キャリアで違う“家族割引”の内実──1人で2台という裏技も

今や家族全員が携帯を持っているのも珍しくなくなった。しかし家族割引をしっかり適用しているだろうか? キャリアによってはなんと実質基本料金が70%割引になる場合さえある。

【国内記事】 2001年10月18日更新

 “携帯電話市場は国内で8000万契約で飽和する”。そう言われてきた数字が,最近では1億契約程度まで上方修正されてきている。

 携帯電話・PHSは7100万契約に達した(10月5日の記事参照)。既に日本の人口1億2705万人の55%に当たり,15歳〜65歳の人口数,8617万人に達する勢いだ。契約数だけから見ると,子供やお年よりも携帯を持ち,そして“1人1台”から“1人複数台”に移行しつつあるといえよう。

 こうした流れを受けて,キャリアも各種“家族割引”サービスを充実させてきている。複数台を家族割引することで月額基本料金は下表の通り割引され,対象電話間の通話も割引される。

*注 KDDIに関する記述は関東・中部・北陸の旧IDO地域について

キャリア 時期 名称 基本料金割引
NTTドコモ 4月1日 ファミリー割引 20%
KDDI(au)*3 6月1日 コミコミ家族割引 25%
J-フォン 9月13日 Jファミリー 50%*1
ツーカー 2000年1月改変 ファミリーセレクト 50%*2

*1 副回線のみ,無料通話料も50%
*2 副回線のみ。実質基本使用料(基本使用料から無料通話分を引いたもの)が50%引き

微妙に異なる各社の割引

 一見似ているように見える各社の割引サービスだが,実態はかなり異なる。その制限とメリットをしっかりと把握しよう。

 ドコモのファミリー割引の最大のメリットは,PHSも組み込めることだ。そのため通話用に携帯電話,データ通信用にPHSを契約すれば大幅にコストを引き下げることができる(3月16日の記事参照)。さらに「いちねん割引」と併用することもできるので,最大35%割引となる。

 KDDI(関東・中部・北陸。旧IDO地域)のコミコミ家族割引の魅力的な部分は,無料通話分を分け合えることだ。家族内で余った無料通話分はほかの端末からも利用できる。この特性をうまく利用すれば,1台の時とほとんど同じ料金で2台を活用することもできる(5月31日の記事参照)。「お約束割引」とも併用できるので,最大で51%割引となる。

 J-フォンのJファミリーは,基本使用料50%割引と割引額が大きいのが特徴。ただし割り引かれるのは副回線のみで,無料通話分も50%引きになってしまうことには注意が必要だ。「長期利用割引サービス」とも併用できるので,最大67.5%割引となる。

 ツーカーのファミリーセレクトは割引が50%と大きいが,対象となるのは副回線のみ。また無料通話分を除いた実質基本料金のみが50%割引なのも注意が必要だ。たとえば2000円分の無料通話分を持つ「MyTime」プランの場合,3900円が2950円になる計算。「長期利用割引」も併用できるため,さらに15%割引も可能だ。

2台契約した場合の試算

キャリア 月額合計料金 合計無料通話料 合計実質料金
ドコモ 1万円 4700円 5300円
KDDI 1万1480円 6500円 4980円
J-フォン 1万200円 5600円 4600円
ツーカー 1万400円 5600円 4800円

*各キャリア,モデルケースでの試算。いずれも合計基本料金が1万円前後,基本料金から無料通話分を除いた実質料金が5000円前後になるようにプランを2つ選んだ。
ドコモ:おはなしプラスL,おはなしプラスM
KDDI:コミコミOneスタンダード,コミコミOneエコノミー
J-フォン:トークパックバリュー,トークパックライト
ツーカー:MyTimeL,MyTime

 “家族割引”を適用すると以下のようになる。

キャリア 月額合計料金 合計無料通話料 合計実質料金 実質料金ベースの割引率
ドコモ 8000円 4700円 3300円 約38%
KDDI 8610円 6500円 2110円 約58%
J-フォン 7050円 3800円 3250円 約30%
ツーカー 8950円 5600円 3350円 約31%

*J-フォンの場合,トークパックライトを主回線に。ツーカーの場合MyTimeを主回線に選択

 さらに年間継続割引(1年目)をそれぞれ適用すると,こうなる。

キャリア 月額合計料金 合計無料通話料 合計実質料金 実質料金ベースの割引率
ドコモ 7000円 4700円 2300円 約57%
KDDI 7860円 6500円 1360円 約73%
J-フォン 6660円 3600円 3060円 約34%
ツーカー 8560円 5600円 2960円 約39%

 実質基本料金で計算した場合,無料通話分も50%になるJ-フォンの割引率は低くなってしまう。またJ-フォンとツーカーでは主回線は割引がないため,2台で家族割引を組むとドコモ,KDDIに比べて不利だ。しかし台数が増えると割引率も増し,3回線目,4回線目にトークパックライトを追加すると,実質料金ベースの割引率は41%まで上がる。

次のページへ「いったい“家族”って? キャリアごとに定義は違う」



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