キャリアで違う“家族割引”の内実──1人で2台という裏技もキャリアごとに条件も異なる家族割引が適用される条件も,実はキャリアごとに細かく異なっている。
さらに,一般に“家族割引”と呼ばれているこれらのサービスだが,実は“家族”の定義はキャリアによって異なる。 ドコモとKDDIは,実際のところ家族に関係なく1人で複数回線を契約しても家族割引が適用できる。「家族を確認できる書類」を用意しなくても,自分の名義で2台契約すればいい。 J-フォンとツーカーでは,基本的に実際の家族でないと副回線を契約できない。ツーカーでは主回線の名義で家族の人数分まで契約できるが,保険証などで人数を確認するなどの手続きが必要となる。 データ通信端末を家族割引に組み込めるかも異なる。ドコモではPHSやFOMAも組み込むことが可能。ただしFOMAのパケットパックには割引は適用されない。KDDIにも「PacketOneシングルプラン」などを利用するデータ通信専用カードの「Rapira Card」(9月12日の記事参照)があるが,基本的にデータ通信端末は割引に組み込めない。 家族間の通話にも差家族割引によって家族間の通話料も割り引かれるが,その割引率も各キャリアによって異なる。
ドコモの場合,携帯とPHSで割引率に差があるのには注意。また通話指定先サービスの「ゆうゆうコール」(割引率30%)と重複して契約できるが,割引率はどちらか高いほうが適用される。 KDDIの場合も通話指定先サービスの「オンリー・ユー」(50%引き)と併用できる。家族を通話指定した場合場合,通話料は60%引きとなる。 J-フォンでは通話指定先サービスの「J-Mates」(50%引き)を使って,家族を通話指定することはできない。 ツーカーでは通話指定先サービスの「ダイヤル★パンチ」(50%引き)と併用することで,家族間の通話・メール送信料が50%引きとなる。 選択肢はいろいろだが……家族割引にはキャリアによって大きく差がある。家族が別々のキャリアの携帯を使っている場合,たとえ契約年数が長くても1つのキャリアにまとめたほうがお得な場合も多い。 またドコモの携帯電話を使っているユーザーがデータ通信カードを新たに契約する場合は,家族割引について検討したほうがいいだろう。ドコモでは携帯とPHSを家族割引に組み入れることで,大幅な値下げが期待できるからだ。 KDDIの場合,最終的な割引率が大きいのに加え,家族内で無料通話分を分け合えるのが大きなメリット。無料通話分はたいていが使い切らなかったり,足りなかったりするが,家族割引を組むことで平均化することができる。オンリー・ユーを使うことで家族間の通話を60%引きにできることも魅力だ。 J-フォンでは,家族間の通話とメールが50%引きになるのが大きい。また基本料金の割引率が50%とほかに比べて大きいので,「プラチナパック」など通話料金の安いプランを気軽に選択できるのも魅力になる。主回線に関しては割り引かれないため2台ではKDDIやドコモほどの割引にならないが,3台,4台と台数が増えるにつれ,合計の割引率が増していくことにも注意。 ツーカーではJ-フォンと同じく50%割引ながら,無料通話分が減らないのに注目したい。 今後はお年よりから子供まで携帯電話を持つようになっていくと予想される。目先の基本使用料や通話料だけでなく,複数台契約したときのトータルコストを考えて携帯を選ぶことが必要になってくるだろう。 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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