本日発売！ パワフルになった「sigmarion II」物欲ファーストインプレッション（3/3）

「Microsoft Windows Media Player for Handheld PC Version 1.2」
MP3やWMA形式の音楽ファイルを再生して楽しむことができるプレイヤー。コントロールパネルの拡張設定で，蓋の開け閉めを電源のオン・オフに連動させないようにすれば，かばんに入れたまま音楽だけ再生することも可能だ。ふたを閉めてもバックライトは15秒ほどで消えるようになっている。

「mobileCustom」
専用のサイトにアクセスし，壁紙やアイコンなどをダウンロードして設定することが可能なソフト。あまりカスタマイズをしたことのないユーザーでも分かりやすく変更できるのが特徴だ。好みのデザインや音声があるかないかという問題はあるにしても，遊び心を提供しようという心意気は素晴らしい。

「ここNavi for CE」
ドコモの「いまどこサービス」 (有料) に登録することで利用できる。PHS位置情報サービスを利用して，自分の現在地情報からさまざまな情報を利用することができる。この中には「マピオン (地図検索サービス) 」「JRトラベルナビゲーター (乗換案内) 」「ご近所さんを探せ！ (コミュニティサービス) 」「MIS2実験 (関連サイト検索サービス) 」「天気予報」「でりなび」が利用できる。

「ECOT for sigmarionII」
同じsigmarion IIユーザー同士で文字入力チャットや手書き入力のメッセージをやりとりできる。利用するには相手の携帯電話またはPHSの番号を指定して行うか，IPアドレスを指定する方法が用意されている。このサービスは赤外線などを利用したものではないため，遠隔地にいるユーザー同士でも手書きで情報のやりとりができる。しかし携帯は携帯同士，PHSはPHS同士でないと接続できない。

MPメール
Windows CEにあらかじめ搭載されている「受信トレイ」では賄いきれない細かい設定が可能な高機能メールソフト。タイマー受信や，自動振り分け機能なども搭載されている。PCと連携して使う場合は「受信トレイ」でメールを同期したいというユーザーもいると思うが，「受信トレイ」とメールの文章をコピーしたり移動したりという作業が自由に行える仕様になっている。

MPエディタ
「MPメール」の文章を作成するときに利用可能なエディタソフト。

ATOK Pocket
日本語入力・変換ソフトとして有名な「ATOK」のWindows CE版があらかじめ搭載されており，ユーザーは「MS-IME98」か「ATOK」を選べるようになっている。購入当初は設定されていないので，必ず「ATOK Pocket」を起動して動作設定を行い，一度リセットしてから使おう。

魅力満載のマシンだが判断は必要か

　ざっと「sigmarion II」のファーストインプレッションを紹介してきた。ここで問題なのは「価格」だろう。今，市場では前モデル「sigmarion」がすごい勢いで値崩れを起こしており，場合によっては1万円台で購入できる状況だ。対して「sigmarion II」は大型量販店価格で5万5000円前後である。関西方面ではすでに3万7000円程度で購入することができるという話も聞かれるが，この価格差とニーズによってマシンを選ぶことになるだろう。

　ひとつ言えることは，人気モデルの新バージョンであるだけに，スペック，機能ともに力の入ったマシンであるということだ。「sigmarion II」は使い込むほどに投資額に見合う働きをしてくれるだろう。

3/3

[小田嶋絵里，ITmedia]

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