相対的に表したものです。それぞれのベンチマークテストプログラムは,「アプリ★ゲット」から入手できます

グラフィック

 グラフィック描画についてはN503iに比べ,全体的に処理時間が減少し,性能の向上が見て取れる。しかし向上の幅はそれほど大きいものではなく,「F503iS」が一部の演算項目でやや劣るほかは各端末ともあまり違いはない。

I/O処理

 I/O処理の速さとは,スクラッチパッドとのデータのやり取りの速さを示すもの。これについてもN503iからの性能の改善がうかがえる。圧倒的な速さを誇る「SO503iS」はさておき,今回の端末の中では“処理速度2番手”という位置をキープした。

JavaVM(CPU)

 CPUの処理速度については,やはりSO503iの処理速度の速さが目立つ。「F503iS」が前機種「F503i」と比べ大幅に処理速度を上げた(8月23日の記事参照)こともあり,F503iSとN503iSが拮抗する結果となった。

ヒープメモリ

 ヒープメモリは「Hashtableコンテナへの格納数限界」が大幅に増大するなど,性能が上がっている。F503iSの強さが光るが,N503iSも決して低い数値ではない。

弱点がなく,バランスの良い端末

 ベンチマークの結果,N503iSは全体にバランスのとれた,これといって弱点のない端末に仕上がっていることが分かった。CPUの処理速度はSO503iに次いで高速,保存可能アプリ数も10件から30件とF503iSに次いで多く,そのまとまりの良さが印象的だ。

 アプリの操作性についても,N503iのようにクリアボタンを間違って押すとアプリが終了することがなくなり,クリアボタン長押しで終了するようになるなど改善が見られる。

 またNECが運営するiモードサイト「みんなNらんど」(「メニューリスト」-「ケータイ電話メーカー」)には,NECのキャラクター“N星人”のiアプリコンテンツなどが無料で複数用意され,随時追加されている。ユーザーがアプリを楽しむための環境は整っているといえる。

 “高速のSO503i”と,“大量アプリのF503iS”。アプリのヘビーユーザーは上記の2機種に加え,新たに“バランスのN503iS”を選択肢の1つに加えたほうがよさそうだ。

[杉浦正武,ITmedia]

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