EZwebの反省を元に,“オープン化”を進めるKDDI

12月の新端末からWAP2.0を導入するKDDIは,コンテンツの充実に関しても意欲的。インターネット標準の採用とオープン化の推進で逆転を狙う。

【国内記事】 2001年10月18日更新

 最近のKDDIが面白い。今年12月の新端末シリーズと来年4月のCDMA2000 1x導入を武器に,サービスとインフラでNTTドコモを追撃する構えだ。

 NTTアドバンステクロジが10月19日に主催したシンポジウム「モバイル・インターネットの最新動向と今後の展望」の中で,KDDIのau技術本部技術企画部長の沖中秀夫氏が講演を行った。

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KDDI理事,au技術本部技術企画部長の沖中秀夫氏

記述言語の統一とオープン化でiモード追撃

 これまでKDDIは,WAPという世界標準の無線プロトコルと,WMLという独特な記述言語を使ったEZwebサービスを提供中。WAPは無線通信に特化した効率のよい方式だが,「コンテンツの数ではiモードに差をつけられている」(沖中氏)のが現状だ。

 その理由として沖中氏は「WMLやHDMLは,モバイルの分野では世界標準だったが,コンテンツがあるのは(HTMLで記述されている)インターネットだった」と語る。iモードはHTMLによく似たcHTMLという記述言語を採用しており,“インターネットからコンテンツの移植が簡単”なのを特徴としている。

 「EZwebでは無線用として効率のよいプロトコル(WAP)を採用したが,必ずしも市場に受け入れられなかったという反省がある」(沖中氏)

 そういった反省の中から,KDDIは無線プロトコルと記述言語を一新する。12月から投入される新シリーズはWAP2.0と呼ばれる新方式に対応する。WAP2.0ではXHTML Basicというインターネット準拠の記述言語が使われ,iモードのcHTMLにも対応する。

 また「(EZwebとiモードの)最大の違いは記述言語だったが,それだけでなくオープン化を進めていこうと考えている」と沖中氏は言う。KDDIはモバイルコンテンツのオープン化には熱心で,昨日もポータルを一般開放したばかりだ(10月18日の記事参照)。

 ずっと“コンテンツが作りにくい”という評判が付きまとっていたEZwebだが,WAP2.0の採用によってコンテンツ製作は容易になる(9月27日の記事参照)。そして国内の通信キャリアの中で最も積極的にオープン化の動きを進めることで,ドコモとはまた違ったコンテンツの充実を図っていくようだ。

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12月に発売予定の新端末に搭載される機能(端末の詳細についてはこちらを参照

 インフラこそ2002年4月に延期されたものの,KDDIが12月に投入するサービスはどれも魅力的なものばかり。WAP2.0,オープン化と相まって,どのくらい魅力的なコンテンツが登場するかが期待される。

[斎藤健二,ITmedia]

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